外食中心の生活で痩せられるのか? 2年の間に見事10kgリバウンドした編集長・吉田が再び10kgダイエットに挑戦!
ココがキニナル!
ダイエットのダメ見本、リバウンドした編集長・吉田が汚名返上、「多忙で外食中心生活でも10kgダイエット」に挑戦!
ライター:山口 愛愛
リバウンドの原因は明らか
いよいよ、2014(平成26)年2月に採血した数値を見ながら、山田院長の診察が始まる。
吉田の場合、中性脂肪が295mg/dlもあり、正常値の90~150 mg/dlを大幅に超えていた。
「脂質異常症、いわゆる高脂血症ですね」と山田院長。
「あ、これって病気なんですよね・・・」と改めて事態の大きさを認識する吉田。
ピンクの部分は正常値を越えている項目
220 mg/dlまでが正常値といわれる、コレステロール値も239 mg/dlとオーバーしていた。吉田の乱れた食生活は、血液の数値によって証明されたのであった。
「コレステロールの高い人はとくにコレステロールを多く含む食品の摂り方に注意をしましょう。また、中性脂肪の高い方はアルコールや果物にも注意をしましょう」と山田院長。
医療面から細かいアドバイスをする山田院長
食事に気をつけ、健康な体を取り戻す
「単にダイエットというだけでなく、体の健康改善を目的として、10年後、20年後を意識して取り組んでみましょうね」と優しい口調でアドバイスをしてくれた。
「がんばります!」と吉田。
続いて、ヘルスプロモーションプランナーの上城さんと面談。最近の食生活を確認し、アドバイスをいただく。
ふだん、食べているものを朝、昼、夕、間食に分け、記録している吉田が、ノートを見せる。すると、朝食「なし」昼食「ラーメン」夕食「ラーメン」の文字がずらり。最近は取材でも、豚骨、背脂たっぷりのラーメンを何度も味わっていたらしい。
さらに過去を振り返ると・・・
2012年6月の「おやつ」の欄に毎日箱単位のチョコの記録が
なんと前回のダイエット企画終了2ヶ月後、「体重が戻ってもまた痩せるだろう」とチョコを片手にデスクワークをする日々を続けていたのだという。しかも、早く手軽に食べられる高カロリーの食品をとることが多かったのだそう。
「前回は10kgやせてその後も体重をキープしていたのに・・・ この内容は以前の院長の指導をすべて忘れてしまっている・・・」と上城さんも頭を抱える。
落胆のあまり思わずこんな表情になる上城さん
「イライラするとついつい甘いものを食べてしまうんですよ~」
「・・・甘いものを食べて、イライラの原因は解決しましたか?」との鋭いツッコミに無言になる吉田。
「ストレスで食べてしまうのかも・・・」と吉田
「みなさん、ストレスで食べてしまうと言いますが、ストレスは解消されないものなんです。」
「・・・確かに、何も考えずにただ食べているかも。それって怖いですね」
頬に肉がつき、鼻が低く見える吉田が、真剣に話を聞いている
「子どもは『補食』としておやつが必要なことがあっても、大人にはなくてもよいものと先生はいつも言っていますよ」と上城さんは続け、丁寧に説明をしてくれた。
肥満の原因のひとつは「代謝の歯車」が狂うこと。朝昼夕と三食、同じくらいの量を同じ時間に毎日食べていれば、「代謝のサイクルが同じ歯車で噛み合い、うまく燃料を消費できる」らしい。
「中学生のときのような規則正しい生活が良いですね」
朝食を抜いた分、昼に思い切り吸収したり、寝際の食事でエネルギーがほとんど消費されることなく脂肪細胞として蓄えられたり、代謝の歯車が狂うと脂肪は「確実に」増えるそうだ。
待合室にはヘルシーおかずの本も
「付き合いで飲み会が多く、暴飲暴食してしまうのも、仕方がないんですよね。忙しくて外食やコンビニ食ばかりなのですが、自炊しなくても手軽にダイエットできますか?」と言い訳しながらも、ラクしてダイエットを企む、ずる賢い吉田。
「自炊するのが健康的で、そうでないのが不健康ということではないです、といつも先生もお話していますよ」と上城さん。
生活習慣のコツについてアドバイスを受ける編集長
飲み会のときの食べ方・飲み方の秘訣についてアドバイスを受け満足。
「ありがとうございます。実践してみます!」と吉田。
この後、さらに上城さんより、食習慣について吉田の場合、どういうものがよいのか具体的なアドバイスをいただいた。
・ 食事の前に水を飲む(コーヒーやお茶は飲みすぎに注意)
・ 甘いものを食べたい場合は、曜日を決めて、ごほうびとして少量口にする程度に。
・ 主食(ごはん、パン)を少なくする。
・ 間食はお菓子ではなく生野菜などに。お腹がすいたら、コンビニのステックサラダやひじきや竹の子の煮物などがおすすめ。
・ 野菜を多く摂る。主食の前に食べる。
・ 多品目少量を心掛けて、管理栄養士がプロデュースしている弁当や、松花堂弁当のようなものがベスト。
「サラダは、ノンオイルや低カロリーの美味しいドレッシングが色々あるので、バリエーションを変えてみると飽きないですよ」とダイエットを楽しむコツを交えながら、説明してくれた。
さあ、どうなるのか、1週間後の診察が、楽しみだ。
ダイエット中も安心の中華料理店を発見
しかし、よこはま北星クリニックを出るとすぐに「お腹がすいた」と吉田。
先生のアドバイスの通り、「一品大盛りのものはやめて、多品目少量のお昼にしましょう」と提案する記者。松花堂弁当のようなメニューがある和食の店を探すが「今日は、中華の気分だ! 中華にしよう」と子どものようにごねる吉田。
中華といえば大皿や主のおかず1品の定食が思い浮かぶ。多品目少量の中華なんてあるのだろうか。
インターネットで調べてみると、以前にはまれぽで取材した「虹橋(こうきょう)」さんの情報が目に付いた。お店に交渉すると、メニューの中でもダイエットに適したものを一緒に考えてくれるとのこと。
さっそく、店のある馬車道へ向かう。
みなとみらい線馬車道駅近く
店の扉を開けると、「また来てくれて嬉しいわ」と出川さんが歓迎してくれた。
この店は、「おつまみ前菜」があり、「メンマとネギ和え(400円)」、「青菜のにんにく炒め(500円)」など、手軽な値段の小皿が楽しめる。200円でごはん、ザーサイ、スープのセットをつけられるので、少しずつ味わいたい人や小食の人にもおすすめだ。
素材にこだわった野菜料理も自慢
「うちは日本人スタッフのみで、メニューの考案も女性中心なので野菜たっぷりのヘルシーなものが多いんですよ」と嬉しい言葉。
ダイエット中でも安心して味わえるものを紹介してくれたので、よこはま北星クリニックのアドバイスも思い出しながら、いくつか注文する。
まずは、シャキシャキの「グリーンサラダ(600円)」
「ドレッシングは、油ではなく、ごまから抽出したものなのでヘルシーですよ」とのこと。
食べる前にはたっぷりと水を飲み、「いきなり主食を吸収しないように、先にサラダなどの野菜を食べる」と言われた通りに。
先生のアドバイスの通りに、吉田は取り分け係になり、記者の皿にサラダに乗っていた揚物を移し、生野菜だけを多めに自分の小皿に移した。
編集長が取り分け係になるなんて、雨が降るかもしれない
今日から野菜多めの食事に
次は「蒸しキャベツと餃子(600円)」。焼き餃子は衣が油を吸ってしまうので、野菜と一緒に蒸した餃子を選択。
餃子の旨みを吸ったキャベツはほのかな甘み
宴会メニューの「四季餃子」も特別に出してくれた。ほうれん草やパプリカの彩りが生える。
肉を使わない餃子は見た目も鮮やか
記者は、中華では珍しい、少量のおかずを色々と味わえるランチプレート(1000円)に。
カフェのランチプレート風で、多種のおかずを楽しめる
一品料理で頼むと高額になりやすいエビチリも少しだけいただけるのが嬉しい。マーボー豆腐、シュウマイ、チャーシュー、炒飯、スープ、デザート付きだ。
杏仁豆腐かマンゴーゼリーから選べるスイーツも絶品。生のマンゴーとグレープフルーツとはちみつで作った手作りゼリーは瑞々しい。
自然な甘みが体にやさしい
「果物や甘いものは控えましょう」と言われている吉田は、「がまんしよう。匂いだけでも癒される」と、記者が食べ終わったゼリーの容器の匂いを嗅ぎ出した。
一歩間違えれば、ド変態プレイにもなりかねないが、10kgの本気のダイエットに取り組む姿勢に免じて許すとしよう。
グレープフルーツの香りで癒され、食べるのはがまん
「主食(ごはん)は少し」とのことで、吉田の白ごはんの半分以上は記者が食した。先にくれれば良いものを、炒飯だけが残った状態で渡されたため、炒飯をおかずにごはんを食べた記者であった。
最後は、出川さんのおすすめのプアール茶をいただき、脂が流れていくようだった。
食後のプアール茶で満腹度が増す
「虹橋」さんのおかげで、こうしてダイエット中でも中華を楽しむことができた。
先が思いやられるが、果たして多忙で外食中心でも10kg痩せてイケてる水着姿になれるのか、吉田の本気の姿を見届けたいと思う。
ブーメランタイプの水着なんか着てみたりして(by吉田)
取材を終えて
よこはま北星クリニックで、吉田が「黒烏龍茶は良く飲んでいます!」とアピールしたが、「食べた分が消えるわけではないですし、それを飲むことでかえって油断してしまうこともあるので、それよりも食生活を見直した方が確実です」との言葉が返ってきた。
診察やアドバイスを聞いているだけでも意識が変わってくる。
ダイエットはもとより、健康的な食生活、心身を取り戻すためにも編集長・吉田にがんばってもらいつつ、自分自身の食生活も見直さなければと感じた。
―終わり―
よこはま北星クリニック
住所/横浜市神奈川区鶴屋町2丁目11−3
電話/045-311-0018
中国家郷菜 虹橋
住所/横浜市中区太田町5-69
電話/045-227-5595
定休日/日曜日・祝日
営業時間/11:30~15:00、17:00~21:00
NONAMEさん
2014年06月21日 06時56分
クリニックの上城さんは「先生」でも「栄養士」でもないですよね?山田さんは「先生」だろうけど。あと、食事指導だけじゃなく結局は出される下剤飲むってのもきちんと明記してください。
ゆたかさん
2014年06月16日 21時44分
もしかしたら、82㎏が安定ポジションなんじゃないですか?
りざっちさん
2014年06月15日 12時32分
前回の編集長のダイエット記事を読んで、よこはま北星クリニックに通い、8kgのダイエットに成功し、血液検査も全て正常値をキープしています。ただ、一気に8kg減らしたわけではなく、1ヶ月で2~3kgペースでした。その後、体質も変わったのか、週に2回の外食(飲み会)に参加したり、おやつを食べても太らなくなりました。もちろん、教えていただいた「基本」は守っています。お仕事柄、美味しいものを食べる機会も多いかと思いますが、先生の言葉を思い出して、がんばってください。