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林文子横浜市長を徹底解剖!

ココがキニナル!

就任して2年、折り返し点に入った林市長ってどんな人?

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ライター:吉澤 由美子

市長という仕事、給食や南本牧の放射能問題などを直撃!(続き)

ただ、毎日約40トンの焼却灰が出る状態なんです。今、3,700トン、すでにもうたまった状態です。
下水道施設の敷地に、絶対に外に漏れないようにして、密封して置いているんですけれども。

先日、民主党の幹事長の輿石(こしいし)幹事長と、国土交通省の前田大臣に直接お会いして、汚泥焼却灰は国の責任で、埋め立て場所の確保と、費用について、ちゃんとやっていただきたいとお話してまいりました。

国民のすべてが安心できるように、もう1回きちっと整理して、基準等を公開してほしいとご要望いたしました。

輿石幹事長も前田大臣も、「その通りである」「国としては検討したい」とおっしゃっていました。同時進行で横浜市として最善を尽くして、できることは、今私がやっております。どうしたら本当に安全なのか検討中です。

今までについては、国の基準以下ですから、安心だということは申し上げたんですけれど。市民のみなさんがご不安だという、そこは注意深く進めないといけない。

埋め立て期日の公開を記者発表したんですけれども、その手前のご説明の時間が、十分ではなかったですね。本当にそれを把握できなくて申し訳なかったです。

今は、まずご説明もさせていただきたいし、さらに本当に安全な方法というのも検討しておりますから。みなさんから、ご意見をいただきたいと。
 


定例記者会見の様子


―鎌倉市では、放射能焼却灰を安全に保管できるところを作って、その費用を東電に請求しようという検討も始まっていると聞いています。横浜市ではこうした動きがありますか?

ええ、もちろん。各県下の市町村も同じようなお考えだと思います。横浜市としても、当然そういうことは視野に入っていますよ。近隣の市等とご一緒に請求したい。やらなきゃいけないということです。大変な費用なんですよ。それに風評被害だって大変なんです。でも、この件はきちっと東電さんにも申し上げていきたいと思います。

―改装費用が1700万円と報じられ、一般の注目度も高い市長公舎について教えてください

私が最初に市長公舎には住まなかったのは、私の家族構成の問題ね。自宅は家族の仕事場も兼用しているので、家族で移れないっていう悩みがあった。私だけ市長公舎にとなると、家族といる時間があまりにもなくなる。それで、様子を見る意味で、これまで自宅に住んでおりました。

ところが、やっぱり通勤の時間が長いんですね。常日頃思っているのは、いざという時は走ってでも駆けつけられないといけないっていうこと。せいぜい10分以内ですね。今回の震災を機に、本当に市長公舎に住まなくではいけないと私自身思いました。

ただ市長公舎は大変、老朽化しているんです。平成2年に、実態は倉庫として使っていた洋館2階の内部を居住用に改修したんですよ。そして、平成10年に耐震補強工事をやりました。それ以来、改修や修繕をしていないんです。

横浜市長公舎は歴史的にも価値ある建造物ですので、水まわりの配管といった修繕がかなり難しいんです。ここにかなり費用がかかります。でも、この建物は市民の財産ですから、守らなくてはいけない。
そして市長公舎を、おもてなしの拠点にしたいと考えております。

迎賓機能としての市長公舎っていうのはすごく価値があるんです。お客様が、横浜市のおもてなしを、お帰りになってから広めてくださり、横浜を国内外のお客様で千客万来にしたいと思っています。市がお迎えしたお客様をホテルでお迎えするよりも、市長公舎でおもてなしすると全然喜ばれ方が違います。

市長公舎は、横浜市の歴史や文化を感じられる場所です。今も迎賓の場として使ってはいますが、もっとたくさん、いろんなかたちで、市長公舎を役立てていきたいと思っています。


―財政に関して、先日、林市長は義務的経費も見直し対象とおっしゃっていました。厳しい判断の中で、力を入れたい、残していきたいという部分はどこですか?

東日本大震災があって、日本の経済は本当に厳しい状態です。ですから当然横浜も、財政難ではありますね。財政難から脱却していくことが今必要です。我々が仕事していく上での経費節減は大いにしていかなくてはいけない。

しかし市民のみなさまの生活にものすごく負担を与えてしまうようなところは削減できない。
子育て支援、それから医療、教育、ここは重要。

それではどこを削減するのか。そういう部分はあまりない。全部生活につながっていますから。
 


部屋の隅には、「ヨコハマ・グッス 横濱001」が紹介されていた


基本的には経済を活性化させなくてはいけない。福祉や医療にきちんと予算を積んでいくには、市税収入をアップさせる必要がある。経済を活性化して、正のスパイラルに持っていく必要があります。

市が事務事業をやっていく上で、私たちの努力でできることは精一杯やっていきます。そのために「しごと改革推進室」を作って、毎年、経費の見直しをやっています。昨年は80億円、生み出しました。今年もしっかりやっていきます。

私はバランスをいつも考えています。投資を惜しむと、本当に経済活動が収縮してしまう。

行政は投資って言葉を使わないでしょう。でも、予算をつけるってことはある意味投資です。行政の世界は、直接的な利潤を生むことがないわけではありませんが、投資をすることによって経済活動が盛んになって、市税が増収していくのは大事なこと。

また、市税の滞納が、どの地方自治体も多い。横浜市では税収の確保と、税負担の公平性を確保するため、市税の収納率を向上させる取組を、市役所の区と局が一丸となって積極的に進めています。滞納している方の状況を個々に見極めて、きめ細やかに対応することで、平成22年度の市税収納率は、97.5%と、政令指定都市の中で最も高い数値となりました。

こういうきめ細かいことをやらないとダメ。行政って、すごく細かくひとつひとつの事業をトップが見つめることも大切です。

横浜市は、職員の数が2万7千人弱います。そのうちすでに5千人くらいの方と直接話しをしています。私がこれまでどう生きてきたかだとか、市役所に期待する仕事の取組みの姿勢など、『おもてなし』をどうやってするのかということを話している。
 


横浜市役所。ここだけでなく、横浜市内に点在する関係部署や区役所などを細かく回っている


でも、大事なのは、やっぱり笑顔です。一番大事なことは笑顔なんですよ。


―もしオフがあったら、どんな風に過ごされますか?

もしオフがあったら? そうですね、家族と一緒に、緑がいっぱいのところにいって、キャッチボールしたいかな。青空の下で家族と3人でトライアングル作ってやりたい。
 


「こんな感性みたいな話でいいのかしら?」と笑顔になる市長




まとめ

ドアから出ていらした林市長は、イベントなどで見かけるよりずいぶん小柄で華奢な印象だった。それでも目力の強さや、上品ながら迫力ある語り口調にだんだんいつものパワフルなイメージが重なっていく。

選挙の時の「主婦目線」に関しては、正直インタビュー内容からほとんど伝わってくるものはなかったけれど、トップセールスレディから登りつめた「経営者目線」の横浜市経営は効果を上げていると感じられた。

特に細かい目線でチェックして要所に民間手法を取り入れ、能力や民間のパワーをコーディネイトするというスキルは官僚出身の市長ではなかなか望めないものだと思う。


市内の経済活動を正のスパイラルに戻すという大仕事は、数年で目に見える効果はなかなか上がらないだろうが、任期中にコレという兆しを見せてほしいと思うし、そこに一番期待をしている。

なお、小学校の給食検査については、その後の動きや詳しい内容を別の記事で掲載するので、そちらを参照いただきたい。

※このインタビューは10月6日(木)に行われたものです


― 終わり―
 

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  • 数年前友人がバイトしているカニが食べられるところに飲みにいらっしゃいました。酒が入っているのか横柄な態度で、嫌な印象だったそうです。市長ともなれば一般市民はいつでも貴女を見てますから、横浜市じゃないから横柄で良いなんて理屈はありませんよ。幼児達が遊べる横浜市のプールを全て閉鎖する様で、早速近所のプールが閉鎖されたから許せない気持ちで一杯です。

  • このお方も、舛添東京都知事同様に公費の使い方を追及するべき。

  • 時代も政権も変化し、今や東京は再開発、新築オフィスブーム、企業移転需要、五輪施設、東京港の壮大なコンテナバース、巨大クルーズ船用のターミナル建設等、経済政策も港湾整備も横浜を尻目に独自整備に万進している。アジアクルーズの九州寄港急増で横浜港は客船寄港日本一から滑り落ち、ベイブリッジをくぐれない超大型客船用ターミナルも、桜木町~横浜駅の東横線跡高架再整備も具体的整備が無い状態。賃料が急上昇するほどオフィス需要があるのにMMへのオフィスビル誘致は乏しく、関内はオフィスビル建て替えも聞かない。横浜企業の東京流出は依然続き、道路整備も国主導の横環北以外は進展が乏しい。経済成長や職住隣接による税収増が無ければ市民生活は萎縮する。都市間競争は業務を無難にこなすだけは後塵をきす。歴史ある横浜を単なるベッドタウンにするわけにはいかない。歴代市長が意識してきたように、経済やインフラは市政の最重要事項では。

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