【実走レポ】横浜マラソン2019のフルマラソンに完走目指して参加! その結果は?
ココがキニナル!
2019年の横浜マラソンは11月10日に開催。今年は“女性ランナーにやさしい大会”を掲げ、誰でも参加しやすい大会を目指しているとのこと。今年の大会はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
給水所やトイレの数まで充分すぎるぐらい手厚く、ボランティアやパフォーマー、沿道の方々からの声援が途切れることのない横浜マラソンだった。パウダールームや託児所など女性が参加しやすい環境もあり
ライター:藤田明
充実しすぎる給水ポイント
16km手前、磯子あたりの第6給水所では、「横浜バーテンダー向上委員会」によるシェーカーを使用したスポーツドリンクのカクテルのサービスが実施されていた。
しっかりシェーカーで振ってくれてサービス。かっこいい!
氷が入ったスポドリカクテルがもらえる
綺麗なスカイブルーのスポドリカクテルは、氷が入ってしっかり冷えていた。そのおかげか、ものすごく体に染み渡り、心が癒された。
第8給水所ではパフォーマンスが終了後も声援を送ってくれたフラダンサーのみなさん
沿道の声援に、見慣れた横浜の街並みを走り抜ける爽快感は、走っていて、とにかく楽しい。筆者としては、やっと走れた念願の横浜マラソンということもあって、変なアドレナリンが沸き上がってきた。
多くのボランティアの人達に支えられている大会だと実感
とにかく横浜マラソンを走って思ったのが、給水所・給食・応援・トイレの数、全てにおいて充実しすぎていると言っても過言ではない。18ヶ所ある給水所の数も約2.5kmに1ヶ所ある計算になる。のどが乾いたと思う前に給水所が見えるのは、初めてフルマラソンを走る人にとっても安心感があるだろう。また、スポーツドリンクと水がどちらも必ず置いてあるのも、ランナーにとって素晴らしい配慮だと感じた。
走るエネルギーになるバナナ! たくさんあるよ!
また、筆者のように後方からスタートした場合、給食がなくなっていることも起こりうるが、横浜マラソンでは給食の数も充分用意されており、ラッキー給食以外では不足を感じたことはなかった。
順調に走りを進め、折返し地点の「ブランチ横浜南部市場」に到着。ここでは通過順位が表示され、今度来たいなと思いながら通り過ぎる。
9月20日に生まれ変わった南部市場。市場にみえないほどキレイ!
折返し地点の南部市場から少し行くと、ちょうどこの横浜マラソンの中間点となる。これで残り半分だ。このあたりから、だんだんと道の端でストレッチをする人が増えてくる。筆者は自分でも不思議なほどに元気に走れることに驚いた。
5kmごとのラップも振り返ると、この20~25km間が5~10km間に次ぐ速さだった。ランナーズハイとでもいうのだろうか、どこまでもこのペースで走れる気がしていた。「横浜マラソンEXPO」の攻略講座でも30kmまではマイペースを守ること、と言われていた。まさに言われた通りの楽なペースで走れている。
半分まで走ってきたよ! まだまだ元気!
いよいよ横浜マラソン高低差No.1の首都高へ!
中間地点を過ぎ、坂を登りきって、首都高へ入る。車でしか入れない料金所を走って通るのは、まるで自分が車になったような、なんだか不思議な感覚だ。この感覚を味わえるのも横浜マラソンならでは。
横浜マラソン攻略ポイントの高低差が激しい首都高へ突入!
そして、横の傾斜が思った以上にきつく、走りづらい!
写真を見ておわかりいただけるだろうか。高速道路で何より苦戦するのが高低差だけではなく、毎年ランナーを苦しめている微妙な横の傾きだ。普通に走っているつもりが、この傾きがあるせいで、体が思っている以上にバランスを取ろうとするため、足に負担がかかるのだ。20km以上走ってきた足をじわじわと痛め続ける。
それでも、高速道路に入っても応援は途切れることはなかった。一般の人は入れないが、ボランティアの方々やパフォーマーの方々の応援が行われている。その応援が励みになり、1歩1歩進んでいく力に変わっていく。本当にありがたい。
素敵なフラガールの声援あり
セクシーすぎるベリーダンスの応援も
ベリーダンスのパフォーマンスは、目の保養にもなるのか、立ち止まってみている男性の姿もまた印象的だった。ゴールに向かう男性たちのパワーになったことは間違いなさそうだ。
各給水所で行われるパフォーマンスに癒されながら、なんとかいいペースで走れている。そうこうしながら、無我夢中で走っていると、それは突然現れた。
そう、20km過ぎても一向に出会えず、幻かと思っていたラッキー給食が25kmすぎの第10給水所でやっと出会えたのだ。
突然訪れた、初めてのラッキー給食!
幻じゃなかった。初めてのラッキー給食は美濃屋あられ製造本舗の「Chocoあられ」。
ハート型でかわいい! 思わず笑顔になってしまった
ハート型のあられにいちごチョコのコーティング。いちごチョコの甘酸っぱさとあられの塩気が混ざり合っておいしかった。ちょうど塩分が欲しくなってくる頃だったので、甘い中にも感じられるあられの塩気が体に染みた。売っているのを見たら買おうと思うくらいおいしかった。手土産にしても喜ばれるに違いない。
ボランティアには多くの子どもたちも。休日なのにありがとう!
ラッキー給食と並んで、子どもたちからもらった一口おにぎりは、なんと酢飯のおにぎり。これまた疲れた体に染みわたるおいしさだった。せっかく学校も休みだったのに朝早くから大変だっただろう。ありがとう!
いよいよ「30kmの壁」へ
高速道路の途中で30km。フルマラソンでは「30kmの壁」とも言われる。残り12.195km。ここからが本当の勝負だ。
「心で走れ。」の文字。ここからが勝負
給水所や給食中に軽くストレッチをしながら、ここまで歩かずに走り続けてきた筆者。足の痛みが全くないと言ったら嘘になるが、まだ頑張れる。そう、ここまではそう思っていた。だが、フルマラソンは30kmからだということをここから実感することになる。
2つめのラッキ-給食を発見! 疲れた体にテンションが上がる!
30kmを過ぎてまたラッキー給食に遭遇した! フレッシュロースター珈琲問屋の「珈琲おこし」だ。
コーヒーの香りがしっかりきいていてサクサクだ
筆者がもらった時にはすでに「残り少しですよー!」と声がしていたので、私より後方だった人はラッキー給食にたどり着けたのだろうか。筆者は結局41個のラッキー給食のうち、ありつけたのはこの2つのみだった。
ボランティアの方々だけではなく工事車両からもエールが!
30km過ぎたあたりから足が重く、痛い・・・。周りでも歩く人が増えてくる・・・。みんなつらいんだな、自分だけじゃないんだな、と思いながら、とにかく足と腕を動かして前に進んでいく。
「ナイスラン!」の横断幕に胸が熱くなる
10km超えの長かった高速道路がやっと終わった。だけど、本当にきつかったのは高速を降りてからだった。振り返るとここから急激に写真が減っていた。写真を撮る余裕すらなかった。