中区海岸通、歴史的建造物となった「旧神奈川産業組合館」とは?
ココがキニナル!
中区海岸通りの農業会館が閉鎖して近くのビルに移転したようです。隣の駐車場も営業終了のようなので一緒に再開発するんでしょうか?クイーンの塔の前の一等地なのでキニナル(kazkazさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2012年に神奈川県中央農業会館と駐車場は、隣接している横浜市歴史的建造物に認定された旧神奈川県産業組合館と建て替えの際、一つになった
ライター:橘 アリー
中はギャラリーになっている!
都市整備局都市デザイン室の小田嶋鉄朗(おだじま・てつろう)さんによると、「旧神奈川県産業組合館」は、歴史的建造物が多く残っている場所に位置し、海岸通りから日本大通りにかけての歴史的景観を構成する貴重な「歴史的建造物」であると認定されたとのこと。
建て替え前の「旧神奈川県産業組合館」東側(都市整備局都市デザイン室より)
そして、1923(大正12)年の関東大震災以降、戦前の横浜の都市形成の歴史を物語る貴重な遺構であり、神奈川県の農協の歴史としても時代をうつすモニュメント的存在でもあることも理由のひとつだったそう。
建て替え前の「旧神奈川県産業組合館」南側(都市整備局都市デザイン室より)
建物は、シンプルでモダンな外観の中に、正面玄関や柱の形を上下に通した垂直性の強調など、簡略化した古典主義デザイン。このような意匠は1930年代に世界各国で建てられており、この建物もそのひとつとして歴史的価値があるということで、横浜市認定歴史的建造物として認定された。
「旧神奈川県産業組合館」の構造は、鉄筋コンクリート造3階建て一部が地下1階。竣工時の敷地面積は388.6平方メートルあった。
建物について、室内のプレートに説明が書かれている
現在は「JAグループ神奈川ビル」の一部で、中は建物の歴史を伝える「JAギャラリー」となっている。「JAグループ神奈川ビル」の入口を入って、左側が「JAギャラリー」になる。
ギャラリーの扉はなく、左方向がギャラリー
ギャラリーから見たオフィス方面は、このような様子
これが上下に通した垂直性が強調された柱。灰色のところが人造大理石
内側からも垂直さが強調された様子が分かる
窓が多くて明るく、外から見るよりも広々としている
この扉も、以前と同じ位置に取り付けられている
そのほか、以前に使われていた設備は・・・
金庫や
レトロな照明も残されている
金庫の横を通って行くと
こちらも、天井が高く明るい
ギャラリーはここまで
取材を終えて
横浜税関前の広い土地に建てられた「JAグループ神奈川ビル」は、その一部が貴重な歴史を伝える建物であった。
ギャラリー内は、歴史的な建物を感じることができ、とても心地よい空間だった。この辺りを散策しながら、訪れてみるにはいいかもしれない。
-終わり-
たけむらさん
2017年06月06日 06時58分
県警本部がある場所、以前は三菱倉庫だったんだ。思わぬ発見。
baywatchさん
2016年05月12日 11時37分
このビルが完工したときには、TPPで日本の農業が危機とか言ってる割にはJAって金持ちなんだな~思いました。それにしても、完成から既にだいぶ経ってるし、ネタとして取り上げるのは些か遅いんじゃないの?
スノウさん
2016年05月11日 10時42分
このすぐ近くで働いています。古い建物の時のほうが、趣があって良かったんですけどね。そうも言っていられないか。建物写真のキャプション、垂直性が「協調」ではなく、正しくは「強調」では?誤字脱字気をつけてください。