六ツ川公園で、生き証人現わる

会長に教えてもらった「大池交差点」に着いた。

すると、交差点以外にもアチコチに「大池」の名称が確認できるのである。
　

大池交差点をはじめ
　

バス停も大池
　

交番の名前も大池(撮影許可済み)

ここでいま一度、「記憶図」と現在の地図を重ね合わせてみることにしよう。
　

小池があったであろう場所にはなにも見当たらない

上記の図を見てみると、このあたりには池のようなものがあるはずだ。
しかし「記憶図」に書かれていた「小池」のようなものは見当たらない。

「記憶図」は証言によって作成されたものであるため、多少正確性に欠けるのだろう。
代わりに、「六ツ川公園」があるのみである。

公園には、ゲートボールにいそしむ方々がいた。
もしかしたら、何か知っているかもしれない。
　

運動場として整備されている「六ツ川公園」
　

ここに住んで60年以上になるという、井上さん(右)

井上さんによれば、子どものころ、確かにこの公園の場所に「池」があったという。

当時は「小池」と呼ばれていて、上流の「大池」から流れてきた冷たい水をここでプールし、太陽光で温めてから近所の田畑に流していたそうだ。

流量も調節できるようになっていて、いわば調整池のような役割を果たしていたのだという。