古い建物が残る街を巡る、はま旅Vol.95「日本大通り編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第95回は、古い建物が残る街を巡る、「日本大通り駅」下車の旅。
ライター:橘 アリー
駅名になっている日本大通りは、1866(慶応2)年の豚屋火事の後に、日本人居住地と外国人居留地の間に作られた広い通りである。そして、日本大通りの近辺には、関東大震災後の大正時代から昭和の初期に建てられた、歴史のある建造物が多く残されている。
今回の「はま旅」は、歴史のある建造物が残る街を巡っていくことに。
午前中に降っていた雨は昼過ぎには止んだが、駅から地上へ出ると、とても寒い。
マフラーと手袋は手放せない
まずは、本町通りを桜木町方面へ
本町通りには、「開港記念会館」「三井住友銀行」「綜通横浜ビル」「神奈川県庁」などがある。
開港記念会館には、圧巻の存在感がある
モダンな雰囲気の三井住友銀行
綜通横浜ビルは、元はタイル張りの建物だったようだ
神奈川県庁の様子
現在の神奈川県庁の場所は、以前は運上所があった。
ちなみに運上所とは、横浜開港に伴い関税と外交に関する事務を取り仕切っていた所である。
敷地の一角に、運上所跡の碑が立てられている
次は、日本大通りへ
本町通りから日本大通りへ戻ると、そこにもステキな建造物が幾つかある。
横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館)の様子
横浜情報文化センターの中にも、日本大通り駅の出入り口がある
建物の中に入ると、横浜ユーラシア文化館と横浜都市発展記念館がある。
横浜ユーラシア文化館と横浜都市発展記念館の入り口の様子
野球のユニホームを着た人形が、展示案内パネルを持って出迎えてくれている
スロープを進んで行った先は、チケット売り場とミュージアムショップになっている。
チケット売り場とミュージアムショップ
今回はアポイント無しで訪れたのだが、幸運にも、横浜ユーラシア文化館と横浜都市発展記念館の広報兼ミュージアムショップ担当の神谷量子さんがいらっしゃり、館内を案内していただけた。
とても気さくな神谷さん
まずは、ユーラシア文化館へ。
ユーラシア文化館は、東洋学者江上波夫氏が横浜市へ寄贈したユーラシアの歴史・文化・芸術・民族の資料を展示している。
ユーラシア文化館の様子
上の写真の左側は、「宇宙から見たユーラシア」の様子である。
中は、「砂漠と草原」「色と形」「技」「装う」「伝える」の5つのコーナーに分けて展示してある。
次に、横浜都市発展記念館を案内していただいた。
横浜都市発展記念館には、昭和戦前期を中心にした横浜発展の様子が展示されている。
横浜都市発展記念館の様子
中は、「都市形成」「市民のくらし」「ヨコハマ文化」の三つの側面から展示されている。