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根岸のポニーセンターに天皇賞を制した名馬「マイネルキッツ」がいるって本当?

ココがキニナル!

根岸のポニーセンターにナント、天皇賞GIを勝ったマイネルキッツがいるらしい。元気かどうか取材を/根岸のポニーセンターで毎週土曜に行われる「にんじんタイム」がキニナル(brooksさん、スさん)

はまれぽ調査結果!

昨年12月ポニーセンターへやってきたマイネルキッツは元気いっぱい。彼を前に老若男女がお馬さんと触れ合える「にんじんタイム」も土曜の人気行事!

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ライター:松本 伸也

「手ににんじん、横に馬」のすごい幸福感



 


「にんじんタイム」に登場した日本固有種・野間馬のミカンちゃん

 
もうこんな時間ですね・・・と村井さんに言われて時計を見ると13時30分。土曜日のこの時間からが「にんじんタイム」である。

厩舎前に繋がれた大型から小型までの各馬にニンジンをあげたり、子供は跨ったりもできて、もちろん自由参加の無料。ピッタリこの時間。ぞろぞろと親子連れが集まってきた。
 


名札替わりのGIゼッケンが誇らしい

 
マイネルキッツは天皇賞時のゼッケンとともにお披露目である。地元の乗馬クラブの女子にプロフィール紹介されているのが微笑ましい。
 


 

「ニンジンは根本を持って、ここまで口に近づいていいんです」
「ニンジンはこう持ちましょう」

そんな種々の注意事項が終わるといよいよ「にんじんタイム」に。

ニンジンをあげたり、ポニーに跨ったりと親子そろって楽しげな空気が一気に沸騰する。とりあえず跨って泣き、ニンジンと一緒に手を喰われるのではとスゴイ勢いで子供だけでなく大人も逃げたりしているのはご愛敬だ。
 


「たまたま森林公園に来てみましたら、イベントがやっていたので」という母子連れさん


泣いちゃうお子さんも多い中でお嬢ちゃん笑顔です。
 


こちらはニンジンをあげていたご一家


兄弟ともニンジンから手を離すのが早くて、お馬さん食べ損なったりしていました。思わず係の方、「そうそう手が食べられることはないですから安心して(笑)。そうそう? いや、そりゃたまにはガブッと・・・(笑)」怖がらせてどうする(笑)。でもそれも教育的指導、ですわね。
 


「馬は耳をふさがれたり、真後ろに立たれるのを嫌がります・・・」お客さんに解説中の中込さん

 
いちおう「にんじんタイム」は13時30~45分となっているが、「人の流れを見ながら、ですね」(村井さん)と時間を過ぎてものんびりと続いていたこの日。中込さんはマイネルキッツの周辺で、先ほど聞いた馬の習性などを大勢の前で解説している。

「この馬は強かったんですか?」、「競馬の馬?」という声も(予想していたより)多い中、一人離れて見守っている女性ファンの人がいた。「現役時代からのファンだったんです」という横浜近郊に住む山口さん。

「根岸に来てくれたおかげでこうやって会いに来られるし、“先生”(中込さん)が本当によくしてくれているから元気でもいて、とても嬉しいです」と笑顔を見せる。

「実はこの時期、いつも体調が悪くなるんですが、キッツに会いに来られるようになった今年は大丈夫なんです。根拠があるのかはわかりませんけれど、私も元気をもらっているんですね」(山口さん)
 


馬房にはファンからのプレゼントも

 
天皇賞発祥の地にやってきた天皇賞馬。

彼を多くのファンに知ってもらおうと育てる人、彼を必要とした人。そして彼らによって顔を綻ばす多くの子供、大人、家族。彼=マイネルキッツが根岸にやってきたのは偶然ではなく、もう必然だったのかもしれない。

「・・・どんなレースを勝ったんですか?」

競馬には縁がないという若いカップルが中込さんに尋ねていた。「天皇賞ですね。あと重賞では・・・日経賞とステイヤーズステークスというレースです。特別レースなんかだともっと勝ってますよ。たとえば・・・」

「・・・神奈川新聞杯」

あ、やっぱり神奈川に、根岸に来る運命だったんだ。
そんな言葉に誰かが笑った。つられてみんなが笑った。

マイネルキッツ、そしてにんじんタイム。
ほのぼのとした幸せが、土曜の根岸に流れている。



取材を終えて



激しい現役生活を終え、これからは根岸のスターになろうとしているマイネルキッツ。現役時代の馬主であるサラブレッドクラブ・ラフィアンから今後へのメッセージをいただきました。

「マイネルキッツはクラブと会員さんに待望のGI、しかも天皇賞という勲章をもたらせてくれました。心から感謝しなければならない存在です。本当にありがとう、ご苦労様でした」

「国枝栄厩舎にいたときは、厩舎で最年長となっても2歳馬よりも“やんちゃ”だったくらいですが、いまはとてもおとなしそうで、よく育てていただいたなあ……と驚いています。やはり天皇賞を勝つような、頭のいい馬なんですね。嬉しく思います」

「彼のファン、そして横浜のみなさんに、彼の存在が楽しく、また癒しを提供できるようになることを、クラブ一同で願っております。頑張れ!」(サラブレッドクラブ・ラフィアン、岡本さんより)

月に1度の乗馬デーの日にはマイネルキッツが実際に履いていた蹄鉄を抽選で2名にプレゼントというイベントが予定されています。HPで詳細を調べて、奮って根岸へ。
 


蹄鉄には“MK”と入っております

 

―終わり―
 
根岸競馬記念公苑
公益財団法人馬事文化財団
所在地/横浜市中区根岸台1-3
電話/045-662-8105
開苑時間/9:30~17:00

馬の博物館
休館・休苑日/月曜日(但し祝日・振替休日は開館)、創立記念日(4月1日)、年末年始(12月27日~1月4日)※根岸競馬記念公苑は12月28日~1月4日が休苑。その他臨時休館 4月22日(火)~25日(金)
開館時間/10:00~16:30(入館は16:00まで)
入館料/大人100円、小・中・高校生30円、団体(20名以上)半額
※毎週土曜日 小中高校生の入館無料
※特別展・企画展開催期間中は、上記入館料を変更することがあります

ポニーセンター
電話/045-662-7581
にんじんタイム/毎週土曜日 午後1:30~1:45
乗馬デー/毎月第3日曜日※4月、7月~10月、12月は第1日曜日も実施
馬の博物館の来館者を対象に、馬車への乗車やポニー、大型馬での引き馬体験ができます。
詳細はHPを参照、またはお問い合わせください。
※マイネルキッツは多忙のためお留守の場合もあります。予定はHPにありますのでご参照ください。

 

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  • マイネルキッツにネオス。走っている時に比べるとどことなく、貧相で元気がないように見受けられました。けど、色々な事情を噛み合わせて、競走馬から、乗馬の馬に、みんなのアイドルに変身する為に、育てられてるんですね

  • マイネルキッツ君が横浜で元気に暮らしてる様子が分かって嬉しいです! しかも天皇賞発祥地である根岸公苑だなんて感激です!!! これからもたくさんの人々の愛情に包まれながら余生を過ごしてくださいね。私はこれからも変わらずずっとキッツ君のファンで~す♪ 

  • 2011年の有馬記念の直前に鼻血を出して競馬ファンをドキドキさせたマイネルキッツが橫浜で余生を送っているとは素晴らしい!キッツに手渡しでにんじんをあげられる日が待ち遠しいですね!

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