横浜市が同性カップルの環境を支援するための条例制定を検討するって本当?
ココがキニナル!
横浜市が同性カップルの結婚に相当する関係を認める条例の整備を進めるというのは本当? 性的マイノリティーはどう受け止め、何を望む?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
同性カップルの「結婚に相当する関係」を認めるために条例整備を検討するよう、林文子市長が指示。性的マイノリティー支援団体は歓迎
ライター:はまれぽ編集部
「生きづらさ」の先にあるもの
行政の言う「生きづらさ」というのを感じることはあるのかをたずねたところ、星野代表の表情が曇る。
「性的マイノリティーの人たちは『本当のことが言えない』『常に自分を隠して生きている』という思いを抱えている方が多い。自分がマイノリティーであることは、ごく親しい人にしかカミングアウトできていないのが現状」なのだという。
SHIPの作成したパンフレット
星野代表はさらに「隠れて生きていると思うことで、精神的な悪影響もあります」と続ける。事実、大学教授や民間団体などが2008(平成20)年に発表したデータによると、性的指向を理由に自殺未遂の経験がある性的マイノリティーの男性は、異性愛者の5.98倍に上るというデータもあるそうだ。
これらの事実を踏まえた上で、市が制定しようとする条例に望むことを聞いたところ大きく二つに分けてくれた。
一つ目は、実際の条例の内容について。星野代表は「本当の(異性同士のような)パートナーとして扱ってもらえる内容にしてほしい」という。
具体的には同性同士で同居できる住環境の整備や、けがや病気・死亡した時などにパートナーが保険金を受け取れる仕組みにすること、法律との兼ね合いもあるが最終的には遺産相続の際に法定相続人としての立場を認めることなどを挙げた。
血縁関係のない同性の入居が敬遠されるケースも多いという
もう一つは、条例が浸透することで社会全体に異性愛者と同性愛者の壁がなくなっていくこと。星野代表は「この(性的マイノリティー)問題は、社会全体で取り組まないといけない。条例が制定されて、マジョリティー(多数派)とマイノリティーの壁がなくなることを期待したい」と述べた。
取材を終えて
「『性的マイノリティー』という方々がいて、それぞれ大きな問題を抱えている」という漠然とした認識はあったが、いざお話を伺うと想像をはるかに超える気持ちを背負って生きているのだということを痛感した。
願わくば、彼ら・彼女らが望む社会に少しでも近づけるような条例になってほしいと思う。
―終わり―
ホトリコさん
2015年04月24日 12時52分
特に未成年に対する性犯罪、特にホモに対する性犯罪に何故か嫌悪感より拒否拒絶、それよりも恐怖感がある理由に気づいたので、耳が痛いかもしれませんが、我慢して下さい。中学生の時に高校受験の為に塾に通い、仕方なく夜の街にいましたが、その時にホモに襲われかけ、その後つけ回されました。同性間の未成年性犯罪対策もして欲しいところです。
sakuragichoさん
2015年02月22日 13時10分
素晴らしいです。人口の数%は同性愛者なので、横浜市の約370万人の人口の内、10万人程度の同性愛者がいると思われます。同性愛者には婚姻のような公的に関係を立証する制度が全くないために、相続・保険・年金といった様々な場面で、経済的に不利になります。婚姻との折り合いをどうつけるかは問題ですが、立証制度が全くなく、不利なままに放置されている現状こそ、差別というべきものでしょう。婚姻の倫理的な意味をどう捉えるかは人それぞれですが、お金の話だけはフェアになるようにしなければなりません。
ゆたかさん
2015年02月22日 04時37分
自治体で支援とか証明書を発行するとかは、違和感がありますね。正式な結婚という手段をとらない形の異性間の関係というものもありますが、そちらを置いておいで支援というのはおかしいです。自治体が支援とか証明をするからには自治体にも責任が生じますが、どのように考えているのかわかりませんね。渋谷区を横目で見ながらのアドバルーンでないと良いのですけどね。差別をなくす啓発については、大賛成ですが。