大岡川沿いの公衆便所はハッテン場って本当?
ココがキニナル!
桜木町駅近くの横浜桜木町郵便局の道路を挟んだ斜め前に公衆便所らしき建物があり、昼夜問わずオジサマ達がタムロしています。あれって何の集まり?まさか犯罪の温床になってないですよね?(行くぞ大洋さん)
はまれぽ調査結果!
投稿の公衆便所はゲイの人たちの出会いの場だったが、閉鎖された。市内にはほかにも同じような目的で使われる公衆便所がある。
ライター:小方 サダオ
ハッテン場に集まる人に話を伺う(つづき)
M公園
横浜の中心地に近い、比較的大きな公園で、昼間は子どもを遊ばせているお母さんたちの姿が目に付く。
そこで午後8時ごろ訪れると、昼間とは違って静かであった。
一見人けがないように思われたが、よく見ると、暗闇の中でベンチに座っている男性と思しき人影がある。また公園内を歩き回っている男性の姿も見かける。私が近寄ると、立ち止まってこちらをじーっと見る人もいた。
公園内には2つのトイレがあるが、1つはイタズラなどの理由で一時的に閉鎖されているという。
トイレの閉鎖について書かれた看板
そこでもう1つのトイレに入ってみると、小便器は誰も使用していなかったが、個室トイレが閉まっていた。
そこで公園を一回りしてからもう一度は行ってみると、まだ閉まっていて、中から男の小さなうめき声などが聞こえる・・・。その音からは、普通の使われ方ではないように思われた。
そこで暗い中を散策するように歩いていた、メガネをかけた真面目そうな男性Sさんに話を伺った。
公園内を歩いていたSさん
すると「ここは同性愛者が集まる場所で、私は4~5年前から来ています。個室トイレの中や公園内の街灯のついていない暗い場所で遊びます。トイレは2ヶ所ありますが、1つは壊されたりしたため、今は1ヶ所しかなくなりました」
「昔はこの公園は街灯が少なく、遊びやすかったのですが、2014(平成26)年から12ヶ所と増えたため、あまり大胆なことが出来なくなりました。車で来ている人もいて、近い場合は家へ行ったりする場合もあります」
ゲイの人たちは街灯のない場所に集まるという
「今は寒くなったので長い時間いられませんが、夏場は盛り上がっていますよ。またここは警察のパトロールが多いです。特に夏場はパトカーが3時間おきに来ます。夜の早い時間は暴走族のような若者たちが集まるので、それらの警戒をしていて、午後9時過ぎからは同性愛者たちが集まるからでしょう。午後11時ごろからは女装家が来る時もありますよ」
「基本的に30~60代の男性が多いです。若者も来ますが、援助目当ての場合が多いです。またサラリーマンなど、いろんな人たちが来ます」と答えてくれた。
すると小高いところに設置されているベンチに座る男性の方に、制帽を被った男性が歩いていく姿が・・・。「あれが警察官ですか?」と聞くと、Sさんは「タクシー運転手です。中には好きな人がいるのです」と答えてくれた。
野毛のゲイバーがある場所
ご自身と、この場所を知った経緯に関して伺うと「私は20才ごろから同性愛に目覚め、以前は新宿2丁目のゲイバーなどで働いていました。この場所は同性愛の人から教わって、知りました。週1回ほどここに来ます」
「以前は弁天橋のトイレがありました。近くには同性愛者の映画館があって、良いところでした。ここでは遊ぶだけではなく、知り合った人と世間話をしたりと、交流の場としても使っています。」
「ここは有名な場所で地方から来る人もいて、以前は『千葉県から来た』という人と出会いました。またあの小高いところのベンチに座っている人は、東南アジア系と思われる外国人です」
M公園内のベンチに座る男性
「長い時間ここにいて、始発で帰る人が多いです。ですから休みの日の前日が、人が多く来ます」と答えてくれた。
つぎにSさんの教えてくれた女装家に会いたくなり、後日、休日前に公園を訪れてみた。
すると遅い時間になって、夜目に目立つ赤いフリルのついたスカート姿の人物が、髪の長い人物と男性とともに現れた。
つけまつげパッチリの女装家のAさん(年齢は秘密)とハナさん(50代)に話を伺った。
女装家のAさんとハナさん
この公園に集まる男性について伺うと「男のことは知らないわよ。男の人に聞いてみたら? 世間の人たちは一緒にするけれど、私たちはその人たちとは違うのよ。100人いたら100通りの趣向があるの」と答えてくれた。
最近の女装の事情について話が及ぶと「でも今では娘の制服を着て、娘に化粧までしてもらってお出かけをする女装愛好家がいて、大学にも女装クラブなんかもあるし、一般的になっているといえるわ。それにしても今の若い男の子は中性的で、ニューハーフじゃなくても見た目で女の子と見間違う子もいるわね」と答えてくれた。
野毛にある女装子さんのパブ・スナック
またハナさんは自身について「私とかは、おそらく精神医学的には、性同一性障害に入るのかもしれないけれど、私たちの気持ちが分からない学者のような人たちに分類されるのは違うと思うわ。心理学的に分けられる単純な問題ではないのよ」
「また性同一性障害として認可されて市民権を認められたい気持ちもあるけれど、それには時間とお金が必要で、日本の場合はその認可の過程が面倒すぎるのよ。私の場合は『ただのオカマならオカマでいいわ。所詮オッサンの女装家よ』といった心境なの」と答えてくれた。
Aさんは「最近は女装が話題になっているけれど、わきまえた方がいいと思うこともあるわね。一般の人の中には生理的に受け付けない人もいるんだから、例えば女装でみなとみらいみたいなファミリーが集まるような場所に行っちゃダメよ」と答えてくれた。
女装家としての意識をしっかり持つ必要があるという
女装家としてのポリシーに関して伺うと「私もこんな格好しているし、ロリータ系の女の子と仲良くなったりすることはあるけれど、男だからっていい加減だと思われたくないから、メイクも衣装も、そしてメンタルの部分も女を意識して女装しているわ」
「だけど世間からは、いい加減なロリータコスプレをしている男と一緒にされるのが嫌ね。意識をきちんとしていないと、イベントに出てる安物の女装と同じ扱いになってしまうのよ」
「最近はハロウィーンなどのイベントで女装したりする人が増えていて、自分を解放する場があるのはいいわね。でもメディアで取り上げられるせいで、数が増えて一般的になっているから、全体的にレベルが低くなってきているのよ」
「女の格好だけして化粧もしないのがいるけど、ただの変態よ。私たち女装家は、遊び半分の軽い気持ちでやっている人たちと同じにされちゃうから、精神から女性であることを意識しているわ」と答えてくれた。
女装家は精神的に女性であることが大事だという
またハナさんは「男女の性別は関係なく、見た目で判断する人なんかには理解してくれなくていい、と思うわね。アメリカなどと違って、日本人は単一民族だから、差別意識が強いのよね。みんな同じじゃなきゃいけない意識みたいのを持っていて、変わった人を村八分にする慣習とかあるしね」
「私は仕事先などで『女装している』ことを言っちゃうんだけど、すると女子社員なんかはバカにするのよね。私はそんな人に負けないように、仕事で努力するのよ。仕事ができれば『オカマ』なんてバカにされても、『あんたオカマより仕事できないの?』という気持ちを持てるしね」と答えてくれた。
最後にAさんのファッションと横浜に来る理由に関して伺うと「洋服に関してはアチコチで買って、ないものは作るのよ。私は東京から来てるけれど、ここには私たちを理解してくれる人が集まっているし、横浜が好きだからね。ここに座って話をするだけなの」と答えてくれた。
わざわざコートを脱いでくれたAさん
ハッテン場とは、近い趣向を持つ人たちが集まることで、その人たちにとって安心していられる空間となっているようだ。
取材を終えて
取材中、あるゲイ関連のお店の人に「お客は秘密にして来ているから」と取材を拒否された。
一般人からの差別を受ける恐れからだろうが、女装の一般化などが進んでいるといえる昨今、同性愛系の趣向を持つ人たちに対する理解が、もう少し一般的に広がっても良いように感じた。
同性愛関連のシンボルとされるレインボーフラッグを掲げる光音座
―終わりー
ケイ2さん
2020年01月23日 12時08分
AとかM公園とかSとか名前が分からん❓教えて下さい。
sisuさん
2017年05月22日 15時37分
同性愛への理解が広がると良いと言いながら、ごく一部のゲイの広く理解は得られないだろう行動を、敢えて取り上げていることに、悪意を感じる。非常に偽善的な記事。
啓太さん
2016年09月02日 20時19分
自分は女性にしか恋愛感情はないですが性癖としてはバイなのでエロ映画館やハッテン旅館等のハッテン場はたまに利用するんですが公共の場で海外や国内の観光客を含めた無関係の人に迷惑を掛けるのは本当に良くないと以前から思ってましたし、性病防止の面や犯罪に遭わないためにも公共のハッテン場の利用は止めるべきだと思います。ハッテン場にいる人達もほとんどは自分のような「口でしたりされたり」が専門のライト層(?)だと思いますし興味のある人は前述したような一般エロ映画館やハッテン旅館などに行ってみたらいいと思います。光音座のようなゲイ映画館は出入りするのにハードルが高いと思われます。男女では色々な意味で違法な情事が日々堂々と繰り広げられているわけですが成人男性同士で遊んでも違法でも何でもないのに圧倒的に後ろめたいから昂ぶるのです。ちなみにエロ映画館では席に座らず後ろに立つのがハッテン希望のサインです。