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雨天決行した「川崎ハロウィン2017」の様子をレポート!

ココがキニナル!

雨天決行した日本最大級のハロウィンイベント「カワサキハロウィン2017」の様子ってどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

今年で21回目となる「川崎ハロウィン」は、台風の影響により初めてパレードが中止になったが、ハイクオリティな仮装者たちの熱気に包まれていた!

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ライター:はまれぽ編集部

仮装者たちの心境は・・・
 
受付の隣で途方に暮れていたキノコ男さんに声をかけてみた。茨城からきたお二人は、9ヶ月間の準備期間を経て、満を持しての参加だった。「残念です・・・」という声が切なくて、本当に残念そうだった。
 


キノコ男さん。プロレベルのクオリティに脱帽

 
横浜市民のピエロさんたちも途方に暮れていた。5月ごろから準備を始め、2時間かけてメイクしたが、会場に着いたら中止と言われたそうだ。カメラを向けるとサッとポーズを決めてくれる適応力は流石としか言いようがない。
 


代替案のイベントには行かず、自分たちだけで打ち上げをする予定らしい

 
中止のコールを待っていたかのように、雨粒が大きくなってきた。一旦、屋根のある場所まで避難する。するとそこで、ギリシャ神話の1ページから飛び出てきたような人たちに出会う。
 


左から、柚希(ゆずき)さん、みなつきさん、竜宮(りゅうぐう)さん

 
今の心境を伺うと、「ちょっと安心」という意外な一言。「一生懸命作った衣装なので、雨で崩れるのが回避できて良かった。って言っても、ほとんど100均なんですけどね!」と、清々しいほど美しい表情を見せてくれた。
システムエンジニア、パティシエ、栄養士という彼女たちは、自分たちを表現できる場所としてカワハロに足を運んだようだ。パレードがすべてではない。

魔界から飛び出してきたような方々にも出会った。
 


魔都(まと)さん、ヒトクチさん、ちょこぷりんさん

 
皆さんの素晴らしい仮装を見尽くした(気でいた)はまれぽ取材班は、「パレードも中止になったし、もう帰ろうか・・・」と川崎駅へ歩みを進める。
 


途中で、悪役っぽいのに頼もしい背中に心を奪われた

 
すると、どこからともなく声がする。
 
 
 

カワハロはパレードだけじゃない!


 
「ハロウィンアワードはちゃんとやりますよー! 中止じゃないですよー!」。半ばヤケクソのような放送が聞こえてきた。辺りを見回すと、ステージのようなものが見える。
 


工夫を凝らした仮装集団が詰めかけている

 
ほう、これは面白そうだ。午後3時過ぎ、すでに撮れ高には満足していたが、ここで帰ったら「カワハロ2017」を伝えきれない。体に鞭を打って午後4時スタートのコンテストを待つことにした。

ここでハロウィンアワードに関しての情報をまとめてみる。

審査員は、映画コメンテーターでタレントのLiLiCo(りりこ)さん、タレントのKABA(かば).ちゃん、特殊メイクアップアーティストの江川悦子(えがわ・えつこ)さん、株式会社チッタエンタテイメント代表取締役社長の美須(みす)アレッサンドロさんほか4名の、合計8名。

グランプリには、イタリア旅行ペアチケットと賞金10万円! 何とも豪華だ。今まで出会った仮装者たちを思い返すと、「日本一レベルが高い」という謳い文句は本当かもしれない。
 


KABA.ちゃんの美脚が忘れられない

 
徐々に緊張感が高まる中、「みなさまー! ハッピーハロウィン! ようこそカワサキハロウィンへ!」と、雨を吹き飛ばすほどのパワフルな声が響き渡る。いよいよハロウィンアワードのスタートだ。
 


司会のくみさん。とってもユニークで語彙(ごい)力の高い方だった

 
8つの賞がある中で、はまれぽ編集部の独断と偏見で4組をご紹介。ハイクオリティな仮装をご覧ください。
 
 

トリック・オア・トリート賞


 
KFCカーネルサンダース集団!
 


一番左のビスケットと野菜たっぷりツイスターは開閉式

 
 
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム賞
 
寿司食いねぇ! 
 


太巻きちゃん「賞をもらえてうれしいです!」

 
 
ベスト・キャラクター賞
 
グッチメ! 
 


太陽の塔に手を引かれ壇上へ。存在感抜群のグッチメの詳細は後程

 
 
ベスト・パンプキン賞
 
栄えあるグランプリを受賞したのは、ランドリーモンスター! 
 


初参加にして初優勝を手にした川崎市民の洗濯バサミさん(44歳)

 
紹介しきれなかった受賞者を含め、クオリティの高い仮装を存分に堪能できた時間だった。「皆さま、胸を張って、気を付けてお帰りください」というアナウンスで幕を閉じたハロウィンアワード。参加者の努力と熱意を間近で感じることができ、とても満たされた気持ちになった。パレード中止の時の絶望感は少し薄れていた。

最後に、キニナル彼の生態を載せて終わりにしたい。
 
 
グッチメ
 


口の中から本体(ナカガワさん)が見える

 
素材:ウレタン
出生地:日吉
年齢:1歳
名前の由来:目と口
攻撃:何でも食べてしまう
重量:約20kg(体感は倍以上)
値段:「(小声で)結構安い中古車1台分」
本体:ナカガワさん
 

 
 

取材を終えて


 
同じ10月29日に開催予定だった横浜マラソンは、前日(28日)に中止の発表を行っていた。
この英断を踏まえて、出来ればもっと早い段階で中止の判断を下してほしかったのが本音である。

・・・いや、本音だった。

生まれてこの方ハロウィンという行事に縁の薄い私には、大雨のなか無理をしてパレードを行う理由が分からなかった。
今回の判断に対して、運営側も参加者も、それぞれに複雑な感情を抱いたのは言うまでもない。
そして、何一つ仮装をしていない我々がアレコレ言う権利もない。
 


ミヤゾン(仮)さんファミリー

 
しかし、さまざまな人たちの熱意や本気度を目の当たりにして、紆余曲折あっての「きょうはとても楽しませていただいた」という一言に尽きる。

この日のために時間をかけて準備をしてきた人。「決行」の言葉を信じて遠くから交通費をかけて来た人。大事な衣装の雨対策をギリギリまで行っていた人。

それぞれがやり切れない思いと闘っていた。それでも輝く笑顔を向けてくれた勇者たちに感謝する。
 


新旧入り混じった戦士たちの漲るパワーに圧倒された

 
21年目にして「初めての雨」がもたらしたのは、「KAWASAKI HALLOWEEN」の変革期を意味しているのかもしれない。今まで天候に恵まれていたことが奇跡だ。
大いなる期待をもって、来年は参加者として取材したいと思う。
 
 
―終わり―
 

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  • 「コスプレのコンテストのためだけに東京から来た」って、表現が不思議。わざわざ東京から来たって、事が言いたいのかも知れないけど。JR川崎の隣駅はもう都内なんだよなぁ。

  • よく知らないのだが、ハロウィン仮装の基本って何かあったはず。家族連れのやつだとどうもそういう方向ではなく「欽ちゃんの」顔が浮かんでしまう(笑)(血まみれゾンビも違うけどな)・・・仕事で滞在中の渋谷より記す

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