大岡川沿いの公衆便所はハッテン場って本当?
ココがキニナル!
桜木町駅近くの横浜桜木町郵便局の道路を挟んだ斜め前に公衆便所らしき建物があり、昼夜問わずオジサマ達がタムロしています。あれって何の集まり?まさか犯罪の温床になってないですよね?(行くぞ大洋さん)
はまれぽ調査結果!
投稿の公衆便所はゲイの人たちの出会いの場だったが、閉鎖された。市内にはほかにも同じような目的で使われる公衆便所がある。
ライター:小方 サダオ
事情の詳しい人に話を伺う(つづき)
大岡川
大岡川にかかる「あさひ橋」
大岡川にはいくつもの橋が架かり、たもとにトイレの設置された場所もある。このような場所が待ち合わせ場所に使われるのだろうか?
橋のたもとにある公衆トイレ
大岡川にはいくつもの橋が架かっている
大岡川沿いのバーが並ぶ場所
大岡川を下流へと下る
そして下流に向かって、道路を横断し川沿いを進むと、弁天橋トイレのある場所に行き着いた。
弁天橋トイレに着いた
トイレの解体工事中であった
するとトイレの前にはトラックが止まり、トイレの取り壊し作業が行われようとしていた。
入口をふさいでいた木の板が開けられていた
大岡川にかかる弁天橋
1つのハッテン場が姿を消すこととなった。
ハッテン場に集まる人に話を伺う
実際のハッテン場の様子を確かめるために、平日の昼間に、まずは前出のAに向かった。
にぎやかな場所にある公衆トイレで、利用する人も多そうだ。本当にこんな場所がハッテン場になっているのだろうか。
個室が2つに小便器が3つ並んでいて、外観も内部も比較的きれいなトイレだ。
しばらくトイレ周辺の様子を観察してみることにした。
するとスーツ姿の男性や買い物客と思われる人たちに交じって、カジュアルな格好をした複数の中年男性たちが、さっき中に入ったにもかかわらずしばらく経つとまた入ってゆくことに気づいた。
トイレ周辺をウロウロしている若い男性もいて、トイレの中を覗きこんだ後、中年男性の後に入って行く光景もあった。またトイレの入り口の前に数名が立っていたりして、何かを話し合っている様子もある。
数名の男性がほぼ同時に入って行った時があったので、続いて自分も入ってみると、小便器に3人が並んでいる上に、洗面台の正面にも男性が1人立っていて、満室状態であることが異様であったが、怪しいことをしているようには見えなかった。
満室状態のトイレ内と外に立つ人たちの様子
そこでトイレの前にいた紳士風の中年男性に、男性が集まっている理由について伺うと「ここがAと呼ばれている有名なハッテン場だからですよ。このトイレの周辺で何度も行ったり来たりを繰り返しているのはそういう人たちです。このトイレを使う7~8割の人たちですよ。だいたい2時間ほどこのあたりにいます」と答えてくれた。
この場所に集まる理由を伺うと「弁天橋のトイレがなくなってしまったので、ここに多く集まるようになりました。私はバイ・セクシュアルですが、ホモなどいろんな人たちが集まってきます。このトイレは1日に2度清掃するため、きれいで使いやすいですよ」と答えてくれた。
トイレを覗きこむ若者
中で何をするかに関して伺うと「お互いのを見せ合ったり、立ったまま遊んだりします。個室を使うこともあります。この近くに交番があり、そことつながっているのか分かりませんが、夜など盛り上がって派手にやっていると警察官が来たりするので、警戒しながら遊んでいます」と答えてくれた。
ご自身の趣味に関して伺うと「私は男も女も好きなタイプです。男の人の方が性格的に女の人より面倒臭くなくていいですよ。『お坊さんが出家して少年を丁稚にする』などの話もありますし、日本では伝統的に男色はありますからね」と答えてくれた。
トイレの前に建つ男性
何も知らないでトイレを使う人に対してはどうするのかを伺うと「私は何もしませんが、中にはちょっかい出す人もいるかもしれません。仲間同士は目で分かりますからね」と答えてくれた。
なぜトイレを使うのかを伺うと「この近くにも男性専用のホテルはありますが、若い人たち専用なのです。それに、ここの方が幅広くいろんな人たちと交流できますしね」と答えてくれた。
やはり宿泊施設のような場所より、公衆トイレなどの方がさまざまな交流が広がるハッテン場と言えるようだ。
続いて前出のM公園に向かった。