【夏休み特別番外編】ライター・松宮が屈指の観光地・箱根のオススメスポットを徹底取材!
ココがキニナル!
箱根にあるオススメの観光スポットをレポート! 立ち寄り温泉や昭和の香りがする娯楽施設を満喫。お土産を多数購入して地元の居酒屋で飲んだくれ、老舗旅館でリフレッシュした!
ライター:松宮 史佳
箱根まんじゅうが名物! 「菊川商店」
商店街でも一際多くのにぎわう「菊川(きくがわ)商店」へ
“箱根まんじゅう?”「温泉まんじゅうとは違うのか!?」と思っていると・・・
「カッシャン! カッシャン!!」と「箱根まんじゅう」を焼くレトロな機械に目が釘付けに!
そのまま固まり、じぃーっと動けなくなる松宮。
とってもかわいらしい「箱根まんじゅう(1個70円)」を購入し・・・
ひと思いに食べてみると・・・
“まんじゅう”というよりは洋菓子。ふんわりアツアツのカステラ生地に白餡が入ってる!
オーナーの路子(みちこ)さんに「菊川商店」の歴史を尋ねる
「菊川商店」は創業80年ほど。もともとは「土産物を売っていた」とのこと。
現在も干物などの土産物を販売
名物の「箱根まんじゅう」を売り始めたのは約50年前。以前あった「箱根登山デパート」で焼かれていたまんじゅうを見た先代が「これをやろう!」と思い立 ち、始めたそうだ。かつては「上野公園にある西郷さん(の銅像)の下で販売していた」ことも。今では多い時で8000個も売れる人気商品だ。
機械は福岡で作られたもので“キノ式自動製菓機”という
しかし、現在は製造しておらず、「全国に三台しかない」(うち一台は菊川が未使用で所有)とか。ちなみに通常のあんこではなく、白餡なのは「製菓機を作った人が一番合うとオススメしたから」。
ここで衝撃の事実が! のんびりと「箱根まんじゅう」を焼いている製菓機だが、「稼働速度を一番遅い設定にしている」ことが発覚!
スピードは「果てしなく速くなる」と聞き、びっくり!
と、ここで古い写真を路子さんが見せてくれる
昭和30年代には祭を行っており、とってもにぎやかだったらしい
年代の記載がないので推測だが、恐らく「昭和33年に箱根を訪れた美智子様」の貴重な写真
路子さんによると、「箱根湯本」駅の再開発が行われたのは昭和50年代半ば。以後、道幅を拡張したため「店が狭くなった」とのこと。
再開発前の「菊川商店」(年代は不明)
・・・写真にはやはり面影がある。時が経っても“変わるもの”と変わらぬものがあるのだろう。貴重な写真を見せてくれた路子さんに感謝し、本日の宿へと向かう。
創業400年の「環翠楼」
タクシーに乗車し5分ほどで「環翠楼(かんすいろう)」に到着!
1614(慶長19)年に創業した超老舗旅館「環翠楼」
・・・外観からしてすごい。
しかし玄関に入ると、その格式高さにさらに圧倒される
今も現役の巨大な金庫
仲居さんに案内され、部屋へ。仲居さんによると、創業以来改装を繰り返し、現在の建物は「1919(大正8)年に建てられたもの」なんだそう。現在も古くなった部分の修繕をしながら営業を続けている。
大正時代の薫り漂うクラシカルな応接室や・・・
1階のステンドグラス
急勾配の階段
右から始まる“キリンビール”の文字
見るものすべてに歴史を感じる。
小田急のCMに使用された「広縁(ひろえん)」もステキ
ずっと見ていたいが、ひと心地付くために宿泊予定の33号室へ
雪見窓を開けてくれる仲居さん
窓を開けると、涼風が頬を撫で早川が見える
・・・気持ちがよすぎるため、このまま眠ってしまいそうになる松宮。
ここで「竹いち」の「すり身団子」を実食することに
まずは「ごぼう」から!
まさに“ごぼうそのもの!” シャキシャキした食感が美味。
続いて「たまねぎ」を実食
・・・たまねぎの甘みがたまらない! これは・・・日本酒が飲みたくなる。
いつの間にか時刻は夜6時。と、いうことで夜の観光地・箱根湯本に繰り出すことに!