みなとみらいに取り残された「ジョナサン」の真相は?
ココがキニナル!
周辺の建物,施設が次々取り壊されていく中、ポツンと残るみなとみらいのジョナサン。何故、ジョナサンだけ残っているの?周辺施設が無くなっていく中、営業は成り立っているの?(たけし♪さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ジョナサンが入居していた商業施設アルカエフは、元々10年間のみ認められる「暫定施設」だった。ジョナサンもいずれは取り壊すことになる。
ライター:はまれぽ編集部
アルカエフから恒久施設に
横浜都市みらいの担当者によれば、「アルカエフはもともと恒久的な施設ではなく、原則10年間のみ認められていた暫定施設で、本格利用が決まったために一部を解体しました」とのこと。
みなとみらい地区の「暫定施設」は、土地の本格的な利用者が決まるまでの間、期間限定で運営ができる仕組み。アルカエフは2003(平成15)年にUR都市機構の所有地で暫定利用が始まり、本来なら2013(平成25)年には取り壊して新施設になる予定だった。
元駐車場は立ち入り禁止
しかし、2008(平成20)年のリーマンショック以降、世界的な不況によって、土地の開発需要も落ち込んでしまった。アルカエフを含めた暫定施設も、本格利用が決まるまでは暫定期間を延長できるよう、運用が変更された。
営業を続けてきたアルカエフだが、2016(平成28)年12月に行われた入札で、積水ハウスが南側半分の土地を取得。アルカエフの大部分を占めていたセキチューは閉店し、取り壊されることになった。一方、まだ本格利用が決まっておらずURが土地を所有している北半分の「ジョナサン」などは営業を続けている、というわけだ。
現在は北側をUR、南側は積水ハウスが所有(Googleマップより)
今後については、ジョナサンを含む北側の区画も2019年春ごろに入札が行われる予定。残された店舗もそのころまでは営業を続けることができるが、いずれは本格利用の施設を作るため、取り壊されることになる。
店の前にはベビーカーが並ぶ
キニナルお店の経営状況だが、アンパンマンミュージアムと目と鼻の先ということもあり、平日でもファミリー層を中心にかなりの盛況ぶりだった。
残念ながら直接お話をうかがうことはできなかったが、みなとみらいの陸の入り口とも言えるエリアで、子ども連れでも入店しやすいファミリーレストランは、ほかの施設とともにしばらく重宝されることになりそうだ。
裏手にアンパンマンミュージアムがある
一方、現在は更地になっている積水ハウスが取得した南側は、まだ正式な利用が決まってはいない。だが、2020年以降にホテルが整備されるという噂もあるようだ。
取材を終えて
大型施設が取り壊される中で営業を続けるジョナサンだが、もともと取り壊される予定の「暫定施設」が、複雑な事情で営業を続けているというのが真相のよう。
いずれは姿を消すことになるが、みなとみらいの開発が進む中で、今しか見られない貴重な「珍風景」といえるかもしれない。
―終わり―
幸人さん
2018年01月09日 02時30分
メインテナントのセキチューとプラザ栄光は閉店。北側角(交差点側)にあったアルカエフの看板も既に取り外されており、実質ジョナサンと裏のテナントが残ってるだけですねー。北側区画が2019年春頃に入札予定というのはまだどこにも出てない新情報だと思います!
ところで一番気になるのは積水ハウスの開発ですが、これはまだ公式発表していないし、もし積水ハウスに直接聞いたとしても詳細を教えてもらうのは難しかったかもですね…。ただ、最近は中長期滞在型やリゾートホテルに力を入れているみたいなので、ホテルというのはありえそうです。