中華街の雑居ビルにひっそりと存在、美女が手ほどきをしてくれる謎の店「カンフー・キッチン」に突撃!
ココがキニナル!
中華街の武術道場の中に功夫厨房(カンフーキッチン)がオープン(Mですさん)/元香港映画俳優のカンフー達人の薬膳料理、美女のカンフーレッスン、階段しかない雑居ビル3階…キニナル!(スさん)
はまれぽ調査結果!
拳法「詠春拳」の達人である錢師父(チェンシーフー)が編み出した薬膳をいただきながら達人とテンパり美女から本格的な「詠春拳」を教えてもらえる
ライター:山崎 島
美女がするカンフーの手ほどき
都内を中心に「詠春拳」の教室を開いていた錢師父。「昔から考えていた」という、カンフーに触れ合いながら薬膳料理をたのしめる「カンフーキッチン」を中華街にて始めたのは2014(平成26)年11月。
「台湾では、ショーを見ながら食事ができる場所がたくさんあります。日本にそのような場所はあまりないので、中国の文化が強いこの街で、間近でカンフーを見られる食堂を作ろうと思いました」
なるほど!
お店の内装はマリヤさんと錢師父が、仲間の方々のサポートを受けながら、いちから手がけたそう。
中華街にはいろんなお店があるけど、間近でカンフー映画さながらのショーを見られるところってないよなあ。
そんな新感覚の食堂「カンフーキッチン」の営業時間は午前11時から午後7時で、午後7時から午後11時はバー「2Guns」に変身する。
カンフーの達人は多才です
「新しいお店なので、まだまだこれから変わっていきます!」と明るいマリヤさん。バーではライブもやったりするそう。
客層は「さまざまな年齢層、国の方がいらっしゃいます」。カンフー好きな方も、そうでない方も、いろいろな方がご興味を持たれている。「師父の映画を見たことがあった方もいましたよー」と目がきらっきらなマリヤさんがかわいい。
きれいな音がするカンフーリング。一つ0.9kgほど
そしてキニナルマリヤさん自身についてもお話伺ってみた。
「もともと私はグラフィックデザインの仕事をしていて、家から一歩も出ないような生活をずっとしていたんです。ある日たまたま『葉問(イップマン)』という映画を見て『詠春拳』を知り、衝撃を受けました。(動きが)すっごく速くって、無駄がないあの動き、“これだっ”て今までにない気持ちになりました。すぐに教室を探したところ、たまたま錢師父のことを知り、この先生は本物だ!! と確信して弟子になったんです」と熱く語ってくださった。
マリヤさんが錢師父に弟子入りして 約10ヶ月。錢師父を追いかけ出身地である東京から毎日4時間の往復を繰り返し、今年の1月には中華街に引っ越してこられたそう。すごい情熱!!
そしてかわいい
と、お話を伺っているうちにおそろいのTシャツを着た方たちが集まってきた。
取材日は「詠春拳」の教室の日。どんなことやるのでしょうか。見学と、ちこっと体験させていただきました。時間は午後1時から午後3時まで。
それぞれストレッチをしてから
それぞれにあった練習をする
マリヤさんも教えながら学ぶ
教室には女性も多い
錢師父は一人一人に声をかける
「詠春拳」は1対1でしか練習ができないそう。「経験や性格によって、やることは違ってくるため、実質個人レッスンになります」とのこと。
「『詠春拳』は動きだけでなく、哲学や思想など、精神的に学ぶことも多いです」と「詠春拳」歴8年の松永さんはおっしゃっていた。また、山崎と練習してくださった、詠春拳歴半年の女性は「奥が深い拳法です。その人その人の生きざま、性格がでてきてしまうので。先が長いです」としみじみお話くださった。
山崎が教わったこと。
これは、あなたと戦いません、という意思表示
手首を返して、私は武器を持っていませんというかたち
「詠春拳」は筋肉を鍛えて1ある力を10にする、というよりは、1の力を体の仕組みや使い方で100にする、という考え方だなあ、と少しだけ「詠春拳」に触れてみて感じた。
最後は並んで突きをして
この日の稽古はおしまい。皆さまお疲れ様でした。
練習後に、錢師父が独自に編み出した薬膳料理をいただいた。
メニューにはたっぷりと薬膳が使われているそう
100パーセントコカ・コーラって・・・こちらは師父の遊び心みたい
人気メニューの「薬膳ばそ(918円)」と全て師父手作りの「薬膳南国風肉団子(918円)」をいただいた。
達人と
弟子がキッチンに立つ
良い画ですな。
こちらが薬膳ばそ
甘くてお香のようなかおり
豚肉、しいたけ、たけのこ、厚揚げ、卵、そして秘密の漢方が入った「薬膳ばそ」。「ばそ」とは台湾屋台に「バーソー飯」として存在するらしいが、こちらの「ばそ」は錢師父バージョンらしく、ここでしか食べられない。豊かな香りがするため、味が濃いのかなあと思いきや、意外と薄味。薬膳料理って初めていただいたけど、これは食べやすい。半分いただいたところで、ばその具材を醤油で炒め、漢方と煮込んだ薬膳スープをかけてくださる。
わ、全然味が違う!!
体にいいんだろうなあって分かる一品。
薬膳南国風肉団子
タレからなにから全て自家製の肉団子。こちらも食べる前からスパイスの良い香りが楽しめる。上にかかっているのはパクチーでございます。余分な脂が一切なく、さっぱりとしている肉団子。食べているうちに、お腹がじんわりと温かくなります。これ、毎日いただいてたらぜったい風邪ひかなさそう。
中国茶もいただけますぞ
こちらは飲むお茶のスイーツ「竜眼茶(りゅうがんちゃ・864 円) 」。稽古終わりの生徒さんが召し上がってました。
原稿締め切り間際の元気がない時に、ぜひ食べたいメニューの数々だが、なんと5月いっぱいで今あるメニューは封印されてしまうらしい。
「6月から秋までは、新しいお食事メニューと、カンフーキッチンオリジナルスイーツを中心にやっていきます」とマリヤさん。季節によって、お料理のメニューだけではなく、内装や音楽など、いろいろ変化するらしく、キニナル次第であります。
「どこの国の方でも、どんな方でも大歓迎です。遊びに来てください」と笑顔でコメントくださったマリヤさん。カンフー映画のワンシーンのようなショーと薬膳料理が楽しめ、その上「詠春拳」も学べちゃう「カンフーキッチン」。これは流行る予感がしてなりません。
取材を終えて
すっごく面白い場所だった。新しいお店なので、今後の展開がとても気になります。そしてお薬膳料理なのですが、食べたあと、とっても身体が軽くなったように感じたのが驚いた。次はバーにもお邪魔してみたい。
―終わり―
レッスン情報/http://www.chienyen-wingchun.com/
工夫厨房 /ange7mariya.wix.com/kungfu-kitchin
2Gun’s/https://www.facebook.com/bar.2gunz
Mですさん
2015年05月05日 12時28分
>食べたあと、とっても身体が軽くなったように感じたそこが薬膳料理のすごさでしょうか?とても美味しいし。