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戦後から残る鶴見線高架下の住宅の様子は?

ココがキニナル!

JR鶴見線の鶴見~国道駅間の高架下に住宅?があるのがキニナル。不動産屋でこういった部屋の賃貸情報も見たことが無く、分譲なのでしょうか?間取りや住み心地なども知りたいので調査をお願いします(イルカさん)

はまれぽ調査結果!

国鉄時代の賃貸契約の物件で、ほとんどが以前は店舗もしくは店舗兼住居であったもの。現在は、空き家もあるが、新規募集はしていない。

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ライター:小方 サダオ

印刷工場の中へ
 
続いて国道15号線の向う側にある印刷工場を見せていただけることになり、高架下に沿って歩きながら、お話を伺った。

 

戦中、機銃の掃射を受けた柱
 

高架下の
焼き鳥屋さん
 

移動しながら、駅舎に関して伺うと「今は空き家が多いですが、十数年前までは満室でした」

 

雰囲気のあるアーチは、デパートの名残だという
 

「またこの昭和アールデコ調のアーチは、昭和初期にここをデパートにする予定があり、それを意識して造られたものです。一軒ずつに分かれている場所に、お店を入れるつもりでした。しかし場所柄、商売にならないことが分かったのです。そのため洋服店など数店が入居しましたが、すぐに地元の人が使うようなお店になってしまいました」

「臨海鉄道は工場に勤務する人のための鉄道で、ハイソサエティーな場所ではなく、わざわざデパートで買い物をするために降りてくる人はいなかったようです」と答えてくれた。

 

橋脚とプラットホームの幅に合わせた土地に建物が建っている
 

国道駅区間の建物の幅に関して伺うと「上下線のプラットホームの幅に合わせた建物になっているので、ほかの場所より狭いです」と答えてくれた。

 

高架下の建物があるエリア(青矢印)と建物が少なくなるエリア(緑矢印)
 

鶴見川を越える鶴見線
 

隣駅が近くなり低くなっていく地点
 

鶴見川の先の高架下に建物がないことを伺うと「駅が近くなり高架が低くなっていくため、高さが確保できないからです」と答えてくれた。

 

棚に並ぶ活版
 

年季の入った印刷機
 

そして印刷工場の中を見せていただいた。
黒光りする、機械や棚にずらりと並んだ活版が、“あのころのまま”の姿で静かに休んでいた。
映画『男はつらいよ』に登場する「額に汗して働く労働者諸君!」と寅さんが皮肉る、印刷所の世界観を感じさせ、ほのぼのとした気分になる。

また隣りに建っていた建物の日照を考慮して、縮小したという印刷所の控えめな外観も印象的であった。

印刷所に関しては「年賀はがきなど、景気のいい時は3000点ほどやっていましたが、時代の流れで一気に注文が減りました。印刷業界は技術革新が早く、私たちも今主流のオフセット印刷を始めたりと対応をしましたが、大変でしたね」と答えてくれた。

 

印刷所の建物(右)は、隣りの建物の日照を考慮して縮小したもの
 

取材にご協力いただいたことを感謝し、岩森さんとお別れをした。

高架下の物件を管理する、JR横浜支社・広報の岡田さんに伺うと「国鉄時代の賃貸契約による建物で、新橋の高架下などと同じころに始まったと思われます。現在は新規の入居者は募集していません。また、住宅である場合は少なく、以前店舗だったのがなくなり、住居になった可能性があります」と答えてくれた。

またJR横浜支社・事業部の山田さんに、初めのころの入居者に関して伺うと「入居者募集開始時から店舗や住居がありました」と答えてくれた。



取材を終えて



「時代の流れについていくのは大変だった」と笑いながら語る、岩森さんの表情が心に残った。
急ぎ過ぎない昭和のマイペースな雰囲気の残るこの高架下の空間に、居心地の良さを感じた。

 

高架下は昭和の雰囲気をとどめている空間だ
 

 
―終わりー
 
 

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  • ここは未だに仕事(JRの広告扱い)なのでたまに通りますが、ハードボイルドな雰囲気が漂います。神田のガード下とは違った雰囲気があり、横浜らしい印象、出来れば「あぶデカ」シリーズで使ってほしい場所の一つでしたね。

  • 国鉄か私鉄時代の「高架下で安全」みたいなチラシをどっかで見たことがあります。確か総持寺までしか開通していなかった時代だったと思います。

  • 活版印刷の鋳造された版とインクの匂い。高架下のトタン板で被(おお)われた家屋。遠くなった「昭和」の名残りが今も身近に残っている。懐かしくもあり、嬉しくもあり。

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