2011年、大晦日の松原商店街の様子は?
ココがキニナル!
大晦日の松原商店街は、どれだけ賑わっているんでしょうか?
はまれぽ調査結果!
取材もままならないほど、人であふれていた。しかし、忙しい中にも、商店街が作る人と人との「絆」を感じられる商店街だった。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
お店の様子は?
以前の取材でも訪れた、お茶の丸秀園さんに行ってみると店員さんが何かを配っていた。
配っていたのは温かく濃厚なお茶
人を惹き付ける工夫なのだろう。行き交う人は、お茶をもらうと自然と足を止めてしまう。
そして、店を見ればお茶っ葉の詰め放題が目に留まる。
お茶の詰め放題
26日から毎日行ってきた詰め放題は、やはり人気で茶葉が少なくなると継ぎ足すのに大変だと話してくれた。
元気よくピースしてくれた丸秀園の女将さん
他の店舗も覗いてみるが、値段を下げて最後の追い込みをする姿が目立っている。
値引きされていることがわかる
大きいみかんがダンボール1箱で800円など、通常では考えられない値段に驚いた。しかも、さらに値段が下がると店員さんが大きな声でそれを教えてくれる。「バナナ、もうコレ50円で良いよー!」など、その場でどんどん値段が変動するので、お客さんも目が離せない状況だ。
いのまた陶器店の皆さん(右の女性が青年部の猪俣さん)
以前の取材で話を聞いた青年部の猪俣さん。お店に伺うと、「祝い箸やお線香がよく売れますね」とのこと。商店街の客足は30日がピークだったようで、大晦日のごった返す商店街もピークを越えていたらしい。
お客さんの反応は?
店も必死なら、お客さんも買い物に必死。一度商店街を出ようとしては「やっぱり、あれは買っておこう」と引き返して行く姿もたくさん見られた。
お近くに住む男性
そんな中、段ボールを担いで買い物をしていた男性に話を聞くと、「昨年よりちょっと値段は上がっているように感じたね。だけど、近いしここに来ることが行事みたいなものだから良い買い物ができたよ」と答えてくれた。
ちなみにこの男性、買い物をする時は既に手にした荷物が邪魔になるので、道に置いて店に入って行く。
店に入る時はダンボールを置き去りに…
このような買い物のやり方は、年末ならではの光景だが、この男性が特別でない。皆、大きな荷物を抱えて買い物をしていた。
商店街の脇には、ぎっしりと荷物の乗った自転車もあった
ハマのアメ横と言われる松原商店街だが、そう言われる所以には、お客さんたちの必死な買い物姿もあるのだろう。必死に売って、必死に買う。そんな迫力に圧倒された年末セールだった。
さいごに
2011年を表す漢字は「絆」。激動の一年となった2011年であったが、松原商店街にもまた「絆」がある。
魚広ではお店とお客が年末の挨拶をしていた
常連さんが訪れていたのだろうか。お客さんが、お店に対し「今年もありがとうございました。よいお年を」と声をかけている。一見、何気ない挨拶のようだが、そこら中で「よいお年を」と声をかけあう姿が見られた。絆とは、こういう挨拶や気遣いの積み重ねではないだろうか。
2012年、新たな年を迎える事になるが、松原商店街を訪れる際には「絆」というものを意識して楽しく買い物をしてもらいたいと思う。
―終わり―