牛乳なのに辛い!? 「ミルク麺」があるという幻の台湾料理店に突撃!
ココがキニナル!
3年くらい前に中華街でミルク麺を出す店がありました。台湾料理専門で魯肉飯も美味しく、もっともネイティブな美味しさでした。店名も場所もわかりませんが、ミルク麺が健在か気になります。(bjさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
中華街にあった台湾料理店「生福園(せいふくえん)」は、元住吉に移転。経営者が変わり「美(めい)」という名になり、「ミルク麺」は健在。
ライター:ほしば あずみ
いよいよミルク麺を味わう
美さんによると、細麺は急いで食べないとスープを吸って食感が変わってしまうので、ゆっくり味わいたい場合は太麺がおすすめ。また、ミルク麺の辛さは「ふつう」が基準になり、その辛さは「2倍」とのこと。
寺尾さんは、チャレンジとは関係なく20倍くらいまでは食べたことがあるそうだが「相当辛いですよ」と教えてくれた。
15分以内に辛さ40倍のミルク麺を完食した人はこれまで8人
はまれぽ的には、ここはぜひチャレンジ・・・と思わなくもないが、食べきれないことは目に見えている。それよりはミルク麺本来の美味しさを伝えるべきではないか。
逃げたわけでは決してなく・・・、だってせっかくだから美味しく食べたい
「ミルク麺(1000円)」辛さ2倍
太麺を選択。胡椒と唐辛子の程よい辛さとミルクのやさしさが絶妙の味わい
ぷるぷるして噛みごたえのあるキクラゲは台湾で仕入れたものだそう。ほかの産地のものではこの食感は出ないという。チャンポン麺に似ているようでもあるが全然違うような気もする、他所で食べたことのない味わいだ。
ただ、どれだけ辛いのかということもまた、伝えておきたい。参考までに、辛いものは苦手だという編集部・小島に辛さ10倍のミルク麺を味わってもらおう。
実はこの日が初取材だという小島氏。はまれぽの洗礼を受けるのか
「どきどきしますね~。いただきま・・・」
「わあ、辛い!!」
「辛い! けど美味しい。 けど辛い!」
涙目の小島氏
「スケートの織田信成選手に似てるね」と言われながら給水
完食。「美味しかったです。辛かったけど。美味しかったです」
「よく辛さを出すのにラー油を使うけど、うちは胡椒と唐辛子なの。辛いの苦手なの? じゃあなんで頼んだの? 意味わかんないよ~」と美さんに笑われる小島氏。
なんでって、そのリアクションで、はまれぽユーザーに辛さを伝えるためである。よくやった。
このミルク麺、台湾料理なのかと思いきや、実はオリジナルメニューなのだそう。
鳥ガラや、ネギなどの野菜を煮込んで一晩寝かしたスープに、ミルクを加え、唐辛子、胡椒で味を調整したラーメンのようなもの。ミルクは市販の牛乳ではなく調理用の缶に入ったものを使っている。具材は豚肉やエビ、キクラゲ、チンゲンサイ。美さんいわく、ミルクのまろやかさがあるので、残ったスープには、ご飯を入れても美味しいとのこと。
ミルクを入れる美さん
台湾出身の美さんは6年前に来日。知り合いが経営する中華街の生福園でシェフをつとめていた。2011(平成23)年に現在の場所に経営者の兄とともに「生福園元住吉店」として移転し、店をオープンさせるが、その後、生福園は廃業。美さんが経営を引き継ぎ、店名も「美」に変わった。
ミルク麺は生福園のオリジナルメニューに美さんが多少のアレンジを加えたものだという。
こちらは、定番の人気メニュー、「魯肉飯(ルーロー)飯(500円)」
魯肉飯(ルーロー)飯は甘辛い豚のそぼろ肉をごはんの上に乗せる台湾料理だが、ここではさらにほろほろと柔らかい豚の角煮と、煮卵、漬物もトッピングされている。「パクチー平気?」とあらかじめ聞いてくれる心遣いも嬉しい。
台湾の屋台にいるような気分になる。やみつきになる美味しさ
本格的な台湾料理が食べられる貴重な店としてわざわざ遠くから通う人も多く、また故郷の味を求めて台湾の人もよく訪れるそうだ。この日も、母親が台湾人だという常連さんが来店していた。やはりほかでは味わえない、懐かしい味わいなのだという。
魯肉飯(ルーロー)飯だけでもけっこうなボリュームだがセットはかなりお得
常連客の寺尾さんも、魯肉飯(ルーロー)飯は来ると必ず頼むメニュー。ほかには、キクラゲのごま油和え(680円)もおすすめだそう。そのほか、珍しいメニューに「臭豆腐(しゅうどうふ)」(1000円)がある。発酵させた豆腐で文字どおり、ものすごいにおいを放つことで知られる。美さんは数ヶ月に一度台湾に渡って食材を仕入れてくるが、帰りの飛行機で臭豆腐のにおいが洩れないか、いつも心配するそうだ。
「じゃあ、どれだけ強烈なのかぜひ・・・」と小島氏が好奇心丸出しでお願いしたところ、出してくださいました。
これが「臭豆腐(1000円)」
独特な匂いはあるが、言う程、臭くない。
では、いただきます!
「思ったより臭くなかったが、苦みがあるような味で、初めて食べた味わいでした」と小島氏。台湾では、煮込み料理やおやつとしてティータイムにでてくるのだそう。興味がある方は、ぜひ挑戦していただきたい。
写真でメニューがたくさん並んでいてどれも美味しそう
店内は広くはないが、15人くらいまでの宴会は可能だそう
「誕生日の方は、証明になるものを見せれば紹興酒が1杯無料になります」と美さん。
そういえば、よくわからなかった営業時間だが、確認すると「17時30分か40分くらいかな。でも18時前くらいにスタッフが駆けこんでくることもあるし、17時過ぎくらいにお客さんがドアを開けて“やってる?”って入ってきちゃうこともあるから」とのことだ。
定休日の火曜日以外の、月、水、木の営業時間が17時30(40)分~24時00分、週末の金、土、日/祝はランチ営業もあって、11時30分~14時30分と17時30分~24時00分となっている。
取材を終えて
元住吉に、小さな台湾があった。台湾の屋台にいるような、ホームステイをして家庭料理をご馳走になっているような、そんな居心地の良さがあった。料理はどれも美味しいし、美さんの人柄を慕う常連さんも多いのではないかという気がした。帰りは店の外まで見送ってくれた美さん。次に店を訪ねるときには今回頼めなかったほかのメニューも頼んでみたい。
―終わり―
美(めい)
住所/川崎市中原区木月1-33-21
電話/044-434-3423
営業時間/
月・水・木 17時30(40)分~24時00分
金・土・日 11時30分~14時30分、17時30分~24時00分
定休日/火曜日
http://seifukuen.jimdo.com/
niboshiさん
2015年04月24日 18時36分
生福園さんが無くなったと思ったら、移転していたとは! 中華街のお店に伺ったことがあったので、偶然の発見が嬉しいです。
とーたすさん
2014年06月05日 10時06分
あれっ?!干場さんの洋服姿って初めて見たような・・。