店名に横浜とつくのに他県の方が店舗が多い?横浜西口五番街のたいやき屋さん「横浜くりこ庵」に突撃!
ココがキニナル!
横浜西口五番街のたい焼き屋さん「横浜くりこ庵」。店名に横浜とつくのに、20店舗中、横浜に2店舗、神奈川県でも4店舗で、東京、埼玉、千葉に店舗が多い理由は?(浜っ子五代目さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
株式会社くりこが横浜創業で、店舗に「横浜」が冠された。他県に店舗が多いのは栗の卸し先があったから。現在、全国23店舗で、横浜は3店
ライター:細野 誠治
一番人気のたいやきは? こんな裏メニューも!
西口に戻ると行列になっていた
時刻は昼。行列は10人ほど。消えてはまた10人ほどが行列を作ってゆく。このくり返し。並んでいるのを見て、購入を決めてるみたい。
甘味というと女性というイメージだが、行列に並ぶのは7:3で男性の方が多い。これは意外だった。
列の無くなったところで話を聞いてみよう。ちょっとだけ中へお邪魔する。
店長の小島政廷氏(33歳)仕込みの真っ最中すみません・・・
アルバイトの高坂絵里佳さん(左)と高橋由美子さん
10年前にオープンした4号店となる横浜西口店。日に約2500個(匹?)が出るそう。
店舗全体での一番人気は「小倉あん」だが、西口店の一番人気は店の名と同じく、栗の入った餡の「くりこあん」。
これが看板メニューの「くりこあん」180円
お話を伺った小島さんは、たい焼きを焼いて10年のベテラン。
―お客さんに出せる、たい焼きを焼けるようになるには、どれ位かかるんです?
「大体、3ヶ月ですね」
見ていると店内の3人ともがリズムよく焼いている姿が見受けられる。
ポンポンポン、とリズムが大切とか
さらに質問。「こだわりは?」この問いには会社でお会いした山本氏、根元氏ともが「真似の出来ない皮」だと教えてくれた。
―何が違うんです?
「各産地の小麦粉を秘伝のブレンドをして、玉子が一般的なレシピの倍量入っているんです。だから焼いてパリッと。それでいてフワッフワになるんです」
いいんですか?教えてもらっちゃって(聞いたのは自分だけど)。
「真似、できないでしょう?」と山本氏。自信、アリ。
そして大事な餡は100%、北海道産の小豆を使っているとも。長時間蜜漬けして、糖度をおさえた風味豊かな味わい。
目の前でできてゆく、たい焼き。もう今日のお昼は、たい焼きにしちゃおう。
―小島店長のオススメは?
「曜日限定で今日、月曜日のメニューで豆乳クリームです!」
―へ~~。
限定メニューは曜日ごと
5種類の餡、プラス限定メニューの6種類がラインナップ
価格は130円〜230円まで
取材日のメニューは、こちら
高坂さん、高橋さんの二人にも聞いてみようか。すると・・・。
「私も、豆乳クリームが一番好きです」(高坂さん)
「・・・すいません、言いにくいんですけど私も豆乳クリーム・・・」(高橋さん)
3人ともが豆乳クリーム・・・。
「すいません、ワザとじゃないんですっ! 今聞いてビックリしてます。
(顏を見合わせて)えっ、そうなの!?」と厨房がザワつく。
それなら・・・ということで豆乳クリームをオーダー。
豆乳クリームを割ってみたところ。本日3匹目の筆者
味は濃厚なクリーム、といった感じか? ほのかにフルーツっぽい匂いが鼻に抜けてくる。うん、美味しい。
今度はお客さんにも聞いてみようか。すみませ~ん!
神奈川区から来た和田さん親子。二人とも小倉派
アメリカから日本に来たアンナさん。クリームが好き
お客さんに聞いてみると「横浜に来たら必ず」という方が多い。あと2〜3個買って、ムービルで映画を観ながら食べるという方もチラホラ。写真のアンナさんはブランチだと言っていた(たい焼きブランチスタイル!)。
男性客にも聞いてみるも、甘いものを食べているのを写されるのは嫌みたい。(皆さん、すいませんでした!)
写真NGなものの、泉区から来た60代男性は「ここのものなら甘いものでも食べられる」と言っていた。
「ほかの、たい焼きはよ、重曹臭くって食えねぇけど、ここのは別だよ。美味いもん」と。
甘いものがちょっと・・・という方もいたのが面白い。食べられるんだ。
そろそろお暇しようか。その前に、会社で会った山本さんに教えてもらった「くりこ庵の裏メニュー」を試してみよう。それは、ずばり「プレーン」。
餡が何も入ってない、たい焼きで、元々はアレルギーを持つお子さん向けに作られたもの。餡がなくてもイケるじゃん! ということでメニューに無いものの、注文に応えてくれるそうだ。
裏メニューのプレーンは130円
味は・・・そのまま皮だが、和なホットケーキと言えばいいか。バター付けて食べたら絶対に美味しいはず!
このプレーン、頼めば中身も別途ついてくる。(断ってもOK)プレーンに小倉餡をディップして食べる方もいるとか。
取材を終えて
お邪魔して去り際、「小島店長にとって、たい焼きってなんですか?」と聞いてみた。するとすぐに「すべてが違うものです」と返ってきた。
其のココロは?
「気温、湿度、天候によって仕上がりに同じものが無いんです。ですから、そこを(差を)無くすよう気を使うんです。色々なものを調整して、お客様にお出しするんです」
たい焼きって、職人技なんだな。3ヶ月で客前に出せる商品を作れるとは言うものの、小島さんは「毎日が勉強」と言った。
頭を垂れた小島さんが印象に残った。
毎日が勉強
五番街で行列の出来るお店。山本さんは、横浜駅の近くにもう一店オープンをしたいと言っていた。そしてこの味を全国に広めたいと。横浜の名前のついた、たい焼きをもっともっと知ってもらいたい。
ぜひ、そうなってほしい。横浜の名前が轟くなら嬉しいもの。
横浜の名前、もっともっと!
それでは、この辺で。ごちそうさまでした。
―おわり―
横浜くりこ庵
横浜西口店
住所/横浜市西区南幸1-11-1 横浜西口五番街入口
電話番号/ 045-316-1420
営業時間/10:00~21:30
金沢文庫店
住所/横浜市金沢区谷津384 京浜急行金沢文庫駅改札前
電話番号/ 045-782-3138
営業時間/10:00~21:30
みなとみらい店
住所/神奈川県横浜市西区みなとみらい3-5マークイズB1
電話番号/045-319-6560
営業時間/10:00~21:00(平日20:00)
ゆゆゆさん
2017年11月18日 00時23分
上大岡のウィング地下にも店舗があるのですが、あれは違うのかな?
59さん
2015年03月17日 16時28分
くりこ庵は大好きなので面白く読みました。ただ、、、「あなたにとって○○○とは何ですか?」という質問は陳腐だと思います。ライターさんは、気の利いた質問だと思っているかもしれませんが、とっくの昔に賞味期限の切れた、使い古された言い回しです。やめたほうがいいと思いますよー。辛口ですみません。気になったのでひとこと。これからも楽しいレポートお願いしますね(^^)
Levicoさん
2013年12月23日 12時42分
プレーン!!!昔、アンコが食べられなかった頃に「是非とも食べたい!」と思っていたメニューです!(ちなみに、今はアンコ大好き)これ、絶対においしいですよね~