アラレちゃんにはあまり似ていない美人な店員

パシッと、目に飛び込むその容姿の力と笑顔。俗にいう、「可愛い」や「美人」といった女性の持つオーラがでている。
でも。

　

外を見ようが
　

厨房を見ようが
　

また外を見ようが
　

メガネをかけていない。どうアラレちゃんなのか。
それもそうだが、羽のついた赤いキャップもかぶっていない。棒に刺さったアレも持っていない。「んちゃ」を全然言わない。
さしずめでも、よしんばでも、これはアラレちゃんとは言えない。ただ、美人なのには、ちゃんと感心する。

　

沼田さんがラトリエビルドのおすすめ料理をだしてくれるとのこと
　

その間に、横倉さんにお話を伺う。

ラトリエビルドのオープニングスタッフであり、接客の長であり、お客さまの食事やワインをはじめとするお酒の好みを把握し「心おきなく、料理とお酒をじっくり楽しめる時間」を演出するのが仕事だという。
飲食業に興味を持った短大生のころには寿司屋さんでの勤務も経験。
しかも。

　

板場に立っていたという
　

ニュージーランドに寿司屋さんを開こうと真剣に学んでいた。が、一身上の都合で断念。

　

話の途中にメガネが登場なのでかけてもらう
　

レンズの具合い確認
　

なるほど
　

全然似ていない。鮮やかに、似ていない。美人に変わりはないが、全然似ていない。

亀と犬くらい似ていない。

どうやらアラレちゃんには「似ているって言われません」とのこと。そして「自分でも似ているとは・・・思いませんけど・・・」と横倉さん。

　

なぜか笑顔で登場の沼田さんから
　

美味しそうな料理が運ばれてきました。アラレちゃんじゃなかった横倉さんとは料理をいただきながらお話。

　

まずはおつまみプレート（1080円）と
　

スパニッシュオムレツ（スモール：380円）
　

豪華なおつまみプレート。自家製のスモークサーモン（できたて）にイタリアのカンパニア州のモッツァレラを使用したカプレーゼやマスカルポーネチーズの入ったポテトサラダ、それに生ハムと鶏レバーペーストにはバルサミコソース。

奥深い味わいのポテトサラダが美味い美味い。まろやかで、なんとも優しい味わいは健やかな気持ちになる。感動したのはできたてのスモークサーモン。ホクホクとした食感で旨みの強いサーモンと適度な塩気に香ばしい香りがジュッとした食べごたえで・・・。至高のスモークサーモンです。ふわふわでしっとりとしたオムレツをいただきながら横倉さんに尋ねる。

　

「どこか癒される」という話がありますが、心がけていることは？
　

横倉さんはしばし考えて「スタッフですが、お客さんの立場になってお話を聞いたりするようにしています。ただ、お客さんに入り過ぎないようにもしていて、その一番いいバランスのところを心がけて接客しています」。話せば話すほど、その気遣いと笑顔に癒される。

ただ、気の利いた繊細な思考、アラレちゃんとは全然似ていない。

　

続いてパテドカンパーニュ（厚い方：900円）と
　

牛ほほ肉の赤ワイン煮（1400円）
　

沼田さん自信作のパテは豚バラ肉と鶏レバーとフォアグラをベーコンで巻いてじっくり丁寧に焼きあげたもの。コクとまろやかさと香り、さっぱりとしたソースとの相性、後味にいたるまで、文句のつけようがない味。これも、美味い。

　

これにいたっては
　

口に入れて一噛み二噛みすると、ゆっくり笑顔でため息がこぼれる。
旨み、コク、やわらかさ、その奥に優しい味わい。ラトリエビルドの料理は、どれも味の奥に優しさがにじむ。納得の、美味。

　

さて
　

もうメガネも外した横倉さん。「この度は似ていなくてすいません（笑）。いつも、お客さんに便利で安心して来てもらえるお店というのを目指しています。お近くにいらした際は、みなさん是非お気軽にお立ち寄りください」とのこと。

　

あらためてメガネ
　

確かに美人で、癒される女性でした。
それと、沼田さんの料理、その確かな味に感服しました。
おすすめです。

取材を終えて

評判のアラレちゃん似の店員さん。容姿はこれでもかと似ておらず、驚いたが、少々天真爛漫な部分も終盤垣間見え、そこは似ていたな、と。
横倉さん、お酒が好きだそうです。一緒に飲むと楽しいと思います。


ー終わりー


ラトリエビルド
住所／横浜市中区伊勢佐木町7-152　サンヴェール伊勢佐木町110
電話番号／045-315-5205
営業時間／ランチ11:30～15:00、ディナー18:30～23:00
定休日／水曜※月1～2回不定休あり
HP／http://www.latelierbuild.jp/index.html