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横須賀市の海洋研究開発機構「JAMSTEC」にある有人潜水調査船「しんかい6500」内部をレポート!

ココがキニナル!

横須賀にある海洋研究開発機構JAMSTECがキニナル!同機構の保有するしんかい6500での深海調査の同行してもらいたいが、無理でも最近の海底資源開発や深海調査の話を聞いきて!(たこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

JAMSTECは、深海や、地震や津波が海域に与えた影響、リアルタイムの地震観測、地球環境の調査など海と地球に関する研究と技術開発を行っている機関

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ライター:吉澤 由美子

しんかい6500



そして、次はいよいよお待ちかねの「しんかい6500」だ。1989(平成元)年に完成した「しんかい6500」は、その名の通り、水深6500メートルという深海に潜ることができる有人潜水調査船。巨大地震を発生させる6200~6500メートルの地質構造を調べることができるように作られている。
 


こちらは「しんかい 6500」のスペック

 
実際に、東北地方太平洋沖地震震源海域調査では、その地震によってできたと思われる亀裂を「しんかい6500」で発見している。

「しんかい6500」は、次回の調査に向けて、整備場で準備が進められていた。
 


潜水調査船の整備場は、JAMSTECの岸壁に面している

 
整備場の中に入ると、床にブルーシートが敷かれ、その上にさまざまなものが並べられている。これは、次の調査で「しんかい6500」の船内に持ち込むもの。
 


クッションや携帯トイレなどがブルーシートの上に並ぶ

 
右に並ぶ特徴的なクッションは「しんかい6500」の耐圧殻(たいあつこく=コックピット)内に敷くため、床の丸みに合わせて作られている。

そしてその先に、いよいよ「しんかい6500」の姿が!
 


白い船体は多くの部分が茶色い木のようなもので覆われていた

 
船体に装着された、木のように見える茶色い物体は、シンタクティックフォームという浮力材。ガラスマイクロバルーンという中が空洞の小さなガラス球(主に直径100μm〈マイクロメートル〉以下)を高強度樹脂(エポキシ樹脂)で固めたもので、高い水圧でも変形することのない強度と浮力を持っている。
 


人の大きさと比較するとサイズが分かりやすい

 
この「しんかい6500」、実は潜るにも浮上するにもエネルギーを使っていない。船内の水槽(バラストタンク)に海水を入れ、装着した鉄の板(バラスト)によって下降する。底に近づいたらバラストをまず半分だけ切り離し、浮上する時に残りのバラストを切り離す。あとは、シンタクティックフォームの浮力でゆっくり海面まで戻ってくるのだ。ちなみに、バラストは海底に置いて帰るため、自然に返る鉄を利用しているそう。
 


正面にはカメラやライト

 
通常航行時間は約8時間。水深6500メートルまでの下降と浮上にかかる時間はそれぞれ2時間半で、海底の調査に使える時間は3時間ほど。下降と浮上に時間がかからない浅い場所では、調査時間を長くできる。なお、海底を調査する時の移動にはリチウムイオン電池を使っている。
 


水深6500メートルの1平方センチメートルあたり約680kgという水圧に耐えるカメラ
 

このマニピュレータが実際に海底でいくつものサンプルをつかんだ

 
ふと横を見ると子どもの遊具のような黄色い物体があった。これは、耐圧殻内に出入りするためのハッチの上の外装。
 


唯一の出入口だと思うと、かなり小さく感じる

 
「しんかい6500」が次回、調査に向かうのはインド洋だとか。これまで1400回を超える潜航を行ってきた「しんかい6500」は、世界各地の海を調べることで「地球内部の動きをとらえる」「深海生物を調べる」「生命の進化に迫る」などを地球全体をテーマに研究しているのだ。

「しんかい6500」の実物大模型が、併設された海洋科学技術館にある。そちらは中に入れるということなので、そちらでじっくり耐圧殻内を確認することに。



海洋科学技術館



JAMSTECにある海洋科学技術館は、「しんかい6500」の実物大模型のほか、これまで採取してきたサンプルの標本、引退した観測ブイなどが展示されている。
 


「しんかい6500」の下に、熱水噴出孔に群がる生物群のジオラマがあった

 
「しんかい6500」の実物大模型は、実際の出入口であるハッチではなく、横が切り取られていてそこから入れるようになっている。
 


耐圧殻内は内径2メートル、下にはクッションが敷き詰められている
 

下に小さな丸い覗き窓があり、上部は計器がぎっしり
 

頭上のハッチを見上げる

 
パイロット2名、研究者1名の3名が定員。模型は横が切り取られていることもあって狭い印象はやや薄いが、これが壁で囲まれていたらかなり圧迫感がありそう。

横の展示物の中に、「しんかい6500」の覗き窓があった。
 


厚さ約7cmの樹脂板を2枚貼り合わせた、計約14cmの厚さのすり鉢状

 
耐圧殻には、前方と左右に合計3つの覗き窓が付いている。素材はガラスではなく、透明度が高いメタクリル樹脂。実は、頑強に製作された耐圧殻も、高い水圧によってわずかに変形する。その変形に追従出来るようにメタクリル樹脂が使われているとのこと。表面積が広い方が外側で、狭い方が内側になる。

覗いてみると、窓の先にあるものがとてもクリアに見える。

横の展示室には、これまで採取してきたサンプルの標本が並ぶ。
 




 

カニやクラゲ、魚、貝などの標本が展示されていた

 
さすがに第一線で活躍する研究機関だけあって、ここの標本はとても美しかった。

ほかに、海底に地震や津波、地殻変動などの発生を感知する機器を海底に設置し、それを陸とケーブルでつないで24時間観測し、すぐにその情報を伝えるための「地震・津波観測監視システム(DONET)」のリアルタイムデータを表示しているモニターや、海底下7000メートルまで掘削する能力をもつ地球深部探査船「ちきゅう」の模型やサンプルなどもあり、コンパクトながらJAMSTECの幅広い活動を知ることができる展示になっていた。



取材を終えて



JAMSTECは、太陽の光が届かない深海という異世界を見せてくれるだけでなく、地震や津波が海域に与えた影響やその回復状況、リアルタイムの地震観測、地球環境の調査など、海に関する幅広い調査と研究を行っている機関だった。

「しんかい6500」は、25年前に完成したものとは思えないほど手入れが行き届いていて、きれいだった。だからこそ、1400回以上も水圧の高い深海に人間を送り込み続けることができるのだと感じた。
 


深海では金属バットや発泡スチロールがこんな風になってしまう

 
JAMSTECでは、予約制で団体見学や1名から参加できる個人見学ツアーを行っており、毎年5月には施設一般公開も行われている。興味のある方はぜひ、そうしたツアーに参加してみよう!

現在、本牧ふ頭に来港している地球深部探査船「ちきゅう」のレポートも近日公開予定です!


― 終わり ―
 

取材協力
国立研究開発法人海洋研究開発機構
Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
JAMSTEC ジャムステック
http://www.jamstec.go.jp/j/

見学案内ページ
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/visit/
 

この記事どうだった?

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  • 世界ではもっと深く潜れる潜水艇があるが、日本は絶対的な安全と長寿命で圧倒的な信頼を得ている。

  • 「深海の宇宙」は実在するのか?

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