時代感の味わいある場所。はま旅Vol.39「白楽編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第39回は、賑やかさと閑静さのバランス、そして時代感の味わいある白楽駅。
ライター:クドー・シュンサク
和のイズム、邦楽器
六角橋商店街大通りをまっすぐ歩いていると、自分にクリスマスプレゼントでも買おうかと散策。一軒のお店を発見。
邦楽器専門店
主に三味線・琴・尺八の製造、販売、修理を行うここ『三琴堂』。
代表の菅本泰治さんと話をしたところ、邦楽器の文化というのがまだ自国で根付いていないのに対し、静かに少しずつでも着実に普及してほしいという願いがあるとのこと。
明治維新以降、西洋文化が入ってくるのはいいことでもあったが、音楽に限っては西洋楽器ばかりが音楽教育の場で使用されて、音の繊細な部分に影響する風土然り、国民性といった部分でも当然の如く一番ふさわしいとされている邦楽器がおざなりになっていったのは残念な文化の流れだと話してくれた。
ゆるやかな口調で日本の音楽について語る『三琴堂』代表菅本氏
2000年から文部科学省が小学校の音楽教育に邦楽器を取り入れてからは、菅本さんのその願いも良き方向へ進む様相を呈しているようで、若い世代の邦楽器愛用者もふえてきているという。
そして、ギターを嗜む私と菅本さんで少々音楽談義。そして、なぜか慣れた顔でうなずくアンザイ氏。
菅本さん曰く、三味線はギターと違い勘と感性で弾く楽器であるため、趣は新鮮に感じるはずなのでやってみるのもいいですよと薦められた。
三味線の値段。買うのはまたにした
何にせよ、自国の文化を守る人というのは強い軸を感じる。貴重な話と時間であった。
店を出て商店街を離れ、公園まで歩くことにした。
駅近くの飲食店。こっぴどく店の詳細が気になる看板。キニナルでしょ
とにかく坂の起伏が激しい白楽。閑静な住宅街を抜け、坂を上りきり篠原園地へ到着。
篠原園地には多くの桜の木
ここ県立篠原園地は2つの休憩広場と遊具広場にプールがあり、多くの植物や木々に囲まれている。
陽も傾き、冷え込みはじめる時間帯になったので、この公園ではま旅を終えることにした。
無数の桜の木。春に訪れたくなる
公園入口にあるふくろうの木彫りとふくろうみたいな人間、アンザイ氏
旅を終えて
今回白楽で一番印象にのこったのは古き良き風情の六角橋仲見世通だった。
レトロやノスタルジーという言葉は、得てしてイメージで理解しがちだが、実際にそのものを目の当たりにするというのがどれほど人の琴線にふれるのかを味わった。
イメージではなく味わう。観光地でもなく、日本の時代感を強く味わえる白楽という街。
一様に、素晴らしい街だった。
■今回のはま旅「白楽」周辺
・「キッチン友」横浜市神奈川区六角橋1-7-21
・「すぺーすろっかく」横浜市神奈川区六角橋1-10-11
・「三琴堂」横浜市神奈川区白楽100番地
― 終わり ―
【孤独のグルメ】あの”焼肉店”に関するは記事はこちら!【うおォン】
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【孤独のグルメ】三ちゃん食堂のレポート記事はこちら!【お...きたきたきましたよ】
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かにかまぼこさん
2015年03月30日 16時26分
今回のキッチン友も孤独のグルメ登場の店ですね。有名な店です。もうちょっと知られていないお店が見てみたかったです。