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飲む「ブラジャー」? 昭和の雰囲気を残したディープスポット、「若松マーケット」の「横須賀ブラジャー」をはしごレポート!

ココがキニナル!

横須賀の若松マーケットという繁華街で横須賀ブラジャーというジンジャーエールで割るカクテルがある。オリツルサイダーの記事の横浜のジンジャーエールで作ってもらってみては?(マイクハマーさん)

はまれぽ調査結果!

1959年にできた若松マーケットでまちおこしのために2011年に誕生した「横須賀ブラジャー」。横浜のジンジャーエールとのコラボ結果は本文参照

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ライター:やまだ ひさえ

横須賀ブラジャーは若松マーケットの希望の星!



オイルショックにバブル崩壊、リーマンショック。急激に悪化した日本経済の影響は、若松マーケットにも大きな影を落とした。

減る一方の客に頭を抱え、現状を打破しようと持ち上がったのが、レトロな雰囲気漂う若松マーケットらしさを生かした町おこし。

その目玉として2011(平成23)年に誕生したのが、ブランデーを使った地カクテル、横須賀ブラジャーだ。ブランデーは昭和40年代にブームとなったお酒。昭和レトロな街には、昭和を代表するお酒が似合うということで使われることになった。
  

 
若松マーケットの地カクテル、横須賀ブラジャー


横須賀ブラジャーは、ブランデーにジンジャーエールを加え炭酸でわったカクテル。クラッシュアイスをたっぷり使った、芳醇な味と香りと清涼感が特徴だ。

苦心したのは、ジンジャーエール選び。

一般的に売られているものは甘みが強くカクテルには向いていないため、メーカーに辛みが強いものがないか打診。
1年近い試行錯誤を重ね、ベストな組み合わせが生まれた。
 


完成までに何度も試作を重ねていきついた組み合わせ


ニッカのVSOP、ウィルキンソンのジンジャーエール(しかもこのペットボトルのもの!)と炭酸が「横須賀ブラジャー」の基本材料。
 


グラスもオリジナル。赤いネームのほうが当時からのもの


現在は、右側の白いネームのものに移りつつある。
 


ピンクのドレスのレギュラーママと、白いドレスのちーママのポスター
 

レトロ感満載のポスターと看板。通りのあちこちで見かける


名前を“若松”ではなく“横須賀”としたのは、広く横須賀の名物にしたいという願いから。また「ブラジャー」は、ブランデーとジンジャーエールの合成語。正式には、最後の“ジャー”を上げて発音する。ちょっとエロティックなネーミングも素敵。



広がりを見せる横須賀ブラジャー



横須賀ブラジャーは、基本的には1杯500円で提供されている。そこにお店ごとの工夫を加え、個性を出している。ここで実際に横須賀ブラジャーが飲めるお店を一気に紹介していきたい。

まず1軒目。サタンは、横須賀ブラジャーのポスターのモデルなった母娘の営むバー。
1963(昭和38)年にオープンした若松マーケットでも老舗のバーで、レトロな雰囲気が街に溶け込んでいる。
 


看板も開店当時のまま
 

親子2代で通ってくる常連さんも多い
 

ポスターのモデルとなった恵美さん(左)と廣子さん母娘


恵美さんが料理を担当し、ママが洗い物担当する息のあった仲良し母娘だ。
 


「サタン」の横須賀ブラジャー(700円)
 

店で作る大きな氷を使用。冷たくなるし水っぽくならないので一石二鳥


続いて向かったのは土佐っ子。
1965(昭和40)年開店という、こちらも老舗。
外はシックなのに店内は女性らしいムードのお店だ。
 


残念ながらママは写真NG
 

女性客が多いのもうなずける店内。輪島塗のプレートがいい味を出している。

 

大き目の氷にこだわっている土佐っ子のブラジャー(700円)


男性的なキリリとした飲み応えだ。

次にお邪魔した時川は、若松マーケットでは珍しい靴を脱いで上がるタイプのお店。横須賀ブラジャーも個性的で、ブランデーで作った梅酒がベースになっている。
 


2013(平成25)年に開店、少し奥まった通りのビルの中にある
 

大きなテーブルは、ゆっくりお酒を飲むのに最適
 

時川のブラジャー(750円)
 

編集部・山岸も一口。甘口で、女性には飲みやすい味とのこと


白根屋は、地元・横須賀の食材にこだわっているお店。ブランデーの種類によってAカップ、Bカップ、Cカップ、Fカップにランク分けしている個性派。
 


2010(平成22)年開店の白根屋
 

ご主人の斎藤さん
 

ご主人こだわりの地元野菜
 

ブランデーの種類によってAからC、そしてFにランクアップしていく
 

レミーマルタンを使ったFランク(1000円)を試飲。芳醇な香りにうっとり


ロッケくんは、若松マーケットの中でも超個性派なイタリアン酒場。
横須賀ブラジャー専用に考案されたジンジャーエール「シルク」を使っている。
 


2012(平成24)年オープンのロッケくんは、白根屋の2階。横の階段を上がっていく
 

素材の仕込みから全て手作りにこだわるマスター「永ちゃん」
 

手作りチーズと手作りベーコンの盛り合わせプレート。これで450円は安い!
 

横須賀シルク×シルク(900円)


シルクは、国産の生のショウガをすりおろしたものが入っている専用のジンジャーエール。それを2本も使っているシルクシルクは、ジンジャー感の強い濃厚な味わいだった。