野毛で食べられる裏メニューって、どういうのがあるの?
ココがキニナル!
ディープな街・野毛をもっと楽しんでみたい! 「裏メニュー」を頼めるお店ってないですか?(ウル虎の冬さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
外見からは想像もつかないお店でおいしいシチューが「裏メニュー」として食べられる2店を紹介!
ライター:はまれぽ編集部
一杯飲み屋さんのクリームシチュー! 「横浜東海帝王」
2店目は2013(平成25)年4月にオープンしたばかりの「呑食処 横浜東海帝王(のみくいどころ よこはまとうかいていおう)」。
渋すぎる看板
店外の看板には豊富な日本酒のラインナップ
ドアノブを引くと、さらに目の前にのれんがある。「裏メニュー」どころか、知らなければ店内に入ることさえ一瞬ためらってしまう感じだ。店内はL字型のカウンターに10人ほどが座れるスナックのような作りで「おつまみを食べながら、ちょっと一杯飲んで行こう」という雰囲気。
出迎えてくれた大将の蝦名(えびな)さんはダンディーな口ひげをたくわえている。「恥ずかしいので」ということで写真はNGだが、ご自分の名入りコック服を着ている。「これは期待できる!」という、酒飲み筆者の直感が働く。
店名の由来は名馬・トウカイテイオー
取材の旨を伝えると快諾してくれたため、早速ビールを一杯飲みつつ、メニューに目を通す。
こちらがレギュラーメニュー
「とりあえず裏メニューをお願いします」と言うと仕込みに入る蝦名さん。そして出てきたのがこちら。
おお! クリームシチュー!
「ちょっとだけサービスね」という心遣いも野毛のお店ならでは。ホワイトソースの海にはごろごろした鶏肉や野菜がたっぷり浮かび、大ぶりなのにスプーンを入れると、ほろりとほぐれる感じ。まさに絶品。
蝦名さんは20歳から料理の世界に入り、関内や福富町、野毛の飲食店で修業を重ねたという。そして50歳になった今年、独立を果たした。
蝦名さんの想いが詰まった店
このクリームシチュー(850円)は、野菜を煮込む時間がかかるなどの理由から「2週間に1度お出しできるかどうか」で、しかも蝦名さんの気分によっては仕込まないこともあるそう。
仮に日替わりメニューに並んだ日も、少しトンチを利かせた表記をしてあるので、この味にたどり着くにはかなりのハードルが必要となる。
取材を終えて
今回見つけた「裏メニュー」は、いずれも心がほんのり温かくなる2品だった。そして、料理だけでなく、常連も初めての人でも暖かく迎えてくれるお店の雰囲気が最高のスパイスとなっていた。
野毛を存分に楽しむためには「初心者だから」という心配は一切無用。紹介した2店もさることながら、ぜひ野毛に足を運んで、自分の足と舌で「裏メニュー」を見つけてもらえればと思う。
はまれぽでも今後、機会があれば第2弾、第3弾と紹介していきたい。
―終わり―
鳥芳
住所/横浜市中区野毛町1-24
電話/045-231-5642
営業時間/17:00~23:30(火、水、金)、16:00~23:30(土)
定休日/日、月、木、祝日
呑食処 横浜東海帝王
住所/横浜市中区野毛町2-68
電話/045-231-1255
営業時間/18:00~3:00(月~土)、15:00~終わりまで(日)