カメラと写真映像の情報発信イベントCP+、その様子は?
ココがキニナル!
パシフィコにて2/12まで開催の「CP+」。カメラ大好きなのですが、今年は忙しくて行けそうにありません。どんな雰囲気か現場取材をお願いします。(濱のホタルさん、keinakatさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
写真の“撮る、見る、つながる”という楽しさを体感できる製品展示や写真展示、各種イベントを通じ、写真の持つ様々な「力」をアピールしてました!
ライター:ほしば あずみ
カメラファンの裾野は広がる
来場者の割合で多いのは中高年男性だったが、家族連れやカップルの姿も多くみられ、カメラが今やかつてのような男の道楽にとどまらない、気軽に楽しめる趣味となっている事が感じられる。
特に各社が女性向けの様々な商品や活用の提案に力をいれている様子がよくわかった。
ディスプレイもアクセサリー売り場のように華やか
OLYMPUSは「シティ女子カメラ部」のフォト・コンテストを開催
Nikonの「女子カメラ カメラ日和」という女性講師による女性向けフォト講座
FUJIフィルムは鉄道写真家、鉄道ジャーナリストの姉妹による江ノ電女子旅トークショー
望遠鏡等の光学機器メーカー、Vixenは「森ガール」「山ガール」に続く「宙(そら)ガール」を提唱し、おしゃれに天体を楽しむ女子を応援。
その他、グロッシーなカラーレンズカバー、軽量でデザイン性も重視した三脚、華やかなカメラバッグやストラップなどの周辺アクセサリも各社が展開している。
カメラバッグ等を販売するTENBAはFOTOJO(フォト女)を提案
女性向けカメラ雑誌も創刊されるなど、ファッションやライフスタイルにカメラを取り入れ、おしゃれな写真を撮りたいといういわゆる「カメラ女子」は今後も注目される存在といえるだろう。
時の流れも過去から未来へつながる
今年は横浜で下岡蓮杖が、長崎で上野彦馬がそれぞれ写真館を開業して150年という節目年。
会場には各社の最新の製品と並んで、幕末から明治にかけての日本の風景写真や当時の貴重なカメラの展示がおこなわれていたのも今年ならではの特徴といえるだろう。
横浜の下岡蓮杖と、坂本竜馬の有名な写真を撮った事でも知られる長崎の上野彦馬
1865(慶応元)年頃の超小型スライディングボックスカメラ(フランス製)
大河ドラマ「篤姫」や「竜馬伝」で実際に使用されたカメラも展示されていた。
取材をおえて
150年前は撮影のために、首押さえという専用の首をおさえる道具で体を固定して長時間じっとしていなければならなかったカメラが、今は撮った瞬間にソーシャル・メディアを通じて世界中につながっていくまで進化した。
今や誰もが持っている携帯電話にも当たり前のようについているカメラ機能で、写真を撮るという行為自体も気軽に楽しめるようになっている。
これからカメラを始めたいという人にとっても、門は広く開いているように感じた。
何をどう撮ってどのように表現するかは奥深い世界。
たとえば高校生写真部員の写真から伝わってくる圧倒的なメッセージに、涙ぐむ人の姿もあり、テーマの一つである「写真の力」を強く感じた。
写真で何を伝えてどうつながっていくか、楽しみながら考えてみてはいかがだろうか。
―終わり―
※イベント3日目の2月11日(土)に会場にいらしていた方々の様子は、以下からご覧ください。
【イベントフォト】「CP+」に訪れた人たち