横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ? 横浜市営地下鉄ブルーライン「三ツ沢」編
ココがキニナル!
横浜は洋食屋さんのイメージがあります。チェーン店ではなく、家族経営のアットホームな美味しい洋食屋さんを教えてください。(河童丸さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市営地下鉄ブルーラインの三ツ沢上町界わいにて、某有名ホテル出身のシェフが作る絶品洋食。創業40年を超える「ルート・ワン」と「ポテト」にて舌鼓。
ライター:クドー・シュンサク
大胆でデリシャス「ポテト」の洋食
先に記述します。粋で、かっこいいおやじがビシッと筋の通った洋食を作る店でした。
もちろん、その味に感服させられました。
お店は、三ツ沢上町から歩いて5分でした。
いい外観です
おじゃま
します。ウッド調とレンガ造りの複合技な店内。
シーサーに
ムーチョなハット
いろいろ、複合技です。普段はご夫婦で営業されているが、今回はオーナーシェフの吉川さんに話を伺う。それがそれがいきなり写真はNGとのこと。理由が愉快。
「若いころいろいろ悪さしたから、写真なんか写っちゃダメなんだよ(笑)」
法的なことではなく、道徳的なことのようですね。念のため。
10代のころからコックの道に入り、悪さはしたが某有名ホテルでシェフとして活躍。42年前にここ三ツ沢に「ポテト」を創業。フレンチ出身ということもあり初めの3年くらいは肩肘はった雰囲気の店づくりをしたが、ある日、急にやめることにしたという。
「なんか違ったんだ。スタイル云々より、このまちに合った店にしようと思った」
本格的な味を、気張らず味わえる店。それからは地元の人や遠方から訪れるお客さん、親子三代に渡って愛される店「ポテト」となった。店名の由来については、覚えやすいのと、映画『望郷』で知られる古き良き名優ジャン・ギャバン氏の愛称「じゃがいも」をモチーフにしてつけたという。
ここからちょっと粋な時間が始まる
注文の品を決めようとしていたら、吉川さんから「それ? それかぁ(プチ不満顔)」ともらす。「じゃあ○○はどうですか」と尋ねると「ん・・・(難しい顔)・・・せっかくなら遠慮せずに作り甲斐のある美味いもん食ってきなよ」ともらす。あと一品決めるのに10分かかった。
いい意味で、試してくれたような、そんな気分で料理の到着を待った。
粋なおやじだな
まずは看板メニューのこちらから。ジュワー。
特製ハンバーグ(1000円)
鉄板でジュージュー鳴るデミグラスが非常にいい香りを放つ。セットでライスとサラダと気まぐれの汁物がつく。
いただきます
肉厚でホクホクとやわらかなハンバーグ。パテにも味がしっかり、そしてドッカリと濃厚なデミグラスと卵黄をからめ、うまみとコクの三重奏。やみつき、クセになるしっかりとした味。それでいて、大胆なうまみの中に繊細な味わい。なんか、ただものではない味、美味さ。ひきつけられますな、これは。とまらんです。
続いてチキンバターソテー(1000円)
バターと白ワインの香りが広がる。こりゃいいぞ。
美味そう
パリパリでスパイシーな皮とふっくらやわらかなモモ肉の絶妙な組み合わせ。噛めば噛むほどに旨みと香ばしさがジュワーっと広がる。バターにほんのりと醤油のアクセントがライスを呼ぶ、呼ぶ、呼ぶ。たまらん美味です。
とどめはビーフシチューライス(1200円)
メガネくん、さっきからずっと鼻息が荒い。でも、気持ちは分かる。
うう
美味い。とろりとろける濃厚なビーフ。赤ワインが効いたソースにビーフをたっぷりつけてバクり。一噛み、二噛みと噛むたびに旨みとコクがあふれる。おおぶりにスライスされた野菜もしっかり美味い。いい、ため息がこぼれる。感服な味です。
参りました。
ごちそうさまでした
取材を終えて
寡黙な職人気質のシェフと、和製ジャン・ギャバン。ひとつの町に、有名ホテル出身のシェフが作る絶品洋食店が2軒もあるなんて、いい。
毎回言ってますが、美味い店、まだまだあるもんですね。
今回も、最高でした。
―終わり―
ルート・ワン
住所/横浜市神奈川区三ッ沢上町2-11
電話/045-321-9533
営業時間/11:30〜14:30、17:00〜23:00
定休日/日曜日
ポテト
住所/横浜市保土ケ谷区峰沢町35-1
電話/045-331-9652
営業時間/11:00〜14:30、17:30〜24:00
定休日/日曜日
mirrorさん
2014年11月07日 17時24分
2件もある……じゃ無くて、洋食屋さんは2件しか残っていないが真相かも?今、三ツ沢にある大手のファミリーレストランは、すかいらーく→すかいらーくガーデンズ→グラッチェガーデンズとかんばんを掛け替えてきたすかいらーく系の店一件ですが。半径2km程の範囲に、片倉の夢庵、反町のジョナサン。以前は、グラッチェガーデンズの並びにデニーズ(今、熱烈カルビが有る場所)が有り、反町にロイヤルホストが。三ツ沢は、ファミリーレストランに侵食された街なのですよ。ファミリーレストランの進出以前は、今よりも沢山の庶民的な和洋中華の店が、今よりも数多く有った記憶が有ります。大手ファミリーレストランの出店競争に飲み込まれて食い荒らされ、そのファミリーレストランも、淘汰された結果が、今の三ツ沢の飲食店事情なのですよね。
takechanさん
2014年11月07日 17時06分
おお、懐かしい。三ツ沢小学校の帰り道にあった怪しげなお店ですね。ポテトは看板も変えていないんですね。てっきり”夜の店”だと思っていました。。店主の方は当時から変わり者で有名でしたよ(笑)。
ホトリコさん
2014年11月07日 12時17分
どちらも美味しそうですね。特にポテトは運悪く夜中の閉店後に前を歩くだけになっていたから、写真を見る限りではハンバーグがとても美味しそうなので、時間調整して食べに行きましょう。