これって何の起点? 開港広場前にある標識を調査したら、日本で6番目に短い○○だった!
ココがキニナル!
横浜開港資料館の前に『起点』の標識があります。これは道路の起点を表しているのでしょうか?それとも場所柄、何か違うものの起点でしょうか?(Aloha.Rickyさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
国道133号の起点。下水道工事など掘削を必要とする工事では標識を外すことがあり、標識を復旧するタイミングで、「起点」のみの標識を見かけた可能性が高い。
ライター:はまれぽ編集部
横浜らしい街並みを堪能できる1.4km
国道133号の起点、横浜記念資料館前からスタートする。
行ってきます!
横浜ランドマークタワーがある方向に進み、開港資料記念館前の信号を左折。粉々になった銀杏の身を避けながら改修工事中の神奈川県庁舎前をトコトコ歩く。
神奈川県庁舎の向かいでは神奈川県庁分庁舎も工事中
港郵便局前の信号を右折し、神奈川県庁舎を右手に直進。しばらくすると横浜市開港記念資料館が左手に見えてきた。
横浜三塔のジャックの塔
ジャックの塔は1917(大正6)年竣工なので、まだこの道が国道1号と呼ばれていた時代だ。当時、工事車両がこの道を走ったり片側通行になったりしていたのだろうか。
道中には「旧本町旭ビル」の正面を保全活用した、昭和初期の典型的なオフィスビルもあり、横浜の歴史を感じながら歩みを進める。
横浜市認定歴史的建造物
貴重な建造物を眺めながら歩いてきたが、ここから先は将来的にみなとみらいのシンボルになるであろう新しい建物の工事が着々と進んでいた。
本町4丁目の信号まで来ると、目の前には高層マンション「ザ・タワー横浜北仲(2020年2月下旬竣工予定)」や「横浜ランドマークタワー」が見えてくる。
写真中央のザ・タワー横浜北仲の奥にランドマークタワー
このままランドマークタワーまで一直線!と行きたいところだが、本町5丁目の信号で左折。絶賛建設工事中の横浜市新庁舎を右手に弁天橋を目指す。
2020年完成予定の新庁舎
弁天橋を国道16号方面に渡り切ったら、いよいよ国道133号の終点だ。
この先に終点が・・・
あった!
JR根岸線高架線(中区桜木町1丁目交差点)の真下に、「終点」と記された国道標識を発見。場所を知らなければ見落としてしまいそうだが、「おにぎり看板」は国道16号との交点で終点を告げていた。
こちらは工事の関係で取り外される心配もなさそう?
景観を楽しみながら歩いて約20分、内容の濃い1.4kmを味わうことができた!もしあなたがタイミングよく「起点」のみの標識を見かけたら、実はシャッターチャンスなのだ!!
取材を終えて
「何の起点かよく分からない!」というキニナルから、まさか横浜の歴史に思いを馳せるとは。普段から取材でよく通る道だが、意識して歩いてみると目にする景色がなんだか愛おしく感じた。徒歩なら20分、車なら8分ほどで全線制覇できる距離だが、横浜の歴史を感じるには短いようで長い道のりかもしれない。
「国道133号の起点」がある開港広場前は、日米和親条約の調印地でもある。ある意味、「開国の起点」と考えても良いのでは・・・なんて思ってしまった。
ー終わりー
協力・出典
めがひっとさん
© OpenStreetMap contributors
歴史的農業環境閲覧システム
ホトリコさん
2018年12月03日 12時24分
六番目なんて中途半端な短さだから、知らない率が高くても違和感はないが、横浜市民なのに全く知らなかったので、恥ずかしいです。何度も前を通過していたのに標識にも気付かなかった、横浜検定とか、神奈川検定には出題されていたかも。
boyoさん
2018年11月29日 17時14分
しかし、五年前の投稿を今調査するとは・・・。
みぃ3さん
2018年11月29日 14時00分
とても興味深かったです。歴史がありましたね!
それにしても看板写真のご趣味とは良いですね。私も街をぶらつくとき何でも興味を持って歩こうと思いました。