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知っているようで知らない横浜を再発見できる! 「ハマの伝道師」が引く人力車を体験レポート!

ココがキニナル!

横浜にも人力車をひいている方が中華街にいると聞きました。開港時には数百台の人力車があったそうですが、横浜の人力車の現状について調べてください。(横浜橋のラッキーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

現在、横浜で人力車のサービスを手がける唯一の会社「横濱おもてなし家(や)」。2006年の開業以来、ハマの人力車として観光客にも親しまれている

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ライター:菱沼 真理奈

地元・横浜への熱い思いを胸に40代で独立開業



人力車の街巡りを満喫した後は、横浜マリンタワーのカフェに場所を移し、横濱おもてなし家の事業内容や開業の経緯、鈴木さんご自身が横浜に寄せる思いなどを伺った。

8年前の会社創業以来、横浜ベイエリア地区(中華街、元町、山下公園、大さん橋、赤レンガ倉庫、みなとみらい、関内など)を中心に、人力車による観光やウエディング・七五三の送迎・撮影、イベントなどのサービスを展開する横濱おもてなし家。

 

「横浜おもてなし家」HP
 

街巡りはオススメの数コースのほか、貸し切りの特別プランや個別のリクエストにも対応。待機所(乗り場)は中華街大通りの華正楼(新館)横にあり、空いていれば予約なしでも乗車OK。予約をすれば駅やホテルなどへも迎えに来てくれる。

営業日は基本的に土・日・祝日となっているが、シーズンによっては平日も営業。基本料金は1人利用で1500円(10分間)、2人利用で1人1000円(10分間)。
ただ、時間は目安であり、実際は長く乗るほどサービスする時間も長いとか。料金の詳細やコースについては、最後の「横濱おもてなし家」のサイトを参照。
 


ウエディングの送迎・記念撮影もOK
 

七五三の送迎・記念撮影も人気だそう。子どもたちも大喜び!


横浜の人力車事情について伺ったところ、現在、横浜で人力車の観光・送迎サービスを行っている会社は同社のみとのこと。
「個人で人力車を引いている人はほかにもいますが、会社として営業しているのはウチだけです。人力車は特別な免許がなくても営業できるんです。でも、お客さんを乗せて公道を走るのですから、会社としてきちんと保険に入り、安心・安全に乗っていただけるよう努めるのは当然」と鈴木さんは話す。
 


「横濱おもてなし家」HPのイメージPHOTO。何ともステキです!!


そんな鈴木さんが横濱おもてなし家を開業したのは、2006(平成18)年11月のこと。22年間勤めていた大手自動車メーカーを退職し、40代での独立開業だったという。
「長年、自動車メーカーで生産管理の仕事に携わり、県内外のあちこちに転勤することも多かったんです。だから、いつかは地元の横浜に戻って、この街で腰を据えて仕事がしたいと考えていました」

そして40歳を過ぎたのを機に、一念発起して転職を決意した鈴木さん。自分が生まれ育った横浜に恩返しをしたい、横浜のことをもっと知りたい、人に喜んでもらえる仕事がしたい・・・幾多の思いを胸に、同社を立ち上げるに至ったという。
 


「お客さんとの対話を大切にしたい」と話す鈴木さん


「私自身、もともと無性に人力車を引きたかったわけではないんです。とにかく、横浜のことをたくさんの人に伝え、自分が好きな横浜の自慢話をしたかったんですよ(笑)。一人ひとりのお客さんに合わせて、横浜のいろいろな話をしながら、気持ちのキャッチボールができれば楽しいでしょう。そう、横浜という“家”に遊びに来た“家族”を迎え入れるようにね」

だからこそ、鈴木さんはお客さんと向き合って、顔と顔を合わせて話すことを何よりも大切にしているのだ。屋号を「おもてなし屋」ではなく「おもてなし家」としたのも、横浜を訪れた人に一期一会の気持を込めて「家へ迎えるようにおもてなしをする」という気持ちを大切にしたいからという。
 


横浜港の絶景を見つめながら、どんな会話をしているのでしょう?


ちなみに「これまで人力車に乗せたお客さんは何人ぐらい?」とお聞きすると、「う~ん、8年間で1万8000人ぐらい、会社創業前を含めると2万人を越えるかなぁ」とのこと。ご本人はサラリと言っていたが、ちょっとというか、かなりスゴイ数だ。
 


取材の日も、中華街を訪れたお姉さんたちを乗せて元気に営業


お客さんの層も子どもからお年寄りまでと幅広く、戦後に引き上げ船の氷川丸で帰国した人や、横浜スタジアムが「ルー・ゲーリック球場」と呼ばれていた時代を知る人、何十年も前に修学旅行で横浜を訪れた人など、昔の横浜を実体験している方を乗せたこともあるそうだ。

「近代横浜の歴史は150年ちょっと。それほど古い話ではないから、横浜の歴史的な“モノやコト”を体験している人に今も出会えるんですね。そんな方たちを人力車に乗せて、街を巡りながら当時を回想してもらえるのは嬉しいですし、逆に私も昔の横浜の話を聞かせていただける。そこから新たな発見や学びもあって、いろいろと勉強になりますね」
 


横浜の昔の写真もたくさん見せていただきました


そのほか、テレビの番組収録で「某アイドル娘。」を乗せて中華街を巡ったり、お忍びで訪れた芸能人を乗せて観光案内したり。元横浜市長やミス・ユニバースを乗せたこともあるそうだが、一番驚いたお客さんとは・・・
「ホテルからの予約でお客さんを迎えに行ったら、そこで待っていたのが、何と以前に勤めていた会社の上司だったんです。いや~、ビックリしましたよ」と苦笑する鈴木さん。時には、そんなサプライズもあるんですね。
 


時にはこんなキュートなお客さん(?)も。カワユイですね~




横浜の魅力を発信する観光事業の促進にも尽力



そして、鈴木さんが手がけるもうひとつの事業、それが横浜の観光マップの制作だ。その名も「濱地図」と書いて「はまっぷ」。
「中華街の待機所に立っていると、とにかく道を聞かれることが多いんです。そんな時に、最新の横浜観光マップがあったら便利でしょう。だから、自分で作ってしまおうと思ってね」と鈴木さん。俥夫の目線とともに、周辺ホテルのコンシェルジュや観光案内所スタッフの協力を仰ぎ、掲載情報を毎年更新しながら制作しているそうだ。
 


多彩なラインナップの「はまっぷ」


現在は、2009(平成21)年に誕生した横浜ベイエリア地区の地図「元祖はまっぷ」に続き、横浜の広域地図「はまっぷワイド」、新横浜のグルメ地図「はまっぷ新横浜版」、横浜のイベントマップ「ハマ・スケ」、横浜の観光アプリ「はまっぷアプリ」など、多彩なラインナップを展開。これらのマップは2012(平成24)年まで、横浜観光コンベンション・ビューローの横浜観光プロモーション認定事業として採用され、エリア内の主要ホテルや施設、観光案内所などに設置されたり、全国の旅行代理店や学校などに配布されている。
 


中華街の「ローズホテル横浜」に設置された「はまっぷ」(上段左から2番目)


さらに「愛で横浜の歴史と文化を守る」というコンセプトで誕生した、横浜のご当地ヒーロー「横浜見聞伝スター☆ジャン」を掲載した「はまっぷジャン」や「スター☆ジャン×横濱おもてなし家 コラボTシャツ」も制作・販売。勇ましいヒーローの活動を、全面的に支援している。
もちろん、このヒーローの名に冠された「ジャン」とは、ハマっ子の口癖「何々・・・じゃん」に由来する(笑)。
 


知る人ぞ知る「横浜見聞伝スター☆ジャン」がマップに登場!


こうして、人力車によるサービスとともに、地域と一体となって横浜の観光事業の促進にも尽力する鈴木さん。その多岐にわたる活動からは、生まれ育った横浜をこよなく愛し、誇りに思うハマっ子の心意気がジワジワと伝わってくる。

また、本業とは少しかけ離れるが、鈴木さんはインターネットラジオ「横浜トゥナイト」のパーソナリティも務めているとか。横浜市内のお店や観光施設で収録し、元プロ野球選手や横浜で活躍中のアーチストをゲストに招きながら、その収録施設のことも欠かさず紹介している。番組内では本名や仕事を明かしてないが、聴いていると誰だかすぐ分かってしまうのも面白い。

 

何とラジオのパーソナリティも務めているという鈴木さん
 

そして、周辺ホテルのコンシェルジュや観光施設のスタッフ、商店街の運営メンバーや官公庁の職員など、活動を続ける中で培われた幅広い人脈も、活きた情報をたくさん得ることができるので、自分にとって大きな財産だと鈴木さんは話す。
「地域の皆さんと横浜を盛り上げるために力を合わせ、共に活動させていただけるのは本当に嬉しいことです。と同時に、自分が会社を立ち上げてから8年、こうして仕事を続けてこられたのも、地域の皆さんの叱咤激励やご支援があったからこそと感謝しています」
 


横浜の商店街や観光キャンペーンなどのイベントにも積極的に参加。
近年は養護施設へのボランティア訪問も


横浜に人力車のあった時代を顧みつつ、一期一会の気持ちを込めておもてなし。やはり、横浜には人力車がよく似合う。
最後に「大好きな横浜のためにも、あと20年は人力車を引き続けたい」と力強く語ってくださった鈴木さん、観光客や地元の人たちにも親しまれる“ハマの人力車”として、いつまでも元気に街を走り続けてください!
 


この後、小島は俥夫体験もさせていただきました。どう、決まってる?




取材を終えて



今回、初めて人力車に乗って横浜の観光スポットを巡ったのは、実にエキサイティング&新鮮な体験であった。ぜひ一度、はまれぽユーザーの皆さんも人力車に乗って、横浜観光を楽しんでみてはいかがだろう。鈴木さんの絶妙なガイドと心温まるおもてなしのもと、いつもとはひと味違う横浜が体感できるはずだ。


―終わり―
 

取材協力
「横濱おもてなし家」
http://yokohama-jinrikisha.com/rickshaw/
営業時間/14時~22時(天候・季節により変動致します)
電話/045-622-8146
定休日/不定休(ご予約日は営業致します)
※詳細はサイトでご確認ください。

横浜トゥナイトはこちら
 
 

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  • ライターさん横浜のこと知らなさすぎでは。もちょっと勉強してから仕事してください。

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