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横浜開港祭2015は盛り上がったのか?

ココがキニナル!

開港祭の花火は休日だともっと盛り上がると思う。6月2日にこだわらず、休日に花火を開催できない? 休日ならいいことづくめ。警備や交通の集中など不安もありますが(いってよし夫さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

警備面や安全性の課題などから、実行委員長は休日にこだわらず6月2日に花火を開催することがベストとの見解だが「柔軟に対応していく」という

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ライター:はまれぽ編集部

6月2日がベスト!



ここで投稿にある「開港祭の花火は休日にやった方がいいのでは」という点について殿内委員長に聞くが、結論から言うと「休日にやるのは厳しい」というもの。
 


休日は見られない?
 

理由については主に「警備上の理由」。

休日に花火を開催すると、横浜では多くの来場者が予想される。となれば2001(平成13)年に兵庫県明石市で発生した死者11人、重軽傷者247人という大惨事となった歩道橋事故が起きないとも限らない。

また、2013(平成25)年に京都府福知山市で露天のガスボンベが爆発して3人の死者を出した事故の例もあり、来場者が増えれば、その危険性も増す。
 


特にキッチンカーでは細心の注意が必要
 

殿内委員長は「最初は人を集めるために花火を目玉にしていたが、開港祭の認知も広がり、もはやそういう(花火で人集めをする)段階ではなくなった」と話す。

その上で殿内委員長は「個人的には横浜の開港記念日である6月2日に(花火を)やるのがベストだと考えている」との見解だった。



花火が1時間早かった理由は?



さまざまな事情から花火を休日に、というのは実現性が低いようだが、今年は例年より花火の開始時間が1時間早い、午後7時20分に始まったことをご存じだろうか。

その理由は、神奈川県警から時間を早めてはどうかという「提案」があったのだという。
 


県警からの「提案」があった
 

殿内委員長によると、開港祭の主なターゲットは子どもと、その子どもを育てている30~40代の親の世代。県警からの提案を受けて実行委員会で話し合った結果、子どもの安全安心を考慮して早く帰宅の途に着けるようにと、実施時間を1時間早めることを決めたそうだ。

効果について「早く終わって会場に残る人もいたし、帰宅時間をずらすことができた。混雑緩和につながったと思う」と手ごたえを感じている。

一方で、弊害もあった。

花火が1時間早まることで、その前のプログラムである、市民1000人で横浜市歌を合唱する「ドリームオブハーモニー」の開始時間も早まったため、会場の雰囲気が少し盛り上がりに欠けたという。
 


 

写真上が昨年のドリームオブハーモニーで、下が今年のもの
 

日の入り前ということもあり、光を使った演出が制限されるため雰囲気が違うと感じられるかもしれない。

試行錯誤を繰り返し、来場者も減少。市民の協力を得なければごみの処理費用の捻出も難しいように思える開港祭自体に存続の意義はあるかと殿内委員長に尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。

「当たり前のようにそこにあって、思い出した時に立ち寄れる場所であってほしいと思っているんです」

人が来れば成功、来なかったから失敗というのではなく「開港祭に来た子どもがいずれ親になったとき、その子どもを連れてきてくれる祭りにしたい」のだという。
 


 

次世代につなぐ祭りに
 

「人を集めたいなら、専門の業者に運営を依頼すればいい。でも開港祭は実行委員会が手作りした祭り。開港祭の運営を経験したメンバーがいずれ、横浜の別のまちづくりを担う人材になってほしい。開港祭はそういう場だとも思うんです」と話す殿内委員長の目線は未来の横浜を見据えていた。
 


「開港祭を、ふるさとの祭りにしたい」という殿内委員長
 



取材を終えて



6月2日というのは、今から156年前の1859(安政6)年のその日に横浜が開港した日。いわば横浜の誕生日といっても過言ではない。

さまざまな事情で休日の花火というのは難しいかもしれないが、横浜の誕生日を盛大に祝うという意味では6月2日の打ち上げというのは意義があることでないだろうか。

次に6月2日が休日(土曜日)に当たるのは3年後の2018年。

それまで開港祭が続いていることを願いつつ、休日に横浜の誕生日を祝う花火をゆっくり眺めたいと思う。


―終わり―
 

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  • 現在の私達は、効率や生産性ばかりを考え、開港祭すら、そこらの「お祭り騒ぎの場になるべき」感が見えます。156年前の横浜の人達は色々の思いや、「犠牲」を払って、6月2日に当時の幕府は開港しました。やはり、6月2日にこだわって、現在の私達、横浜市民が、156年前の横浜村民の方々への感謝の気持ちを込めた、開港祭にするべきだと思います。夏祭りなら、他にも沢山あります。市民が率先して、6月2日にこだわった、この素晴らしい横浜の姿を、県外や、海外の方々への発信の場になる開港祭になって欲しいと思います。そして、いつまでも、横浜市民は「6月2日は開港祭」と当たり前の日となり、当時の事に気持ちを込めて、素晴らしい記念日として、いつまでも、大切にしたいと思います。

  • 横浜で冬場になると毎年行われている写真がらみのイベントもそうだが、行政主導で行われる祭りなど、スポンサー企業のご意向最優先で、住民不参加型のトップダウン方式になるばかりで、実につまらないものになるのは必至。

  • まずはY150の清算。

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