中山駅近く、柵に囲まれて乗ることも降りることもできない不思議なバス停の正体は!?
ココがキニナル!
横浜線中山駅近くの都橋というバス停は、柵があって乗ることも降りることもできない不思議なバス停です。なんで??? (NEOたぬきさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
柵は、道路と歩道に高低差があるので転落防止のために市営バスにより設置されている。バスの乗り降りは安全に気を付けながら車道で行うしかない。
ライター:橘 アリー
答えられない!?
市が尾駅方面行きの都橋バス停が「なぜ柵で仕切られているのか」「どうやって乗り降りするのか」「なぜ1本しか運行がないのか」「運行が少ないので今後、撤去する予定でもあるのか」などを、神奈川中央交通の本社に問い合わせてみた。
すると、総務部の方から“会社の方針でそういった質問には一切お答えできません”との返事をいただいた。
だだ、現在、神奈川中央交通のバスが運行しているが「都橋バス停」自体は横浜市営バスのバス停だそうだ。「なぜ柵がしてあるのか」といった状況については、バス停を管理する市営バスに聞くか、もしくは、道路の工事をした横浜市緑土木事務所に伺ってください、とのこと。
バス停の表示の「神奈中」の左側には「市バス」の文字があったのか!?
そこで「桜丘高校前バス停」の取材でもお世話になった、横浜市交通局自動車本部営業課長の酒井さんに問い合わせてみた。
すると、以前は市営バスも運行していたが、運行を止めることになったので路線を神奈川中央交通さんに譲渡したようであるとのこと。
それはずいぶん前のことらしく、その時の状況などを解き明かす資料は残っていないそうでいつ都橋バス停ができたかは不明。ただ、路線は譲渡しても、バス停自体はもともと市営バスのものなので、現在も市営バスが管理するバス停となっているそうだ。
中山駅のバス定期券売り場。神奈中だけで市バスの都橋バス停への運行はないとのこと
そして、このように都橋バス停は市バスの管理するものだが、実際に運行している神奈川中央交通さんが現在の状態で使用しているので、横浜市交通局の方で乗り降りしやすいようにバス停を移動したり撤去したり、ということはできないそうである。
すっきりとはしないが、ここまでで、都橋バス停自体は横浜市営バスのもので、通っている路線が神奈川中央交通のものであること。そして今も平日・土曜に1日1本だけ運行があることが分かった。
しかし「都橋バス停」がなぜ柵で仕切られているかは不明のままである。
そこで最後に、道路工事をおこなった緑土木事務所に聞いてみることに。
柵は転落防止のためのもの!
緑土木事務所の全景
緑土木事務所道路係長の内山さんに、お話を伺った。
内山さんによると、2011(平成23)年に、道路橋の「都橋」の架け替え工事を行った際に、道路に勾配があるので、橋の工事に影響を受ける範囲の一部として車道と歩道の工事を行ったそうである。その際、車道と歩道との間に高低差があったので、転落防止用として現在の柵を設置したとのこと。
現在の都橋の路面の様子
ただ、都橋の架け替え工事の前から、現在と同じように柵があり、バス停も同じ場所にあったという。橋の架け替えで道路の高低差は少し変わっているが、都橋バス停の位置は原状復帰となっているそうである。
2011(平成23)年の工事前の様子(提供:横浜市緑土木事務所)
2011(平成23)年の工事後の様子(提供:横浜市緑土木事務所)
この時の工事においても、都橋バス停はそれまでと同じ場所に設置されたそうだ。このように、都橋バス停のある場所は車道と歩道の高さが違うので、以前からずっと、転落防止用の柵があったと分かった。
実際に都橋バス停を利用してみた
今回の取材の中で「バス停を安全に乗り降り出来そうな場所に移動した方が良いように思う」というご意見もあった。
しかし、バス停の位置を移動するのは、近隣の方々や使われる方々のご意見などもあるので、難しい問題もあるようだ。
そこで、余計なお世話かも知れないが、この都橋バス停での、安全なバスの乗り方と降り方について考え、実際に乗ってみた。
柵は、背の高い方は転落防止用で、低い方は横断防止用のものであるとのこと
柵の間は28㎝開いているが、ここは通り抜けるためのものではないそうだ
なので、安全にバスに乗るためには、歩道上でバスを待ち
バスが近づいてきたら手を上げるなどして「乗ります!」と意思表示をして
けっこう距離があるので運転手さんへ「乗ります!」と目でアピールしながら移動開始
「自転車の邪魔をしてごめんね!」と思いながら車道を小走りで移動して
無事に乗車!
移動中も運転手さんへ「乗ります! 乗ります!」と目でアピールしながら移動しないと、置いて行かれそうな気がするのでご注意を!
降りる時は、降りた後、完全に歩道上に着いたのを確認してから、バスに出発してもらう。
無事にバスに乗れたので、赤信号で停車中に運転手さんに、“バス停での待ち方”について聞いてみたところ、「あそこで乗る人はほとんど居ないが、車道に降りてバス停の横で待っていてくれれば・・・」とのこと。
そう言われると、歩道から車道への移動距離が10メートルくらいあるので、バスの姿が見えてから車道へ移動して待つ方がスムーズに乗れそうだ。しかし、道路の交通量は結構多く、自転車なども頻繁に通るので、安全のためには、やはり、ちょっと時間がかかるが、バスが停まってから車道に降りた方が良いように思える。
少しでも安全に乗り降りできるよう、この方法をご提案したい。
取材を終えて
都橋バス停を通るバスは、1日1本しかなかったが、それでもこの路線を利用する方々はおられるので安全に気を付けて利用されることを願う。
hama2222002さん
2016年07月19日 02時55分
28年3月、中50系統は、中山駅南口から北口に変更になったので、経路自体都橋を通らなくなり、バス停も廃止になりましたね。-青砥-中山大橋-中山駅北口
呑屋の狸さん
2016年05月19日 14時23分
子供のころ、家が近くにあり都橋を使っていました。北口が開ける前は、通るバスは市営・東急が主でした。当時の33系統あざみ野行、たまプラーザ行や、43系統市ヶ尾駅行、鉄町行、74系統谷津田原団地行、90系統青葉台駅行きのバスなどが、中山駅南口から川和踏切を渡って都橋を通り、恩田川を超えて、それぞれの目的地に向かって行っていました。それが変わったのは、北口側の中山大橋ができてからかな?記事の社会福祉法人もなかった…。市営のこまどり園という福祉施設がありました。 いまは、北口も開けて都会ですが、北口が開発された始めたのは、つい30~40年ほど前からです。
poohさん
2016年03月21日 04時43分
たまにお年寄りの方が利用してますよ