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あおと? おおと? 緑区中山近くにある地名はどっちが正しい?

ココがキニナル!

中山駅そばの「青砥」。バスだと「おうと」で道路標識のローマ字は「AOTO」となっています。 京急の行先は「あおと」。 一体どちらが正解なの?(はまりんくるさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市が採用している地名は“あおと”。地元には“おおと”という人も多く、バス停の名前に影響を与えた可能性がある

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ライター:田中 大輔

江戸の昔から混在していた?



ここまでをまとめると、青砥町の正式な読み方は“あおと”。ただし、町内には“おおと”と呼ぶ人も多く、そういった人たちの意見が反映された結果、バス停は“おおと”となっている、といった感じ。

では、この読みの混在、いつごろからあったものなのだろうか。青砥の地名は古いようで、1500年代に作られた『小田原衆所領役帳(おだわらしゅうしょりょうやくちょう)』には「青戸」として登場している。

 

500年以上前から存在する地名「あおと」!

 
1800年代前半に編さんされた『新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)』には「青砥村」という現在と同じ漢字で記載されていて、かつては青「戸」と表記したという旨のことが書かれている。

 

ここからは図書館に移動して調べ物

 
また、『新編武蔵風土記稿』には「鎌倉時代の老臣・青砥左衛門(あおとさえもん)が住んでいたことが由来という話がある」と書かれている。ただし「名前と地名が同じだからそんな話が出ただけだろう」と否定的だ。
 

 

鎌倉時代の武将に由来?(Wikimedia Commonsより)

 
青砥左衛門とは、鎌倉時代の武将と伝えられる青砥藤綱(あおと・ふじつな)のこと。『新編武蔵風土記稿』にルビは振っていないものの、村名の読みも“あおと”と考えるのが自然だ。

ところが、『新編武蔵風土記稿』よりも少し古いとされる地誌『武蔵志(武蔵鑑、武蔵誌とも)』に登場する「青戸」には、下にカナで“ヲヽト(=おおと)”とヨミガナが書かれているのだ。したがって、根拠がこの1冊だけとは言え、江戸時代の中ごろにはすでに読み方の混在が起きていた可能性もあるというわけだ。

ちなみに、キニナルにもある「京急の行き先」の青砥駅は京成線の駅で、東京都葛飾区にある。面白いことに地名は“青戸”と書き、どちらも“あおと”と読むが、地名と駅名で使われる漢字が異なる。

 

電車の表示は「青砥」(フリー素材より)

 
葛飾区史を紐解くと、「地元の古老は“おおと”となまる」とか、「昔の史料には“大戸”と書かれたものもある」などとあり、緑区青砥町以上に読み書きの混在が激しいようだ。

 

地図上からも駅名と地名が違うことが見て取れる

 
青砥町には青砥藤綱が住んでいたことから青砥になったという説を紹介したが、実は葛飾区青戸にもそっくりそのまま同じ説が伝わっている。鉄道駅が「青砥」表記なのはこれにちなんでいるからなんだそうだ。

説としては有力ではないようだが、青砥町同様に江戸時代には地元の人に知られていた伝承だというから、なかなかどうして興味深いところである。



取材を終えて



国土地理院の地形図から38万件以上の地名を収録した『新日本地名索引』という本を当たってみると、“あおと”という地名も、“おおと”という地名もそこそこの数が見つかる。

ただ、“おおと”と読む地名では「大戸」などの表記が多く、「青」の字を使った“おおと”を見つけることはできなかった。

つまり、文字としてはやはり「青砥」や「青戸」は“あおと”であって、日常的に話している中で音がなまって “おおと”に変化していったんじゃないだろうか。だから、読み書きのできる人が少なかった時代には、なおさら“あおと”と“おおと”の混在が目立っていたのかもしれない。

正式な地名は、「青砥」と書いて“あおと”。

個人的には、なぜ「戸」の字が「砥」の字に変わって行ったのかもキニナルところ。これを解決難しそうなので、いろいろ想像して楽しむことにしておこう。

 

横浜と東京の「あおと」。どちらも近くの川に水鳥が多いことは同じだった

 

―終わり―
 

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  • そもそも、以前京成青砥経由で通勤していた自分は、横浜のこんな近所に2ヶ所も「青砥」がある事に後から気づいて、どういう経緯でその名が付いたのかキニナっていた。

  • 杉田の青砥も昔から杉田にいる人はおうと、とかおおとと言いますね。あおとが正式な呼び方でしょうけど、どちらも通じます。

  • おおと(嘔吐)でゲロ吐いているみたいで、汚いなー。

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