ラグビーワールドカップ2019目前!青葉区の「みんなのハカ」って何?
ココがキニナル!
「みんなのハカ」ってどんなイベント?ラグビーワールドカップ・ニュージーランド代表選手が舞う「ハカ」と関係あるの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
オールブラックスの選手が舞うことで世界的知られているニュージーランドの民族舞踏「ハカ」を通じて、ラグビー人気向上とチャリティーを目的にしたイベントだった。
ライター:星野 憲由
ラグビー場に移動して「みんなでハカ」
一通り、ハカを練習したら、次はラグビー場に移動し、少人数のグループになって練習が始まる。細かな振り付けの確認を行って、その後、みんなでハカを舞うのだ。
広々としたグラウンドで、いくつものハカの輪が広がる
細かく修正し精度を高めていく
老若男女問わず、参加者はみんな真剣に取り組んでいる。そんな参加者のみなさんにイベントに参加した理由を伺ってみた。
輪の中で、元気いっぱいに練習をしていた5人の少年たちは、少年ラグビーに参加しているという。彼らは、いつもこのラグビー場で練習をしているそうだ。
5人組のうちの一人、そうたくんは「ニュージーランド代表のラグビーの試合を見に行ったとき、ハカがかっこいいなって思って、やってみたくて参加しました」と話してくれた。ほかの子たちも、みな「ハカがかっこよくて」というのが参加理由。
左から、けんとくん、えいじくん、そうたくん、あきとくん、しょうごくん
今度は、地元青葉区にお住まいの櫻井(さくらい)さんファミリー。櫻井さんは現役のラガーマンなんだそう。
「ラグビー関連のイベントということで参加したんですが、実際にハカを体験すると中途半端な気持ちではやるべきでない、なにか神聖なものだと感じましたね」
櫻井さんのお子さんの将来はラガーマン?
参加者の中には、ラグビーに似つかわしくない妙齢のマダムがいた。お名前はサマンサさん。
サマンサさんに参加した理由を伺うと
「『AOBA BLUE LEAVES』のハカの動画を見て、もう興奮しちゃいまして。今度、ハカをやる機会があったら絶対に声をかけてほしいとメンバーにお願いしていたんです。それで、今日参加できました。念願のハカ、すごく楽しいです。やってみると、自然と神聖な気持ちになれるので清々しい気持ちになれます」と、実際に体験したことで、さらにハマっている様子だった。
青葉台にお住いのサマンサさん
一見すると日本人には、ハカはコミカルな言葉や振り付けなのだが、実際に目の前で見ると、その力強い踊りは素人であっても、動きにキレがあり一体となって踊る様は、かっこいい。そして伝統舞踊が持つ力なのか、参加者が言うように、神社に参拝するような神聖な気持ちになれて、晴れ晴れとした笑顔になるのだろう。
2チームに分かれてのハカ合戦!
そして「みんなのハカ」のイベントも、いよいよ大詰め。「AOBA BLUE LEAVES」と参加者のハカ合戦が始まる。ハカ合戦とは、対決する2チームが向かい合い、ハカで威嚇し合うのだ。
まずは、見本として「AOBA BLUE LEAVES」からスタート。
大きな掛け声のもと、ハカを踊りだす。
さすが「AOBA BLUE LEAVES」のハカは迫力がある
続いて、参加者がハカを舞う。
心を一つにするために老若男女が垣根を越えて肩を組む。みんな気合いが入っているようで、前かがみの戦闘モードだ!
スクラムを組んで、みんな楽しそう
参加者のハカが始まると、初めてとは思えないほどの迫力。振りも揃って一体感があり、プレッシャーを感じるほどの凄みがある。そして踊っている本人たちは、何より楽しそうだ!
ベロを出して相手を威嚇し
真剣に踊り!
笑顔も垣間見える!
ハカ合戦が終わると、最後は拍手でお互いを称えあう。まさにラグビーの精神であるノーサイドだ。本来、試合終了を意味するノーサイドだが、ラグビーでは、ゲームが終われば、勝者も敗者も関係ない同じプレイヤーとして仲間であるというスポーツマンシップを意味する言葉でもあるのだ。
ハカ合戦のあとはお互いにリスペクト
参加したみんなの笑顔と真剣さ。肉体的にも精神的にもすがすがしい雰囲気にあふれていた。これも伝統舞踊たるハカの持つ力なのだろう。参加者みんなを笑顔にして、イベントは幕を閉じた。
最後に、主催者である「AOBA BLUE LEAVES」の代表、田原雅(たはら・まさる)さんに今回のイベントを終えての感想を聞いてみた。
田原さんの本業はアート&クラフト「エスニカ」店主でチームロゴデザインも担当
「青葉区の住民のみなさん、商店会の皆さんが、お友達を誘ってたくさん参加してくれたことに感謝しています。ラグビーワールドカップ・ラグビーを盛り上げるため、そして青葉区を知ってもらうため、いろいろなイベントに機会があれば参加していきたいと考えています」
確かに、このハカの魅力は、触れてみなければわからない。実際に間近で見て、こんなにも魅力的なものだとは思わなかった。決してお世辞ではないことは、参加者の表情を見れば伝わることだろう。
取材を終えて
マオリ族の伝統舞踊ハカを楽しむチャリティーイベント「みんなのハカ」。老若男女を問わず参加者全員の明るい笑顔を見て、大きな絆が生まれたように感じた。
そして、みんなで記念撮影!
-終わり-
取材協力
AOBA BLUE LEAVES
https://aobablueleaves.wordpress.com/
※情報は取材当時のものです