リニア開通で相模原市はどう変わる? 橋本駅編!
ココがキニナル!
神奈川県内のリニア中央新幹線停車駅になるJR橋本駅周辺はどう変わる? 自分の学校の敷地内に駅ができる相原高校の人たちは、どう思っている?(そうてつボーイさん、はまれぽ編集部)
はまれぽ調査結果!
「広域交流」「複合都市機能」「ものづくり産業交流」の3つに分けて開発。周辺住民の反応はさまざま。相原高校在校生は口々に「さみしい」
ライター:はまれぽ編集部
モデルは新横浜?
田野倉担当課長によると、整備計画は3月上旬に相模原市議会に答申した後で、2016年夏をめどに正式決定するが、3つのゾーンの整備については、ほぼ確定だという。
以降は正式決定した計画のもとに整備を進めるが、リニア駅のモデルになるのは新横浜駅の発展の仕方だという。
「リニア駅のモデル」という新横浜駅
1964(昭和39)年に新幹線が開通するまでの新横浜駅周辺が「田んぼだらけだった」ということは、過去のはまれぽの記事でも紹介した。
当時は「こだま」が1時間に数本停車するのみで、現在の駅からは想像もつかないほどだったという。
開業前の試運転の様子
実際のダイヤが決まっていないため、1日にどれぐらいの本数が橋本駅に停車するかは未定だが、田野倉担当課長は「いくらリニアが止まるといっても、本数が少ないのでは意味がない。リニアの停車本数は、まちづくりに大きな影響がある」と話す。
そのうえで「リニア駅を核とした交流ゲート拠点づくり、最先端技術や市内の魅力の発信、商業、文化、産業を誘導する複合都市の形成など、広域交流拠点を形成するための方向性と課題を議論し、『産業の活力と賑わいがあふれる交流拠点』の実現に向かう」とした。
市が目指す橋本駅周辺の整備イメージ(同)
市民はどう思う?
市が示した計画では、リニア駅は、現在の県立相原高校敷地内に建設されることになっている。
橋本駅南口から徒歩1分の相原高校
県教育委員会は正式な時期を示していないものの、既に移転先は現在の場所から2kmほど離れた「職業能力開発総合大学」の跡地に決まっている。
同校は1923(大正12)年に開校した、農業科と商業科を併置する全国でも珍しい専門高校だけに、在校生も複雑な思いを抱えている。
同校1年の男子生徒は「3年間通ったら愛着は沸くと思うし、できれば校舎は残してほしい。でも、リニアができて、みんなが便利になると考えれば仕方がないことかもしれない」の声。
公共性か、思い出か
同じく1年の女子生徒は「たまにクラスメートで移転の話になる。自分たちの思い出がなくなってしまうのはさみしい」と話してくれた。
また、近くに住む60代の夫婦は「橋本のまちがどう変わっていくかに興味はあるが、リニアは『あっても悪くはない』程度。大きな期待はしていない」という意見もあった。
「時速500kmで近づく」のは、どんな未来だろうか
取材を終えて
「ベッドタウンを脱し、首都圏南西部の拠点にする」と話した田野倉担当課長。
かつて「夢の超特急」と言われたリニア中央新幹線が現実のものに差し迫ったが、課題は山のように残る。
夢を夢で終わらせないために、行政のすべきことは多い。
―終わり―
baywatchさん
2016年02月26日 10時34分
JR東海が自費で建設してくれるのは地下のホームへ降りる入り口だけらしいから、新横浜の様な駅舎の存在を前提にした再開発にはちょっと無理がある様に思うけどな。むしろ横浜線をリニアにでも替えてもらった方が、新横浜へのアクセス改善や県央/県西部の発展に繋がるでしょう。
TKSさん
2016年02月25日 19時10分
相模原の立地を考えると、ミニ新横浜かなぁ。正直なところ、人を集めるイメージができなく、余りメリットを考え出せないです。
茱萸澤村民さん
2016年02月25日 16時08分
新幹線が鹿児島や金沢、函館まで伸び、リニア新幹線もできようというのに、横浜線がいつまでたっても横浜まで伸びないというのはなんてこったい・・・。