病気やけがの緊急性が分かる? 横浜市消防局のウェブサイト「救急受診ガイド」とは?
ココがキニナル!
急なけがや病気だけど、救急車を呼ぶほど? と迷った時に活用できる横浜市の「救急受診ガイド」ってどんなもの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
パソコンやスマートフォンで症状を選択すると、緊急性や受診すべき診療科の判定結果が確認可能。市消防局は救急時以外に日常からの活用も提案
ライター:はまれぽ編集部
スマホから119番も可能!
「横浜市救急受診ガイド」はパソコンやスマートフォン、タブレット端末で利用できる。2014(平成26)年の運用開始以降、現在は1日平均100件前後のアクセスがあるという。
インターネットで受診ガイドにアクセスし、まずは初期症状を確認。大人(16歳以上)か子どもかのほか、痛みなどを感じる場所を選択する。
年齢や
痛みがある部位を選択
「急に息苦しくなった」「深呼吸をすることができない」といった症状を選択すると、「119番・救急車を呼びましょう。」「今すぐに病院で受診しましょう。」といった判定結果が表示される。
症状によって判定結果が異なる
判定結果が赤色だと緊急度が高い症状ということで、スマートフォンであれば、そのまま119番通報できる。
黄色は「今すぐ病院で受診」で、緑色は「病院で受診したほうがいい」という判定で、横浜市の医療機関情報にリンクする。
黄、緑の場合は医療機関情報が表示できる
119番通報は電話で発信した最寄りの基地局につながるため、万が一、旅行などの出先で急な病気になった時にも有効となるが、医療機関情報については横浜市の病院となる。
岸担当課長は「救急車の適正利用という側面もあるが、受診ガイドが赤でなくても、自身で緊急性があると思った場合は、ためらわずに救急車を要請してほしい」と話している。
田中担当係長も「ガイドは救急車の利用を抑制するためのものではない」と強調。その上で「『こういう場合には救急車を呼ぶ方がいい』という判断の後押しする材料にしてもらえれば」と続けた。
ガイドは「補助ツール」という考え
しかし、現実的には急な疾病の際に自分や周りの人の症状を正確に選択するのは困難を伴う。この点について岸担当課長は「日常生活の健康な場面で使ってみて、普段から知識を養ってもらうという使い方もできるのでは」という。
ただし、緊急性を感じたら迷わず救急車を!
岸担当課長は「横浜市として、いかに見える形で市民に安心を提供できるかという考えのもとに作られた仕組み。判定の基準は国が作成したというバックボーンがあるが、ガイドの利便性については音声対応や外国語でも利用できるようにするなど、利便性の向上も検討していく」と展望を語った。
取材を終えて
右肩上がりに増え続ける救急車の出場回数。中には緊急性を要しないであろう通報も多いという。
ポスターは極端な例だが・・・
今後、横浜市の人口は2019年にピークを迎え、その後は減少するが、いわゆる「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者に達することによる医療・介護費用の急増といった「2025年問題」が控えているように、入院が必要な重症化しやすい高齢者世代が増加する。
高齢者に限らず「救える命を優先」できる知識を養えるよう、一度「救急受診ガイド」に触れてみてはいかがだろうか。
―終わり―
横浜市救急受診ガイド
http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/qq/jushinguide/
よこはまのぶんちゃんさん
2015年09月07日 15時33分
最近、救急車の有料可が話題になっているので、友人にシェアしましたよ(^_^)b