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横浜から箱根へ! 歴史と伝統あるホテルニューグランド&富士屋ホテルの旅を一挙公開!

ココがキニナル!

横浜と箱根のクラシックホテル「ホテルニューグランド」「宮ノ下富士屋ホテル」を1泊ずつする大人の旅を体験。それぞれ語りつくせないほどの歴史と伝統があった

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ライター:藤井 涼子

ホテルニューグランドの豪華な館内を見学!



箱根にある富士屋ホテルから横浜のホテルニューグランドまでは、タクシーに乗って約2時間半で到着。
 


素晴らしく乗り心地が良いタクシーだった

 
とても乗り心地の良かったタクシーは、大栄交通株式会社のもの。ハイカラの旅のタクシーは大栄交通が一手に引き受けているとのこと。
 


「プレミアムタクシー」という名の6名乗りのアルファード

 
お話を伺ったのは、大栄交通本社営業所所長の田中正太郎(たなか・しょうたろう)さんと、運転手の安斉重雄(あんざい・しげお)さん。
 


「かながわ検定よこはまライセンス2級」を持つというドライバーの安斉さん(左)

 
大栄交通は横浜市内の観光タクシーも行っているという、地元に密着したタクシー会社だ。

「伝統あるホテルをつなぐ役割を担うことになったので、旅行のお邪魔にならぬよう、お客様にくつろいでもらえるような移動時間にしたい」と田中さん。

筆者が乗ってきた「プレミアムタクシー」は台数に限りがあるため、「ハイカラの旅」の日に空きがあれば利用できるという仕組みとのこと。

箱根横浜間は、ベテランドライバーが運転する。安斉さんは「どんな年齢の方でもリラックスしてもらえるような話題をたくさん持っていますよ」と自信を見せる。

あっという間に感じたタクシーの旅が終われば、目の前はホテルニューグランドの正面玄関だ。
 


女性ドアマンの安原さんが迎えてくれる
 

ホテルニューグランドのフロントロビー

 
富士屋ホテルとはまた違う豪華さがあるホテルニューグランド。豪華と言っても豪華絢爛とはまた違う、豪華さの中にも落ち着きと歴史の重みを感じられるたたずまいという感じだ。

ハイカラの旅には、コンシェルジュによるホテル見学ツアーが含まれている。

取材当日に案内してくれたのは、ホテルニューグランドのコンシェルジュ木村悠(きむら・はるか)さん。
 


ホテルニューグランド6年目という木村さん

 
はじめに案内してもらったのは、ホテルニューグランドのコーポレートカラーのロイヤルブルーが美しい本館の大階段。
 


ホテルニューグランド開業当時からシンボル的存在だという大階段

 
ホテルニューグランドは1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災からの復興計画として建設され、1927(昭和2)年に開業。
 


コンシェルジュ・木村さんの案内で進んでいく

 
エレベーターホールの上部には、少し変わった装飾がある。
 


西洋風の中に、和の雰囲気が

 
壁に張られている美しい布は開業当時、京都の西陣織生産の功績者・川島甚兵衛(かわしま・じんべえ)が制作した綴織(つづれおり)で、ホテルニューグランド開業のために作られたもの。時間がたつにつれ、少し退色があったそうだが、職人による修復で現在も色鮮やかな色彩を放っている。和と洋の融合が見られ、とてもエキセントリックな印象だ。
 
そして、本館ロビーには、「横浜家具」と呼ばれる横浜発祥の西洋風家具メーカーで作られた大きな椅子がある。歴史的な調度品だが、実際に座ることができるという。
 


当時は「車1台買えるほどの値段」だったとか・・・

 
キングチェアと呼ばれたアンティークの椅子は、座面こそ張替えを行っているというが、頑丈な骨組みと木製部分の彫りの深さは当時のままだそう。
  


肘掛けに「勝利の女神」がいるという・・・
  

たくさんの歴史を見てきたであろう「ビクトリー」発見!

 
ビクトリーはギリシャ神話の中に出てくる勝利の女神。木村さんによると、「ビクトリー」の顔をなでると幸せになれる、という噂があり、たくさんの人がなでて行くそう。

木村さんの説明が終わると、もちろん山岸と筆者も、なでなで・・・。

次に向かったのは「レインボーボールルーム」。ボールルームとは、舞踏室のことで、当時は横浜のハイカラな大人たちが集う社交の場であったのだろう。もちろん今でも現役だ。取材当日も、夕方からの宴会の準備が行われていた。
  


ドアにも重厚感が漂う。「お邪魔します」
 

天井が漆喰! 白い色とレインボーカラーの照明が美しい
 

天井の装飾にびっくり

 
丸みを帯びた天井は、当時の漆喰職人の最高傑作と言われたそう。
 


モチーフであるフェニックスが舞台上部にあしらわれている

 
富士屋ホテル同様、ホテルニューグランドもあちこちに美しい彫刻が施され、歴史を感じさせる建造物がたくさんある。しかし、富士屋ホテルの方が、西洋風の中にある和の雰囲気が色濃く残っているという印象で、ホテルニューグランドは白とロイヤルブルーを基調とした美しい西洋風だ。

そして最後に、「有名な『マッカーサー元帥がホテルニューグランドから歩いて出てくる場面』はここのドアです」と木村さん。
 


確かに、そんな場面を写真で見たことがあるような・・・

 


夕食にはホテルニューグランド発祥の有名料理をいただく!



過去にはまれぽでも取材させていただいているが、「ドリア」や「ナポリタン」はホテルニューグランド発祥と言われている。

今回のプラン「ハイカラの旅」では、夕食にその両方のメニューを含むコース料理を夕食に味わうことができる。
前日の富士屋ホテルに続き、フルコースを2日連続で食べるという日常ではあり得ない体験ができるのも魅力だ。
 


夕食は本館1階コーヒーハウス「ザ・カフェ」

 
これがコースにでてくるナポリタンとドリア。ハイカラの旅のために作られた特別なコースメニューだそう。
 


ドリアのクリームソースは品が良くとてもなめらか

 
メインは鴨のコンフィ。丁寧に調理された1品1品を、時間をかけてゆったりといただく。
 


鴨をじっくり味わっていると、お酒を飲みたくなる

 
デザートのアイスクリームはザ・カフェ自家製だそう。
 


デザートは自家製アイスクリームとストロベリーソースのかかったムース

 
さあ、別腹までお腹いっぱいになったところで、あとは部屋に帰ってもう就寝!



宿泊する部屋でのんびり朝食を



ハイカラの旅の際、宿泊する部屋は本館のデラックスツインルーム。富士屋ホテル同様「クラシックホテルを楽しむ」というツアーコンセプトのため、タワーではなく、より歴史を感じられる本館に限定しているそう。
 


はまれぽ取材班も本館デラックスツインに宿泊
 

客室にも各所にロイヤルブルーが使われている

 
のんびりとくつろぐのには十分な広さがある。目の前には山下公園が見え、横浜を十分に味わえる。
 


窓の外には氷川丸
 

なんとも味がある、ニューグランドのネオンサイン

 
このネオンは1964(昭和39)年、東京オリンピックを機会に作られたが1973(昭和48)年オイルショックにより消灯。しかし、2014(平成26)年10月、2020年のオリンピックを見据え再点灯。近年LEDの近代的な明かりが多いなか、温かみのあるネオン管にて復活した。
 
窓の外に見える横浜港を眺めながらぼんやりしていると、うとうと。すぐ眠りに落ちてしまった。
 
翌朝の朝食は!
タワー5階のパノラミックレストラン「ル・ノルマンディ」の洋食ビュッフェか、ルームサービスのアメリカンブレックファストを選ぶことができる。
 


相変わらず素敵な「ル・ノルマンディ」の店内
 

料理を選ぶ時のワクワク感も楽しい!
 

フレッシュフルーツや焼き立てパンを思う存分楽しめる

 
今回の旅では、「実はあまり利用経験がない」ということで、ルームサービスの朝食をいただくことになった。

「ピンポーン」ガラガラガラ・・・
 


来ました! ルームサービスの朝ごはん
 

朝からシャンパン! 至福・・・(シャンパンは要別途料金)
 

職人技のオムレツあり・・・
 

そして、部屋で焼き立てトーストを食べられる!
 

なんとも贅沢な朝食タイムの始まり!
 

両親にプレゼントしたら、きっと喜んでくれるプランだな

 


取材を終えて


 
今回、はじめてのはまれぽ宿泊取材を体験。長い時間取材することで、両ホテルとも大切にしてきたであろう歴史的な調度品や建築物、昔から変わらないこだわりなどをたくさん伺った。限られたページの中で、すべてを紹介することができず、とても残念に思うほどだ。

2つのホテルの宿泊が終わると、取材メモが膨大になった。次は仕事ではなく遊びに行って、頭を使わずにぼんやりと過ごしたい、と切実に思う。

 
―終わり―
 

取材協力
ホテルニューグランド&宮ノ下富士屋ホテル 
http://www.hotel-newgrand.co.jp/fujiyahotel_plan/
  


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  • リッチな友に教えてやりたいです。きっと、素敵な想い出となる事でしょう!自分は、こちらのレポートで充分に満足(でもない・・・)

  • 家族の勤める会社の保養所が箱根にあるので箱根にはよく行きます。保養所もいいけれどこんな立派なところにも一度は泊まってみたいものです~

  • 箱根-横浜間のタクシーは観光OKなのかな?ここが気になるな。

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