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泉区の雑木林を守る「和泉の森を育む会」ってどんな団体?

ココがキニナル!

子供の頃、近くの雑木林でカブト虫などを獲っていましたが、いつの間にか整備されています。『和泉の森を育む会』という団体が保存活動をしているようです。調べてみて下さい。(りょ〜。さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「和泉の森を育む会」は泉区にある「古橋の森」を中心に活動している環境団体。地域との交流も積極的で、年間を通して数々のイベントを催している。

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ライター:松崎 辰彦

地域活性化を促している「和泉の森を育む会」



こうした活動には、やはり資金面の支えが必要である。現在「和泉の森を育む会」の会費は0円。しかしその社会的意義が認められ、泉区と町内会、地区社会福祉協議会から助成金が出て活動を支援している。

「また、資金的にいろいろ助けてくださる方もいて、私たちも感謝しています」

財政面に関しては明朗にして、常に説明ができるようにしていると中村さんは言う。やはりお金に関することには、気を使っている様子がうかがえた。
 


助成金を受けていることを示す立て札


そして言うまでもなく、会員にもさまざまな人がいる。個性ある人間集団を率いるのは、やはり豊かな人生経験が必要だろう。
「会員さん一人ひとりをしっかり把握して、その人の性格を理解することが必要ですね。私はそういうことが苦手なので、会長に任せています」と中村さん。

天野さんは言う。
「ここは地主さんと横浜市との契約で、特別緑地保全地区として認められました。恒久的に緑が守られることになったのです。こうした運動で必要なことは、まず地主さんと仲よくすること。土地の持ち主と良好な関係を築くことが大切です。それから地域の人と協調することが、運動を盛り上げます。

 


地域の人との連帯が大切である(画像提供:「和泉の森を育む会」)


私たちの会も、近くにある幼稚園や老人のグループホーム、そして近隣の住民の方々の理解があってこそ成り立っています。会員だけが楽しめばいいというわけではなく、周囲への気配りを欠かしてはいけません。最終的には人を信頼するということでしょうか。いろいろな人がいますが、仲良くやることが大切です」
 


環境保全活動賞を受賞(画像提供:「和泉の森を育む会」)


先に述べたように、会員は月2回集合して草刈りや枝の剪定などの活動を行っているが、平日なので仕事をもっている青壮年にはやはり難しく、退職した高齢者が中心になっている。

「いまは会社の定年は大体、65歳ですか。しかし皆さん若いですよ」と天野さんは笑う。
 


人々との交流は大きな楽しみ(画像提供:「和泉の森を育む会」)


この会に参加して、心が前向きになり、いい時間を過ごしていると思われる人が多いと、天野さんは会員を観察しての感想を述べる。

そして「和泉の森を育む会」の名称について、「『古橋の森を育む会』では活動が限定されてしまうため、和泉全体で活動したいという願いを込めて『和泉の森を育む会』と命名しました」と、当初から大きな夢をもっていたことを明かす。

「『和泉の森を育む会』は誰でも入れます。志をお持ちの方、お待ちしています」

地域の交流と人々のつながりを促し、身近にある自然の素晴らしさを再発見させてくれる「和泉の森を育む会」。今後各地に増えるであろう地域活性化グループのモデルとしてふさわしいことは、間違いない。



取材を終えて



定年退職者が中心、というが、皆さん若い。こうした空気のよい場所で体を動かしていれば、健康によいことは言うまでもない。

「古橋の森」は普段はロープがかけられているが、散歩で中に入るくらいは構わないとのこと。将来的には市民の森を目指し、歩道をしっかり整備して、常に開放された憩いの場にしたいという構想で、現在はその準備段階にあるということらしい。

鬱蒼(うっそう)と繁った樹林地帯が、いつのまにやらゴミ捨て場になっている例は全国限りなくある。不潔であり、危険であるとして通行する人も目を背ける。日本人のモラルの低下を見るようで、悲しくもなる。

日本を真に「美しい国」にするためには、言葉だけではなく具体的な行動こそが求められるのは当然である。2004(平成16)年、「和泉の森を育む会」が横浜市より環境保全活動賞を受賞したのも、骨身を惜しまぬ同会の活動が、後に続く環境活動の団体の模範として認められたからに違いない。


終わり
 

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  • 中村さん、天野さん達がかってごみ捨て場と化していた雑木林を「和泉の森」として市民の憩いの場に変貌させた経緯を興味深く読ませて頂きました。このような市民活動が裾野を拡げていく事が明日の日本の再生に繋がるのだと思います。

  • 子供の頃いた瀬谷は昔(45年~50年くらい前かな)は雑木林が結構残っていて、木の上に秘密基地作ったり野原の草で罠を作ったりと遊んだな。カブト、クワガタを始めとする沢山の昆虫もいたし、川にはどじょう、めだか、日本ザリガニ、カエルも沢山いた。登下校の途中は野いちごをつんだり、桑の身や桜の身を食べたり。アケビも美味かったなあ~ セリやノビル、れんげを摘んできては夕飯のおかずの足しにした。 てな話を今の子供にすると、とっても羨ましがられる今って不幸な時代だよね… 昔遊んだ野山は住宅ブームでその後の10-20年の間にほとんど消滅した。 だからこういった活動は次の世代に必要ですな。 で、どこにあるの? わっ! もろに住宅地ど真ん中! 7人いるという所有者のご家族が土地を売却しなきゃいいが…

  • 「和泉の森を育む会]さんの活動は素晴しいと思います。紹介レポート有難うございました。他にも横浜市内には多くの里山・森の会があります。その紹介とともに、「森」と「海」の繋がり、その間を「川」が繋げているあたりの、ミナト横浜、丘の横浜を総合的にレポートしていただけると嬉しいです。ところで、「これからの緑の取組[平成26-30年度](素案)」に対する市民意見募集(パブコメ)の締切が、5月7日に近づいています。皆さん、意見を出しましょう。詳細はこちらです(横浜市環境創造局ウェブサイト) http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/etc/jyorei/keikaku/midori/

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