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桜木町駅ホームにある謎のメッセージ「流れるぞ!」。その真相は?

ココがキニナル!

桜木町駅のホームに「流れるぞ!」って何が?気になって仕方がありません。是非、調べて!(はますきさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

看板の「流れるぞ!」は車体が流れないよう、乗務員にブレーキの注意喚起を促すものだった!

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ライター:松宮 史佳

「流れるぞ!」の存在理由がついに判明! (続き)

電車が来た!ドキドキして運転手さんを待つ松宮。
 


横浜から電車が到着!運転手さんを待ち構える


が、運転手さんは前方の指さし確認をし、なんと隣の3番ホームから降りて立ち去ってしまったではないか!

急いで3番ホームへ行き、再チャレンジ!
 


運転手さんに質問するため、再び3番ホームへ


運転手さんが降りて来たので、勇気を出して「あの~、『流れるぞ!』ってどういう意味ですか?」と尋ねると、「僕運転しないんでわかりません」という思いがけない答えが!事態がわからず、「ええっ!」と絶句すると、「…僕は車掌なんで…」という言葉にハッとする松宮。

そうか、「流れるぞ!」がある所は電車が横浜から到着すると、一番後ろ。そして、折り返して再び横浜方面に出発する時は逆に一番前になる。つまり、さっき「運転手さん」と思っていた人は「車掌さん」だったのだ!恥ずかしすぎる。…ああ、なぜいつもこんなことに…。

「今交替で(運転手さんが)来ますよ」とさわやかな笑顔で立ち去った車掌さんは、運転手さんとすれ違う時に「(変な)質問者がいる」と事情を説明してくれたようで、運転手さんは松宮の所へ来てくれた。

運転手さんによると、桜木町のホームは横浜に向かって下り坂になっており、ブレーキがあまいと電車が後退してしまう。なので、あの看板は折り返して横浜駅に向かう乗務員に「発車時に電車が後退しないよう、注意を促している」らしい。
 


この標識が下り坂になっていることを表す

 

桜木町駅から見た横浜方面。確かに下り坂になっている


松宮:看板はいつからあるんですか?
運転手さん:さあ~。自分がここに来た5年前にはありましたね。

「20代半ば」といった感じの若い運転手さんは「看板がいつ設置されたのかわからない」とのことだった。ところで看板の効果はあるのだろうか?

運転手さん:確か2001、2年までは電車を手動で運転していたんですが、今はすべて自動運転なので、あまり関係ないですねえ。

どうやら、あの「流れるぞ!」は電車の運転が手動で行われていた時の名残で存在しているようだ!



「流れるぞ!」に隠された本当の意味

折り返して横浜駅に向かう運転手さんにお礼を言い、立ち去る松宮。走り去る電車を見ながら、ふと”「流れる」ってどういう意味からきているのだろう?”という疑問が湧く。

運転手さんにお話を伺うことができたし、帰ろうと思ったのだが、一度頭に浮かんでしまった疑問は調べないと気が済まない松宮。階段から引き返してホームへ戻る。
 


機器を点検する運転手さん 左には帽子が見える


すると、ちょうど電車に乗り込む運転手さんの姿が!駆け寄って「すいません!あの『流れるぞ!』って看板の意味は…」と言いかけたところで、ナゾに満ちた笑みを浮かべる40代後半、といった運転手さん。むむっ!その笑みには一体何が隠されているのか?

運転手さん:(来たな、という感じで)ふふふ、あの看板はですねえ、”流転”という言葉から来ているんですよ。そこから「流れるぞ!」になったわけです。
松宮:おお~!
「流転」とは鉄道の業界用語で”停車中の電車が勾配などにより動き出してしまうこと”という意味らしい。それが転じて「流転」から「流れる」になったというわけだ。納得して頷く松宮。

…と、ここで電車の発車ベルが。キリッと引き締まった顔になり、「乗られますか?」と早口に尋ねる運転手さん。

「いえっ乗らないです!」と早口で答え、「ありがとうございました~!」と運転手さんに手を振る松宮。
 


3番ホームから横浜へ折り返す電車


運転手さんのおかげで疑問が解決され、スッキリとした気分で足取りも軽く岐路に着いた。



取材を終えて

その後、JR東日本に「流れるぞ!」がいつ看板が設置されたのか問い合わせたが、残念ながら「誰も(設置年を)把握していない」とのことだった。

取材中、突撃取材だったのにもかわらず、松宮の質問に対していねいに答えてくれた運転手さんに感謝&感激した。また、看板が”手動運転の名残”というお話や、「流れるぞ!」が「流転」という鉄道の業界用語に由来しているということも興味深かった。

現在は電車はすべて自動運転なので、看板にはあまり意味がないかもしれないが、インパクトのある看板なのでぜひこのまま残してほしい!


―終わり―
 

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  • 運転士です。国鉄時代からありますね、昔はATSという安全装置で今はATCからD-ATCとなり、信号が停止信号の時は強制的にブレーキ掛かる構造になっている。要するに昔は折り返し時にブレーキを全部緩めてしまって、電車が動いてしまったミスが多かったって事ですね。

  • このライターさんどうかしています。ハッキリ言って、安全運行の妨害や邪魔です。乗務員の世界を知らない駅係員が回答できるとは限りません。最初から会社の広報やお客様相談室に尋ねてくだされば、それでよかったんですよ?!

  • さらっと書いてある自動運転になっているという記載が気になりましたゆりかもめみたいな感じではないとおもいますが・・・

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