カメラと写真映像の情報発信イベントCP+、その様子は?
ココがキニナル!
パシフィコにて2/12まで開催の「CP+」。カメラ大好きなのですが、今年は忙しくて行けそうにありません。どんな雰囲気か現場取材をお願いします。(濱のホタルさん、keinakatさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
写真の“撮る、見る、つながる”という楽しさを体感できる製品展示や写真展示、各種イベントを通じ、写真の持つ様々な「力」をアピールしてました!
ライター:ほしば あずみ
人とつながる写真の力
事務局内も会場整理等で大忙しだった
「今年のポイントはテーマにもあるとおり、ワールドプレミア(世界初発表)。昨年から行っていますが、今年はさらに雑誌広告や駅や中吊りなどの交通広告などの大型広告を展開させた効果があるのかなと思います。
目標入場者数5万人を目指していましたが、どうやら達成できそうです(4日間の総入場者数は65,120人)。
テーマの「つながる」というのも、各メーカーさんの特色を生かして、カメラで写真を撮るだけでなくそれを他のメディアやwebにつなげたりする、それがまた人とのつながりになっていくと考えています」
SONYの「プレイメモリーズ」のデモンストレーション
たとえばSONYは3D対応テレビとプレイステーション3をつなげる事で、2Dや3Dデジカメ画像をダイナミックに鑑賞する事ができるアプリケーション「プレイメーモリーズ」を紹介していた。
人と人とのつながりといえば昨年からよく耳にする「絆」。
震災で被災した写真を修復するなどの復興支援を報道で見かけた事があったが、その活動もCP+主催者のCIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)により「フォトエイド」という活動なのだそうだ。
フォトエイドを紹介するパネル展示もあった
「3.11後の開催ですので、こういったパネル展示も今年ならではですね」と新さん。
なお、来年の開催は1月31(木)~2月3日(日)の予定となっているとの事。
会場内では他にも「Click for Hope」という被災地復興支援フォト・コンテストが行われていた。
投票1票につき100円の復興支援になるのだという。
フォト・コンテストはホームページからも鑑賞・投票ができる
http://clickforhope.manfrotto.jp/
またCIPAの支援を受けた「高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト写真展」も開催されていた。
このプロジェクトは、もともと「写真甲子園」という大会を通じて交流のあった2校から始まったもの。
埼玉栄高等学校写真部の部員たちが、被災地へ写真で応援メッセージを送り、被災地の一つ宮城県の柴田農林高等学校写真部の部員たちが応援へのアンサー・メッセージの写真で返したというもの。
一方通行ではなく応援、返事の双方向から復興への思いを一つにする事を目指している
5月にはじまり12月までに28校が参加し応援・返事メッセージ写真は2400枚を超え活動の輪は広がり続けている。
埼玉栄高等学校写真部顧問の高橋先生
「最初は義援金などの活動をしていたのですが、写真部だから写真でメッセージを送ろうとなったのがきっかけです。今後は写真集を被災地の自治体や高校に贈ったり、写真展を続けて被災地に近い場所でも開催していきたいですね」と栄高校顧問の高橋先生。
時間を決めて限定で配布していた写真集は配布開始前から行列ができていた。
この活動で、部員たちにも変化があったという。
「外に出て、知らない人に声をかけてメッセージをもらうわけですから撮った写真の何倍も断られたり、同じ気持ちの人ばかりでないという事も知る。そういった現実を知り、経験を積みながら、人の気持ちが伝わるつながるのは悪くないと感じているようです」
NHKワールド(国際放送)の取材を受ける埼玉栄高校と柴田農林高校の写真部員たち
※世界139ヶ国で放送されるが日本での放送予定は今のところない
取材続きのわずかな自由時間の撮影に応じてくれた写真部のみなさんに集まってもらった
高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト
http://www.facebook.com/yell4japan