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野毛山動物園で亡くなった動物の遺体ってどうなるの?

ココがキニナル!

横浜では動物園で大型動物の遺体の処理はどこで行われ、埋葬されるの?間もなく、は虫類館などの耐震工事が始まり、動物たちの移動の様子を知りたい。また非公開の動物たちはどこで過ごすの?(doraxさん)

はまれぽ調査結果!

横浜の動物園は、遺体を「神奈川県立生命の星・地球博物館」などに寄贈することが多い。耐震工事のための動物の移動は終了し、来年8月に戻ってくる

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ライター:松崎 辰彦

地道な作業が命を支えている



キリンやシマウマが飼われている獣舎で、マリンの最期の様子を聞いてみた。
伺ったのは飼育員の板橋正憲さん。昨年の6月からキリンを担当している。
 


板橋正憲さん


「3月8日は休みだったのですが、突然連絡があり、動物園へ駆けつけました。すでにマリンは息絶えて、亡くなっていました」
休日に呼び出しを受けるなど、28年間動物園に勤めていて初めての経験だったとのこと。

普段は見られないキリン舎の内側も案内してくれた。
「キリンは背が高いから、これくらい天井を高くする必要があります」
中は実に大きく、広々とした空間だった。
 


キリン舎はゆとりある空間だった


多くの生命がひしめく動物園。生命の誕生もあれば終焉(えん)もある。舞台裏で、職員の方々の地道な努力が幾多の生命を支えている。



剥製や標本は活用されている



小田原市の「神奈川県立生命の星・地球博物館」ではさまざまな剥製や標本が展示され、訪れる人の興味を誘っているが、担当の方のお話を伺った。
 


小田原市にある「神奈川県立生命の星・地球博物館」


「動物が死亡して、剥製になると、そのまま死蔵されるように考える方がおられますが、それは誤りで、実際には大いに利用され、活用されていることを、ご理解いただきたいと思います」

虎は死して皮を留め、人は死して名を残す──というが、文字通り動物は死んでからもその肉体が人の手によって留められ、多くの注目を浴び続けるのである。



取材を終えて


 
ズーラシアの開園に際して野毛山動物園は閉園が検討されたが、市民が署名活動を行い、この3.3ヘクタール(横浜スタジアムのグラウンド面積の約2.7倍)の動物園を守ったという経緯がある。野毛山動物園はまさに横浜市民の心の原風景である。
 


横浜市民から愛されている野毛山動物園


最近は来園者に担当飼育員が解説を行うなど、動物の魅力をPRする動物園が増えているようである。取材に訪れたときも、シカの飼育員の方が子どもたちに説明していた。

 

飼育員が動物に関して来園者に説明する


野生動物は人間に弱みを見せたがらない、という言葉に少々ハッとした。たしかに野生では、体力の衰えた草食獣は肉食獣の獲物になる。人間は、動物にとってあくまで警戒すべき対象なのか。マリンの冥福を祈るとともに、人と動物のよりよい関係を考えさせられる取材であった。
 


園内にある動物慰霊碑



―終わり―


※野毛山動物園よりお知らせです。

9月23日(月)、野毛山動物園では動物感謝祭を開催します。動物慰霊碑前で献花式を行います。多くの方のご参加をお待ちしています。
(イベント内容)
・11時より献花式
・赤ちゃん動物やご長寿動物にスポットを当てた飼育係による特別ガイドを実施します。
 


動物感謝祭(画像提供:野毛山動物園)
 

献花式(画像提供:野毛山動物園)

 

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  • キリンは慢性的に高血圧と聞く。あの高さまで血を持ち上げなならんからね。

  •  昔、獣医大の言っている知人から聞いた話。どこかの動物園から像の死体が運ばれてきて解剖したことがあるそうだ。でっかい、薙刀みたいな物を使って腹を裂き、こじ開けるようにしてお腹の中を検視したらしい。 後日談として、その人は解剖の翌日に顔だったかな?ともかく体がものすごく腫れたらしい。像の体内にいる菌に感染したという話だ。

  • 希少動物でなくとも、(今でも)剥製にして保存・展示するというのは、ちょっと意外でした。キリンで思い出した、8月の土日に開催される「ナイトのげやま」では、日中隅っこにいるシマウマが、夕方以降、キリンと入れ替わりに、キリン展示場で見られるはず・・・たぶん (^_^;)

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