9年の歴史に幕を閉じた、横浜BLITZ最終日の様子をレポート!
ココがキニナル!
10月14日、横浜BLITZが営業を終了するそうで、その最終日には横浜にゆかりのあるあの!バンドが公演するとのこと。ぜひ、最終日のBLITZをれぽしてください! (マウムさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2013年10月14日、横浜BLITZ最終日は、クレイジーケンバンドのライブで幕を閉じた! ライブの様子からライブ終了後の感動的な場面までを徹底レポート!
ライター:桐生 由美子
「ありがとう yokohama BLITZ CRAZY KEN BAND SHOW」開演!
17時半。ほぼ時間通りにライブは幕を開けた。
剣さんのしゃがれた声に、のっさん(小野瀬雅生さん)のギター・・・。12人の大所帯でつくり出す、エンターテイメントなステージの様子を一挙公開! またセットリストとともに、ライブ風景&MCで炸裂した剣さんトークの一部も再現したい。
ド迫力のCKBライブ!
(C)DOUBLE JOY RECORDS Co.,ltd
1曲目の「☆☆☆☆☆」からスタートし、「京浜狂走曲」「ウォーカーヒルズ・ブーガルー」と怒涛の流れにお客は大盛り上がり! そして軽いトークを挟み、「スージー・ウォンの世界」、「Hong Kong Typhoon」が終わったあとにMCへ突入。
剣さん「横浜BLITZが閉館になっちゃうらしいね。全然そんな気がしない。まだ実感がわいてこないんだけど・・・。後半に行くにつれどうなっちゃうんだろうね・・・」
てっちゃん(voスモーキー・テツニさん)「泣いちゃうかもしれない・・・」
剣さん「ハンケチ用意して、ハンケチを。できればフクゾーのタツノオトシゴのマークが入ってるヤツね」
ちょっぴりお笑いを交えつつ、剣さんの口から横浜BLITZの最多出場の話が!
「ここでのライブ、今日で30回目なんですよ! 横浜BLITZ最多出場バンドでございます! みなとみらい線が開通した2004年にオープンした横浜BLITZで、数々の音楽家をおさえて堂々1位でございます!」
MCを交えたところで、改めてライブを再スタート!
「ランタン」「混沌料理」「タイに行きたい」などの、異国の香り漂う曲で観客をトリコにし、軽快なリズムの「箱根スカイライン」、夏の恋を描いた「SOUL FOOD」へ。その後紅一点のコーラス、菅原愛子さんと一緒に、「太陽」「本牧ビーチフィールド」を熱唱。
その場で観客の要望に応え、即興で曲を披露するという恒例のファンサービス「リクエスト・コーナー」では、「肉体関係 Part.2」や即興曲などを歌った。
大熱唱の横山剣さん!
(C)DOUBLE JOY RECORDS Co.,ltd
リクエスト・コーナーが終わると、剣さんの「ハマのギター大魔神! 小野瀬雅生ショー」の声。「UFO BOOGIE」がスタートだ。のっさんのギターが炸裂したあとは、「廃車復活」「シフト・チェンジ」で盛り上がり、またまたMCに突入。
剣さんのトレードマーク、粋なハットとサングラス
(C)DOUBLE JOY RECORDS Co.,ltd
横山剣さんは、「横浜BLITZではファンクラブイベントも、ライブハウスツアーも、カウントダウンライブもやり続けてきた。あたりまえのようにね。いろいろ思い出すと、なんだかツラくなってきちゃうよね」と語る。
そして、「横浜BLITZでの思い出はたくさんある。なくなったあとに思い出すとツラくなるよね。だから忘れないのが一番いい。忘れなければ思い出す必要がない。思い出すと辛いので、思い出さなくてもいいように忘れずにいようと思います!」
次は、「俺の、俺の、俺の話を聞け~」のフレーズがたまらない、「タイガー&ドラゴン」へ。
そして最後は、「不良倶楽部」「Lady Mustang~JBメドレー」「香港グランプリ」で盛り上がり、本編は終了。
2回のアンコール。そして名残を惜しむ剣さんと観客に感動
メンバーお色直しの間は「Crazy 鍵盤コーナー」!
剣さんの歌と弾き語りとてっちゃんのコーラスで、ホールは和やかなムードに。
思い出深い伊勢佐木町の話から「伊勢佐木町ブルース」へ。学生時代に過ごしたドリームランドでの話から、「MY HOME TOWN」(SKA9)などの楽曲や、中学時代の友だちをテーマにした歌、「宮下くんの歌」や「ピー佐賀くんの歌」を楽しげに歌い終えると、当時好きだった女の子の名前を入れた「空に太陽がある限り」(錦野旦さん)の替え歌を、楽しそうに歌う。
自由に2人のステージを楽しむ剣さんとてっちゃん
(C)DOUBLE JOY RECORDS Co.,ltd
剣さんが「ケアレス・ウィスパー」のイントロを弾き始めると、サックスの音が重なり、そでからメンバーが1人、2人と再登場。そして全員そろって「やるときゃやらなきゃ、ダメなのよ。」「GT」と2曲のアンコールを披露した。
「なんか、ずっとここに(ステージ)にいたいんだよね~。こういうライブハウスはなかなかない」と剣さん。
BLITZの閉店を惜しみながら、名曲「地球が一回転する間に」を演奏すると、観客のボルテージも最高潮に!
そして「最後の曲はツアーには入ってない特別な曲で終わりましょう! 30回目のステージ、かなりすっとこどっこいで、どったんばったんでしたけれども(笑)。それだけ動揺していたんです」と、今回のライブは思い入れ深いものだったことを打ち明けた。そしてラストの曲で尾崎紀世彦さんの名曲「また逢う日まで」のカバー曲を観客と一緒に熱唱した。
「ありがとう! 横浜BLITZ!」
(C)DOUBLE JOY RECORDS Co.,ltd
最後の1曲が終わったあとも、拍手と歓声はなりやまない。そして、剣さんもなかなかステージから去ることができない。30回目のステージをやり終えた剣さんが、一番名残惜しさを感じているのだろう。
ひとしきり江の島水族館のオットセイ? の声マネなどをしたあと、BGMで流れる「トーテムポール」(マンダム~男の世界~のカバー)に合わせて歌い、ステージを後にした。
剣さんがステージから去ると、ホール入口のドアが開いた。「ライブは終了になります。こちらから・・・」スタッフの声が、途中で止まった。
観客がいっせいにステージの写真を撮り始めたからだ。スマホや携帯を持った片手を上に掲げ、誰もいなくなったステージの写真を撮っている。「横浜BLITZでの最後の思い出を持ち帰りたい」。そんな思いが伝わってくる。
普段は注意されるのかもしれないこの行動を、止める人はいなかった。振り返ると、ドアを支えているスタッフも、観客と同じ表情でステージを見つめていた。
ライブ終了後にステージの写真を撮る観客。なんて感動的な風景・・・
音楽に携わる学生たちにとっては学びの場でもあった
多くの観客とスタッフに、9年間支えられてきた横浜BLITZ。無事に約2時間半の最終ライブが終わった。
取材を終えて
♪地球が一回転する間に 君は何回笑うだろう
いつの間にか寝てる君の 寝顔が笑ってる♪
大好きな歌の歌詞に反して、ライブが終わるころには不覚にも涙があふれてきてた。
横浜BLITZ最終日のライブ取材は、笑いと感動が詰まった最高のひと時となった。
―終わり―
【当日のセットリスト】
No | タイトル |
Opening SE:CKB Tour SE | |
1 | ☆☆☆☆☆ |
2 | 京浜狂走曲 |
3 | ウォーカーヒルズ・ブーガルー |
<MC> | |
4 | スージーウォンの世界 |
5 | Hong Kong Typhoon |
<MC> | |
6 | ランタン |
7 | 混沌料理 |
8 | タイに行きたい |
<MC> | |
9 | 箱根スカイライン |
10 | SOUL FOOD |
<MC> | |
11 | 太陽 |
12 | 本牧ビーチフィールド |
13 | リクエスト・コーナー |
14 | 小野瀬雅生ショー -UFO BOOGIE |
15 | 廃車復活 |
16 | シフト・チェンジ |
<MC> | |
17 | Let's Go CKB~タイガー&ドラゴン |
18 | 不良倶楽部 |
19 | Lady Mustang~JBメドレー |
20 | 香港グランプリ |
~アンコール1~ | |
1 | Crazy 鍵盤コーナー |
2 | やるときゃやらなきゃ、ダメなのよ。 |
3 | GT |
~アンコール2~ | |
4 | 地球が一回転する間に |
<MC> | |
5 | また逢う日まで |
solaさん
2013年10月18日 00時25分
次はなにができるかが楽しみです。
円海山さん
2013年10月17日 11時54分
マウムさん、よかったねー!!行かない私もつぶさに読んでじゅわっとこみ上げましたよー。ほんと、素晴らしいれぽーと!つまらないって言ったのだれだい??剣さんだいすきー!!ハマの誇りよ。
マウムさん
2013年10月17日 09時34分
感無量です。当日の感動が蘇りました。完璧な記事ありがとう!開演間にインタビューされたかったな~~。そしたら【私が出したキニナルです!」って言えたのに(笑)