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緑区内に建設予定の児童相談所「一時保護所」の現状は?

ココがキニナル!

緑区内に建設される予定の児童相談所一時保護所の着工が遅れているとニュースで知りました。地元の方が反対していたようですが、現在の状況はどんな感じなんでしょうか?

はまれぽ調査結果!

地元自治会は今年1月に建設の受入れを表明。市では来夏の開所を目指し整備を進めているが、一部住民からは未だ反対の声も上がっている。

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ライター:はまれぽ編集部

「誠意を感じない」市の対応に住民は不信感



この男性によると、市から地元住民に対し建設に対する初めての説明が行われたのは、昨年2月。当初は「虐待された児童のみを保護する施設」を整備するという話だったという。

しかし、その後数度行われた説明会では「14歳未満で刑法に触れる事件を起こした『触法少年』を一時保護することもある」と説明内容が変化。一貫しない市側の説明に、住民の間には次第に不信感が募っていったようだ。

「非行を行った児童がトラブルを起こさないか心配」。
「地域に対し閉鎖的な建物ができることに反対」。
「そもそもなぜ住宅街であるこの場所が候補地になったのか。そのプロセスが知りたい」。

説明会では住民から様々な声が上がったようだが、「通り一辺倒の説明だけで、誠意ある対応とはとても思えなかった」と振り返るように、その後も住民たちの不安が払拭されることはなかったという。
 


建設予定地は住宅地に隣接している


2011年10月には上山町自治会による建設反対の署名活動も実施された。2000人を超える近隣住民から署名が集まり、陳情書と合わせて市に提出。それに対し市側は「説明の拙さで地元住民の方に不安を生じさせてしまったことは申し訳なく思っている」と謝罪したものの、建設自体は予定通り進める旨を伝えたという。

※住民に配布された資料 http://www.m-kajimura.com/pdf/20111012newsreport.pdf

「これ以上反対運動を続けると、地域のコミュニティが崩れてしまう危険性があった」と、ある自治会役員が話すように、その後は住民間にも次第に運動に対する温度差が顕在化。今年1月には自治会として「建設やむなし」との考えを表明し、建設を受け入れるに至った。

「自治会としてはやむなく受入れを表明したが、個人としては納得できる回答が得られるまで何らかの形で反対運動は続けていくつもりです」。最後にそう話してくれた男性の自宅前には、未だに「建設反対」と書かれた幕が掲げられたままである。
 


すぐ近くには公園も。子どもたちが元気に遊ぶ姿も見られた




一方、市の見解は



地元自治会の建設容認を受け、市では1月末から現地の測量や地質調査を開始。2013年夏の開所を目指し、すでに今年度の予算案にも約3億円の建設費を計上している。

市こども青少年局こども家庭課の担当者に反対運動に関する見解を求めたところ、「我々としては開示するべき情報を隠していたという認識はない。しかし説明の仕方が悪く、結果として住民の方々に迷惑をお掛けしたことは申し訳ないと思っている」との回答を得た。

市では今後、住民を交えた「建設協議会」を設立し、住民からの意見を取り入れる場を作るとしているが「具体的な人選は進んでいない」(市担当者)とのこと。「今後も住民の皆さんとの会話を通じ、施設の概要に反映できる意見は取り入れていきたい」としている。
 


市は来年夏の開所を目指すとしている




まとめ



今回、取材を通じて何人かの地域住民から話を聞くことができたが、それぞれ共通していたのは「一時保護所が必要な施設だということは十分に理解している」という思い。「理解はしているが、地域の安全と安心が保障されなければ納得して受け入れることはできない」というジレンマを抱えている住民も多かった。

今月24日には上山町内会館にて、住民と市担当者の話し合いがもたれる予定になっている。形だけの話し合いになることなく、住民と市がしっかりと意見を交換することができる場になることを願う。
 

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  • 4月にこの一時保護所に関係していた横浜市職員の課長、係長、北部児相の所長が人事異動により他部署に異動になりました。どうりでこれまでの説明や住民の意見に対する返答に、市職員の心が入っていない事に納得させられました。要は予算化(3億900万円!)されてしまうまで引っ張れれば、市職員の逃げ切りと言うこと。見事な継投策です。先発、中継ぎ、次は押さえですか?「我々が責任を持って…」とかなんとかしょっちゅう言ってくれましたが、全てがシナリオ通りって事ですね。プロジェクトの途中で責任者が総入れ替えなんて、政治家くらいだと思っていましたが、こんな所にもいましたね。「過去に事故はないから安全」にも納得です。こんな短期間に担当が替わるのでしたら、担当期間には事故はないでしょうね!

  • 私も上山に住んでいるものです。今回の保護所の件は確かに腑に落ちない点が多々あります。・「児童相談所から比較的近い」とあるが、全然近くはない点。実際車で2~30分はかかります。・「職員は公共機関で通う」というが、最寄りの駅まで2km以上、最寄りのバス停は1日1本しか止まりませんし、道は狭く不便だと思います。児童相談所と保護所は密接な連系が必要だという割に、何か別の観点で場所を選んだとしか思えません。もう少し本来の施設の目的に適した場所を選定した方が、児童や職員など関係者にとっても幸せなのではないでしょうか?また、本当に上山に相談所を作るつもりなら、道路の整備(電柱が邪魔で車がすれ違えないので、電柱を埋設するとか)や、バスの増便など、具体策があるべきではないでしょうか。

  • 記事の掲載ありがとうございます。私はこの記事の文中に登場する”近隣の男性”です。「住宅地に建設する事は初めて」と言う割には、行政は近隣に与える影響等を全く無視して建設を推し進める事しか頭になく、不利になるような情報、危険性のあるコメントは隠蔽してきました。近隣に信頼を得たいのなら、包み隠さずに情報は開示するべきだと言いましたが、忘れもしない東日本大震災の翌日に行われた説明会でこう言われました「今まで事件になった事はないから絶対安全」と…。根拠のない安全ほど危険な事を理解していないようです。近隣は新しい住宅が増え、子供達の公園で遊ぶ声が止む事がない程に賑やかになってきました。虐待という言葉を知らない子供達に、この施設の説明を求められた時は、なんと答えればいいのでしょうか。私は横浜市で生まれ育ち、自分の子供も横浜市で育てたいと思っていたのに、今回の行政の対応には本当に愕然としています。

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