駅のホームの立ち食いそば屋さんを完全制覇! ~東海道線編~
ココがキニナル!
駅構内の立ち食い蕎麦屋さんはよく見かけますが、駅のホームにあるお店はだんだん少なくなってきているような気がします。今あるホームの立ち食い蕎麦屋さんを調査してください。味も教えてください(はしのさん)
はまれぽ調査結果!
東海道線14駅のホームを歩いて調査。川崎駅と大船駅(前回調査)に加え、藤沢駅「大船軒」、小田原駅「小竹林」の4軒がある。
ライター:カメイアコ
隠れボス国府津駅にリタイア寸前
「こうづって初見じゃ読めないですよね」と移動の電車内でのんきな会話をしていたら、思わぬ形で牙をむかれてしまうこととなる。
国府津駅
下車後から、ある異変に気がつく。
あれ、3ホームある?
御殿場線が乗り入れているので、ホームが3ヶ所存在した。しかも見晴らしが良いので、駅そばがないのがすぐ分かる。
無い、でも歩く。明快だが、この厳しいルールに苦しめられる
15両分のホームを端から端まで歩くって、それだけでかなりの疲労感だ。しかも隣のホームに移動するための階段が中央に一ヶ所しかなく、実質1ホーム2往復分歩くことになる。え、なにこれ、ごうもん?
建物の間から海が覗くが、ちょっとそれどころじゃないくらい疲れた
思わず笑っちゃうくらい、キツい・・・
御殿場線のローカル感に癒される
御殿場線の電車の昭和レトロな見た目に癒されたのもほんの一瞬。短い車両を横目にみると、ホームの端までが果てしなく感じられる。
あ、あと少し・・・
遠いんだか、近いんだか、もはや遠近感も麻痺してきて、自分でも気がつかないうちに、某国民的アニメの挿入歌『さんぽ』を口ずさむくらいギリギリの状態だ。しかも、追い打ちをかけるようにさらなる悲劇が。
アクティー地獄に遭遇する
1番線で電車を待っていたのだが、いくら待っても次の鴨宮駅をスキップする快速しか来ない。おかしい・・・と思い始めて、ようやくさっきから1番線には快速しか止まっていないということに気が付く。
急いで各駅停車の停まる隣のホームに移動したが、それでも到着まで20分近く待った。なんだかんだで、1時間くらい国府津駅に滞在したことになる。恐るべし、国府津駅。もう一生忘れない。
鴨宮駅
まだ頑張れるのか。意識はあるけど、脳が完全に機能しないゾンビ状態になりながら歩く。
鴨宮はきょうも平和でした
そばはありません、と
やっと小田原駅に着いた
ホームから小田原城が見える!
小田原駅到着で残り4駅と、ようやく終盤にさしかかる。今回の旅で一番の強敵であろうと予想していたが、すでに国府津駅で瀕死状態になった我々には、もうなんでも来いよ、と若干やけくそである。
しかし、そんな我々でも拾う神はいる。小田原駅で待望の駅そばに出会えたのだ。
「そば うどん小竹林(しょうちくりん)」を発見!!!!
イカ天そば(420円)
つるつるっと、のど越しがよく、つゆはちょっと甘め。ここはテーブルとイスが用意されているので、大きな荷物を持った観光客も利用しやすいだろう。立ち食いそばでイスってどうなんだろうと思っていたけど、今回の件でイス容認派に寝返った。
お腹も満たされたところで、今回の旅の隠れメインだった、新幹線のホームへ向かった。一度改札を出て、入場券を購入。
入場券は140円
駅そば、ありますように・・・
なんか新幹線なのにアットホームな感じ!
よく利用する新横浜駅や東京駅をイメージしていたためか、小田原駅の新幹線乗り場は意外とこぢんまりした印象を受けた。
海外からの旅行者が多く、新幹線が通過するたびに写真を撮影する姿を見られた。
「はやー」とジャパニーズ・カメイも感心
新幹線といえば、駅弁かぁ
おそばを売っていないか目を凝らしたが、残念ながら販売は無かった。
歩く
ひたすら歩く
駅スタンプとともに。新幹線ホームにはそばは無いけど、駅弁やかまぼこは食べられるよ!
このまま新幹線に乗って帰ろうかな・・・
新幹線は16両分のホームだから想像以上に長いのよ、ほんと。心が折れるのね。でも、あと少しでゴールだからと重い腰を上げて、東海道線へ戻る。
早川駅
建物より、緑の割合が多くなってきた!
根府川駅
根府川駅は、関東の駅百選に選ばれているほどの名駅だ。まるで駅が海の上に浮かんでいるような景色が広がる。
改札の佇まいも、雰囲気がある
疲労が吹っ飛ぶくらい、絶景!
そうこれなんだよね、この旅の魅力って。普段利用しない駅をふらっと降りてみて、思いがけず、美しい風景に出会えるところ。あぁ、頑張って歩いてよかった。
残りあと2駅だ。
真鶴駅
高い建物が少なく、気持ちがいい
なぜかホームに点々と石が置いてある・・・意味深
さぁ、ラストの湯河原駅へ。
湯河原駅
着いたー!
と喜んでいたら、「まだ、端まで歩いていないのでゴールではありません」と編・オビナタの冷静な指摘を受ける。も、もちろん歩きますよーっ。
ちなみに写真のホーム端から振り返ると
岩戸山(?)を臨む
新芽が芽吹き、陽に照らされて葉が青々と輝く。紅葉の時期もきっと素敵なのだろうな、と再訪を誓った。
端まで歩いて、本当に終了!
改札前に狸がいた(え、もしかして化かされた?)
いえ、ちゃんとゴールできたよー! よかったー!
戸塚駅を午前9時2分にスタートして、午後4時20分に湯河原駅に着くことができた。
2万140歩で踏破(自宅から戸塚駅までの1523歩を引く)
途中、アクティー地獄により時間をロスしてしまった駅もあるが、まずまず、順調な旅であった。
取材を終えて
つらいが9割を占める企画だが、残りの1割で大きく覆す不思議な魅力がある。根府川、真鶴、湯河原と、山や海の自然に囲まれた駅は、ホームをただ散歩するだけでも気持ちの良いものだった。
さて次回は、どこへ行こうかな
―終わり―
Poirotさん
2017年09月05日 07時57分
大船駅ホームの「大船軒」、一週間くらいだけど看板が「あじさい」に変わってまた元の「大船軒」に戻ってた。中のおじさんは変わらず、味も変わらず。何があったのか?(笑)
くろてんさん
2017年05月25日 18時15分
次回は横浜線か横須賀線か…
ス。さん
2017年04月28日 23時47分
1.湯河原の次の熱海駅にはホームに駅そばがあります。2.前回の2軒も階段の下ですよ? 3.辻堂の「豚美人(とんしゃん)」はわりと古くからあるとんかつ屋さんですが、名前の由来が気になりますな~ダジャレかな?