食欲の秋、到来! 横浜でじっくり「秋の味覚」が楽しめるお店を教えて! 野毛編
ココがキニナル!
秋の味覚を、じんわりじっくり味わえる野毛の「あうん酒房 楽」と「大黒屋」の2店を紹介。美味にもほどがある、逸品の数々。
ライター:クドー・シュンサク
創業50年の名店の味「大黒屋」
続いての秋の味覚は、野毛小路にある創業50年の名店「大黒屋」さんから。
店構え良し
おじゃまします
50年前の創業時は野毛の1丁目にあり、6坪の小さなお店だった大黒屋。39年前に、現在の2丁目に移転し約80坪のお店となり、今も変わらず野毛に訪れる方々に愛されている名店。
実は、筆者クドーも何度か訪れさせていただいてます。
お久しぶりですどうも
大黒屋の「秋の味覚」メニューは、毎年だいたい9月23日の秋分の日から提供しはじめて、旬の食材が出そろうとともにメニューが充実していくそう。こちらも終了時期は未定とのこと。
「今日は何品かコースのように秋の味覚お出ししますね」と話してくれる女将さんは宮地ふみ枝さん。通称ふうちゃん。またの名を「ちゃんふう」。明るくて気さくな、ちゃんふう。この人柄も大黒屋の名物。ナイスガイな店員、馬道(うまみち)くんもいい男である。メガネくんがその気を起こさないか楽しみにしながら料理を待つ。
大黒屋の秋の味覚が運ばれてきた
まずはこの4品から
右上から時計回りに、暮豆腐(くれどうふ:300円)、揚げ新銀杏(600円)、春菊と椎茸のおひたし(時期もので価格未設定)に松茸と鱧(はも)の土瓶蒸し(800円)。
それではいただきます
豆乳と葛(くず)を合わせて作られた暮豆腐。ねばりのある食感と豆乳のコクが絶妙な一品。甘い味噌だれのアクセントが秀逸。あっさりとした出汁に、柚子と食用の菊花の味と香りがたまらない春菊と椎茸のおひたし。やさしく上品な味わいに椎茸が秋の香りを演出。これらは通年で楽しめるそうだ。
秋ならではのメニューは、揚げ新銀杏と土瓶蒸しのほう。エメラルドグリーンの色が鮮やかな揚げ新銀杏は、ほのかな苦みとコクが秋、ど真ん中。美味い美味い。
土瓶蒸しいただきます
松茸も大ぶり
松茸の香りがとけた出汁を一口。じんわりと、秋を感じる。ホクホクとした鱧、ぷつりと食感のいい海老も美味い。三つ葉の香りがやさしく広がる。仕上げにはすだちをキュッとしぼり、松茸をいただく。秋がゆっくりと体にしみわたる。
秋味覚メニューを作るのは大黒屋の板長、加瀬さん
きのこバター(600円)と
さんまの塩焼き(980円)
キノコの食感と香り、やさしいバターの風味、パプリカが絶妙の甘みと醤油の香ばしさ。美味い。
大ぶりで厚みのあるサンマは目黒で。ふっくらじっくり焼き上げられたさんまはたっぷりと脂が乗る。秋の味、じっくり堪能。秋って、美味いですね。
北寄貝(ホッキガイ)・生秋鮭・シメ鯖(1200円)の3点盛り
甘みと歯応えのいい北寄貝。新鮮で脂の乗った秋鮭。かるくシメた生の味わいがしっかりと楽しめるシメ鯖。
ここまで7品、秋の味覚をいただきましたが、シメにはこちらが登場。
栗ごはん(300円)
いぶりがっことキュウリの糠漬けがつく。
ほくほくでおだやかな甘さの栗と、ごはんがしっかりとひとつになっている。毎日お店の方が丁寧に皮をむき下処理をして、素朴ながらしっかりとした味わいに炊き上がった栗ごはん。絶品です。
秋の味覚、たっぷり、堪能させていただきました。
ごちそうさました
取材を終えて
改めて説明するまでもなく、日本の秋の味覚は最高でした。
野毛にお立ち寄りの際は、この2店で秋の味覚、楽しんでみてください。
―終わり―
店舗情報
あうん酒房 楽
住所/横浜市中区宮川町2-55 ルリエ横浜宮川町 1F
電話/045-260-3171
営業時間/17:00~翌2:00、土曜 15:00~翌1:00、日曜・祝日 12:00~翌1:00
定休日/木曜日
大黒屋
住所/横浜市中区野毛町2-71-4
電話/045-231-2598
営業時間/15:30~23:00、土曜 12:00~23:00、日曜 15:30~21:00
定休日/なし
i.no.nanoyoさん
2014年10月01日 17時12分
クドーさんホントにいつ結婚するんでしょう。(笑)グラタンすごい!食べてみたいです!
m_kさん
2014年10月01日 12時51分
食欲の秋,食レポいいですね~あとメガネ君いじりを期待して読んでしまいます。
でびさん
2014年10月01日 11時53分
お腹が、鳴ります。やはり秋刀魚がいただきたいですね。それに土瓶蒸しや銀杏や栗ごはんなんて、クドーずるいぞ。