横須賀市が大河ドラマの誘致を目指して署名活動を展開中! 主人公や誘致の理由は?
ココがキニナル!
横須賀市が三浦按針と徳川家康を主人公にした大河ドラマの実現を目指し、署名活動を展開中。横須賀との縁は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
三浦按針が横須賀市逸見に居住していた縁があり、彼の業績を広く後世へ伝えるべく大河ドラマ化を目指し、署名集めを続けている
ライター:はまれぽ編集部
ドラマ化の目的と署名活動
では三浦按針を大河ドラマの主人公にと願う理由は何なのだろうか。
「按針によって家康は西洋の文化を知り、オランダやイギリスとの貿易に関心を持つなど外交政策にも大きな影響を受けたようです。異文化との出会いが江戸幕府をつくり、ひいては江戸時代250年の平和にもつながったともいえるでしょう」と高澤さん。
異なる文化で育った按針と家康が歴史を作り、日本とヨーロッパをつないだことは、グローバルな現代社会に生きる我々にも学ぶところがあるのでは、という想いがあるそうだ。
横須賀市庁舎でもPR中
以前より、ANJINプロジェクト連絡協議会は大河ドラマ化の要望書を提出していたものの、これまで以上にアピールすべく横須賀市が主導して4市で署名活動をスタート。2018年4月8日には街頭での署名集めも行ったそうだ。
まずは按針没後400年の節目の年である2020年まで署名を集めていくとのことで、今後はこの署名結果も要望書とともにNHKに提出していく方針だ。署名は4市の公共施設やオンラインで受け付けている。
また、これまでのNHKからの回答は「前向きに検討します」とのことで、多くの人の声が届けば、実現に近づくかもしれない。
市内各地でまだまだ受付中
「今回の署名活動で三浦按針や、ANJINプロジェクトのことを知った市民の方もいます」と高澤さん。短い期間ではなく、長期的に按針の業績を広め、地域を盛り上げることも横須賀市の狙い。大河ドラマ化もその一環であるようだ。
按針ゆかりの地、逸見の反応は?
三浦按針を主人公にした大河ドラマの実現について、逸見の人々はどう思っているのだろうか。現地を訪れた。
京急線逸見駅を降りると海側へ「逸見按針通り」が続き、商店街が広がっている。
按針を描いたいろいろなデザインの垂れ幕や
ドラマ化を願うポスターも
街の人に話を聞いてみると、按針と逸見の関係を知っているという声がちらほら。「商店街に按針にすごく詳しい人がいる」という情報を得たので、その方にお話をうかがうことに。不動産会社「有限会社按針」の会長を務める田口義明(たぐち・よしあき)さんという人だ。
社名も按針にあやかっている
田口さんは、「子どものころから三浦按針の大ファンでね。塚山公園などでよく遊んでいて、按針を身近な存在に感じていたよ。劇的な生涯を送った彼の人生にすごく魅かれて、日本やイギリスの按針ゆかりの地も訪問したね」と語ってくれた。会社のホームページに按針の特集ページを設けたり、お店で按針グッズを売っていたりと、按針に対する情熱は今も強い。
お店オリジナルののぼり
田口さんのように逸見で生まれ育った人にとっては、塚山公園や浄土寺の存在もあってか、三浦按針はちょっとした有名人のようだ。とはいえ逸見周辺に限った話のようで、「まだまだほかの地域ではそこまで知られていないんじゃないかな」と田口さん。
大河ドラマについては、「ドラマ化できるほどに知名度を上げるとなると大変かもしれないけれど、じっくりのんびり活動を続けていけばいいし、いつか声が届いて実現すればいいなと思っています」と答えてくれた。
店内に飾られていた按針の木像
実はこうした「地元自治体によるご当地ゆかりの人物のドラマ化」の要望はANJINプロジェクト以外にも複数あり、実現の可能性がどれくらいあるかはまだ分からない。
ただ、逸見の皆さんにとって「青い目のサムライ」三浦按針は今も親しまれており、彼の業績を大切に伝えていこうとしているのは確かだ。
取材を終えて
自治体も地元の人々も、三浦按針との縁を大切にし、彼の業績を伝えていこうとしている思いが伝わってきた。
その思いがいつか、お茶の間に流れる日がくることを筆者も長い目で応援していきたい。
―終わり―
ホトリコさん
2018年05月14日 12時24分
大河ではないけれど、同じテレビ局の歴史バラエティー番組のミニドラマをパックン主演で流してましたよ。ひょっとしたらあと一押しで大河ドラマにしてくれるかもしれない、いや、是非ともやって欲しい。ライバルにヤン・ヨーステンも出てくるかな。