ライター・松宮が食べまくる! 横浜中華街でギョーザが美味しいお店はどこ?
ココがキニナル!
横浜の中華街にあるココナツ水餃子の美味しいお店が気になりますので、教えて下さい。(神奈川のハルルンさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
中華街にある「山東(さんとん)」の水ギョーザ・「上海飯店」の焼きギョーザ・「菜香新館(さいこうしんかん)」の揚げギョーザを紹介!
ライター:松宮 史佳
王道でヘルシーな焼き餃子「上海飯店」
次に「焼き餃子がおいしい」とウワサの「上海飯店」へ。
メインストリートから一本入った裏通りにある「上海飯店」
・・・メニューの見本が入ったショーケースもシブい佇まい
おおっ! 「ギョーザ」の文字が目立つのぼりが!!!
・・・入りにくいが、勇気を出して突撃!
「すいませ~ん」と言いながら店内へ。時刻は午後2時過ぎ。お客さんは誰もいないようだ。中には1人読書をする男性が! ザ・職人というコワモテの男性にドキドキしながら取材を申し込む。すると、予想に反して「いいよ」との答え。
店主の山崎正明さん
山崎さんは東京生まれの横浜育ち。「お父さんは中国人、お母さんは日本人」だという。「上海飯店」は「約30年前に父が始めた店」とのこと。
実は東京農業大学出身という山崎さん。大学1年生の時、宅建と行政書士の資格を取得した。「なぜ店を継いだのか」尋ねると、「逃げられなかったんだよ」と笑いながら答えてくれる。だが、やはり「料理が好きだったから店を継いだのでは」と推測。
店内はカウンターのみ!
「水餃子とチャーハンセット(880円)」など、メニューはどれも比較的リーズナブル
メニューには一品料理も
と、ここで山崎さんが読んでいた本を見せてくれる。
かなり古そうな『日本案内記<関東篇>(日本旅行協會)』
発行は1930(昭和5)年
『日本案内記』は全国の土地について書かれているようだ。「今の本よりきちんとつくられてるから古書が好き」と山崎さん。好きなジャンルは「地理や歴史」らしい。・・・店構えもだが、読書のチョイスもシブくてステキ。
2008(平成20)年には「夕刊フジ」に同店のギョーザが掲載された
山崎さんによると「お客さんは長い人が多いね」とのこと。混む時間帯は日による。営業時間は午前11時から午後8時半まで。定休日はなし。
「焼き餃子」と人気の「エビチャーハン」をオーダー。
早速チャーハンを作ってくれる山崎さん
香ばしい香りが漂ってくる
ギョーザの皮は信頼の置ける横浜市内の業者から仕入れているそうだ。「(いろいろと試した中で)今のが一番いい」と山崎さんは語る。現在使用しているギョーザの皮は粉が上質で破れにくいんだそうだ。
おいしそう!
中の具は豚のひき肉やキャベツなど。「ニンニクやニラはあまり入っていない」とのこと。キャベツは生ではなく、湯せんしたものを使っている。理由を尋ねると「生だとベチャベチャになっちゃうから」と答えてくれる山崎さん。作った餃子は冷凍する。冷凍することで年間を通じて味が一定に保たれるんだそう。
「焼き餃子(580円)」が登場!
「エビチャーハン(840円)」も!
まずは焼き餃子から「いただきまっす!」
・・・外の“カリッと感”が堪らない。ひき肉やキャベツはほどよくジューシーなので“カリッと感”がなくならないのだ! 「ボリュームがある!」と言うと、「肉よりも野菜(キャベツなど)の方が多いんだよ」と笑う山崎さん。ひき肉と野菜が一体化していたため「分からなかった・・・」と松宮。すると、「分からないように作ってるんだよ」と山崎さんはニヤリ。
「肉よりも野菜が多い(by山崎さん)」のだが、ボリュームがあって食べ応えがある
この餃子の“カリッと感”はビールと合いそう!
続いて「エビチャーハン」を実食
・・・味付けがとても上品。「塩加減がちょうどいい!」と言うと、「俺、味が濃いの嫌いだから」と山崎さん。エビの火入れ加減も絶妙でプリプリしている。
「上海飯店」の餃子はカリカリでボリュームがあり、“ザ・オヤジの餃子”という感じ。だが、肉よりも野菜の方が多く“実はヘルシー”というのがイイ。パラパラで上品な味わいのチャーハンとともに大満足だった!