野毛山動物園で亡くなった動物の遺体ってどうなるの?
ココがキニナル!
横浜では動物園で大型動物の遺体の処理はどこで行われ、埋葬されるの?間もなく、は虫類館などの耐震工事が始まり、動物たちの移動の様子を知りたい。また非公開の動物たちはどこで過ごすの?(doraxさん)
はまれぽ調査結果!
横浜の動物園は、遺体を「神奈川県立生命の星・地球博物館」などに寄贈することが多い。耐震工事のための動物の移動は終了し、来年8月に戻ってくる
ライター:松崎 辰彦
非公開の動物はどこにいるか
最後の質問は非公開の動物の処遇について尋ねている。動物園には公開されていない動物もあり、そうした動物がどのように扱われているか、われわれ動物園ファンにはたしかにキニナルところだ。
現在、野毛山ではジャガーが非公開になっている。また、現在バックヤードで育てている鳥類が何羽かいる。
現在非公開のジャガー“おジャガさん” (画像提供:野毛山動物園)
同じく非公開のクロツラヘラサギ(画像提供:野毛山動物園)
同じく非公開のブロンズトキ(画像提供:野毛山動物園)
「ツキノワグマ2頭とジャガー1頭で、3部屋を使っていましたが、トラを移した関係で現在はジャガーを公開せず、部屋の中で過ごさせています」とのこと。しかし部屋に閉じ込めっぱなしも健康によくないので、休園日の月曜日に展示場に出したり、朝や夕方の掃除の際に展示場に出したりしているのだという。
サルなどは普段は群で飼っているものを、繁殖期だけ園内にあるバックヤードに移しているのだとか。「アカエリマキキツネザルやアビシニアコロブスなども展示場とは別にお客様に見えない部屋に移すということをしています」
ほかに、は虫類がある。
「バークヤードで水槽や飼育ケースで飼育しているものがあります。そういうものは展示替えをするときに入れ換えたりしています。繁殖をさせる場合は、お客様のいない落ち着いた環境で卵を生ませたりしていますが、そういうところで過ごさせているは虫類は結構います。主にカメですね。ほかは基本的に展示場に出ています」
現在ホッキョクグマは飼われていないが・・・(画像提供:野毛山動物園)
ホッキョクグマ用のバックヤードは開放され、見ることができる(中のシロクマは模型)
(画像提供:野毛山動物園)
野毛山動物園には、小動物と触れ合える「なかよし広場」がある。
「なかよし広場にはマウスやモルモット、ヒヨコなどがいますが、1日中公開しているとかなりのストレスになるので、お客様との触れ合いは、1日2時間だけにしています。ほかの時間は獣舎の中で過ごしています」
大勢の人が集まる「なかよし広場」
さまざまな動物と触れ合うことができる