都筑区にイスラム教のモスクがあるという。祖父が神社の神主だったが、宗教には疎い松宮。

モスクは一体どのような所なのだろう。イスラム教徒とはどんな人々なのか？横浜唯一のモスク「ジャーメ・マスジド横浜」に取材を申し込むと「金曜日に集団礼拝がある」というので、金曜日に伺うことに！

イスラム教とは？

市営地下鉄ブルーラインで「仲町台」駅へ
　

駅からモスクまで徒歩だと20分以上かかるので、タクシーに乗る
　

10分ほどで「ジャーメ・マスジド横浜」に到着

入口がわからずウロウロしていると、信者と思われる男性1人が流暢な日本語で、「女性の入口はあっち！」と教えてくれる。男女入口が分れているようだ。
　

建物は2階建てで、女性用の入口は1階の左側にある
　

扉には日本語で「女性用」の文字

女性用入口から中に入ると、「ジャーメ・マスジド横浜」運営委員のガッファル・アルタフさんが出迎えてくれる。「マスジド(モスク)」とはアラビア語で“礼拝施設”の意味。モスクは一般の家のような造りになっており、居心地がよい。
　

モスクに入る時に唱える“祈りの言葉”

アルタフさんはパキスタン出身。ファッションの専門学校に入るために25年ほど前に来日したそうだ。現在は貿易会社を経営しているという。
　

パキスタンの民族衣装がよく似合うアルタフさん

イスラム教は現在のサウジアラビアで商人をしていたムハンマドがアッラーから啓示を受け、7世紀に生まれた。

イスラム教は「唯一神アッラーのみを信じる一神教」で他の何物(偶像、人間、太陽など)を崇拝しないのが特徴だ。

全世界のイスラム教徒は13億人。世界総人口の1/4を占め、宗教ではキリスト教に継ぎ世界第2の規模である。(ハルーン・シディギ：１冊で知るムスリム)

世界的にイスラム教徒が多いのはインド亜大陸(インド・バングラデシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなど)で4億2500万人、次にアラブ語圏地域(アラブ首長国連邦、クウエートなど)の2億8000万が続く。

ちなみに日本にいるイスラム教徒は在留外国人などがほとんどを占め、「10万人ほど」とアスタフさん。

イスラム教の啓典はクルアーン(コーラン)と呼ばれている。これは預言者ムハンマドが23年間に及びアッラーから受けた啓示を1冊にまとめたもので、全114章。クルアーンはイスラム教徒の生活的規範となる憲法のような存在だ。