「日本ナポリタン学会」は、どんな活動をしているの?
ココがキニナル!
日本ナポリタン学会の活動内容や認定店舗のレポートをお願いします(nobaxさん、HIDE.PDさんのキニナル)/年会費が正会員3,000円。何に使うんだろう(とうさんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ナポリタンを横浜の名物として定着させるべく、飲食店や商品の認定、各種イベントなどを行っている有志の団体。設立のきっかけは、ナポリタン対決?
ライター:河野 哲弥
「認定店」のナポリタンとは
同学会の「認定店」は現在12店舗(ナポリタン10、関連商品2)。うち、ナポリタンの要件としては、1.トマトソースかケチャップを使っていること、2.あえるのではなく、炒めていること、3.魅力的であること、となっている。具や麺には何を使っていても構わず、例えばうどんタイプもアリで、地域も横浜市内に限定している訳ではない。
認定店の一例、野毛「センターグリル」のナポリタン
認定には、学会員からのオススメが必要で、店舗の承認を得て「認定店」となる。認定式の様子は、地域誌などで必ず紹介される仕組みになっているので、店舗側にもメリットは大きい。
では、実際にどのような店舗が選ばれているのだろう。そこで、「ナポリタン」と「関連商品」を1つずつご紹介いただき、それぞれ訪ねてみることにした。まずは「ナポリタン」から、戸塚駅の近くにある「純喫茶モネ」へ向かった。
戸塚駅東口前、商業ビル「modi」の2F外側にある同店外観
コーヒーをいれる、マスターの片山さん
創業約半世紀という同店は、自家焙煎豆なども販売している老舗の純喫茶で、高校生の頃から通い詰めているシニアファンも多いらしい。人気メニューは、やはり「ナポリタン」とのことで、50年来変わらない味を守り続けているそうだ。
コーヒーとスープのセットで790円、単品520円
太さ2.1ミリの極太麺に真っ赤なトマトケチャップが絡みつき、撮影している間にも濃厚な香りが押し寄せる、まさに昔ながらのナポリタン。
具は、ハムやタマネギ、ピーマンなどごく普通のもの。「グリーンピースがユニーク」と言われることが多いそうだが、片山さんにとっては、それが当たり前なのだとか。
学会の認定を受けたのは、ほぼ1年前のこの時期
「子どもの頃のごちそうといえば、僕らの世代は、ハンバーグかナポリタンだった。だから、ナポリタンには特別な思い入れがある。そうした味以外の『何か』も含めて、イメージを壊さないよう、継承していくことが大切」という同店。
その一方で、田中会長が発案者だという「ナポピザ」など、新メニューにも意欲的だ。「『いいよ、やっちゃおう』っていうノリなんだよね、学会の人が楽しんでいると、こっちにもパワーが伝わってくる」と片山節は続く。
次は、一見「?」を感じるスイーツ店、西区にある「ふらんすやま 藤棚店」にお邪魔した。
ケーキや焼き菓子が並ぶ、ごく普通のスイーツ店
しかし、「ナポリタン」のPOPが飾ってある
同店オーナーシェフの古屋さんによれば、こちらもきっかけは、田中会長とのこと。ある日、田中さんがバースデーケーキを注文に来た折、「ケーキでナポリタンが作れないでしょうか」と相談を持ちかけてきたらしい。
「ケーキの基本は砂糖、最初はどうやったらケチャップの塩味とケンカしないか、ものすごく悩みました」とのこと。しかし、ある日、発想を逆にしてみたそうだ。「ナポリタン風のケーキを作るのではなく、ケーキの素材でナポリタンを再現してみようと。甘さが必ずしも必要ではないと気付いたとき、活路がひらけました」と話す。
約1ヶ月におよぶ試作の末誕生した「ナポリタン」480円
パスタに該当する部分はケチャップ風味のアンとなっていて、そこから下は、オニオンのクッキー、クリームチーズなど、6層の味がいっぺんに楽しめるようになっている。上に乗るトッピングは、本物のピーマンとカリカリベーコン、かなり本格指向の逸品だ。
「ケーキというよりも、前菜のような感じで召し上がっていただくと、本来のおいしさが味わえると思います」と古屋さん。お好みで、ラー油をかけてもいいそうだ。
ということで、今年の5月、「認定商品」に
実際に食べてみたところ、カナッペやピザなどと並んで置いてあったら、全く違和感なく楽しめる味。最初はケチャップの風味が前面に来て、やがてオニオンやピーマンが香り、濃厚なクリームチーズが後味をまとめる。この味覚の変化が楽しい、いや、むしろ「おいしい」。
「日本ナポリタン学会」からのお知らせ
さて、一般ユーザーにはかえって敷居の高さを感じさせてしまったかもしれないが、もっと気軽に同学会を楽しむ方法もある。それは、6月15日(土)井土ケ谷下町にオープン予定の、「日本ナポリタン学会」オフィシャルショップ「横浜ナポリタン物語 宿るや商店」。
「facebook」は先行してオープン済み
家具店を改装したこの場所では、曜日ごとにオーナーが変わるシェア・オフィスの曜日版ともいうべきスキームが行われていて、同店は毎週土曜のみ開店する仕組み。店内では、お手製のナポリタンが味わえるほか、情報交換の場としても有意義に活用していきたいとのこと。
岩室さんも、「おいしいナポリタンがあったら、ぜひ教えてください」という。入会するよりも前に、一度、同店を訪ねてみてはいかがだろうか。もしかしたら田中会長から、「こんなナポリタン作れませんか」と、声を掛けられるかもしれない。
―終わり―
◆日本ナポリタン学会
http://naporitan.org/
◆横浜ナポリタン物語 宿るや商店(facebook)
https://www.facebook.com/napomonogatari
viva平塚さん
2016年01月18日 17時25分
「や〜い!お前の父ちゃんナポリターン」と子供がいぢめられる漫画が有りましたね。
徘徊中さん
2013年05月27日 22時57分
ナポリタンにラー油は合いますね~♪自分は確かパシフィコで何かの催しで食べました。最後にゴマラー油で合えて出してくれましたが、はまりましたよ!最近は岩井の胡麻ラー油で合わせて作ってます。これが1番美味しいと思います。試す価値有りだと思います。
とうさんさん
2013年05月27日 17時48分
アンチが100まで行った! アクセス凄いぞ はまれぽ(笑)