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横浜で世界の料理を堪能したい!Vol.4

ココがキニナル!

横浜で、世界各国の料理を堪能したいです。お店を教えてください。(雷鳥さんのキニナル)/横浜には色んな国の料理屋がありますが、その中でも特に珍しい料理を出すお店を教えて下さい。(みうけんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

第四弾の今回は、ギリシア、アフガニスタン、スリランカの料理をご紹介!

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ライター:山本 桂子

横浜で世界の料理を堪能するという、この企画。

その名の通り、横浜にある各国の専門料理店を紹介するものだが、はまれぽでは珍しい国の料理のみを取り扱う。つまり、中国や韓国、インド、イタリア、フランス料理など、既に数々のお店が点在している国は除いて、世界制覇を目指すのだ。

第一弾はアジア編、第二弾は北ヨーロッパ編、第三弾は中南米編を紹介したが、第四弾となる今回は、その中でも特に珍しい世界の料理を出すお店として、「ギリシア」「アフガニスタン」「スリランカ」の3ヶ国の料理を紹介したい。



ギリシアの港町を連想させる料理店へ



ギリシアと言えばまずパルテノン神殿を思い浮かべる方が多いだろう。だがギリシア料理と言われてすぐに「これ!」というものを連想できる方はそうはいないのではなかろうか。

JR石川町駅の北口を出て、中華街の白い門をくぐり3分も歩けば「アテネ」の看板が見えてくる。


パルテノン神殿を思わせるエントランス


店長の藤原さんとシェフの設楽さん、そしてギリシア人オーナーのジョージ・マルケジーニスさんが出迎えてくれた。

ジョージさんは元船乗りで、初めて日本に来たのは何と1960(昭和35)年のこと。


とても陽気なオーナーのジョージさん


そして1970(昭和45)年から横浜の地に住み、1985(昭和60)年に「アテネ」をオープン。今や姉妹店「ソルバ」「オリンピア」と計3店舗を経営するやり手オーナーだ。横浜が大好きで、この地に骨を埋めるつもりだという。藤原さん、設楽さんはそれぞれ勤続24年、18年の大ベテランだ。

店内はレトロで高級感があり、どことなくギリシアの港町を連想させる。カウンターの中には400種類近くあるというアルコールのびんが所狭しと陳列されていた。


これぞバー! という落ち着いた空間


まず、設楽さんが薦めてくれたのは「ウゾ」というぶどうの蒸留酒。


ロックでも飲みやすい「ウゾ(グラス/700円~)」


やや甘めだがくどい感じはなく、飲みやすい。日本ではあまりお目にかからない、珍しい味だがそれがやみつきになる方が多いようで、アルコールメニューの中では堂々の一番人気。
アルコール度数は40度と高めだが、いわく「これを食前酒として飲んで胃を動かすことで、食欲が増す」とのこと。

続いて食事をいただくことにした。


ギリシアの代表的な家庭料理「ムサカ(1200円)」。大満足の味とボリューム!


ジャガイモとトマト、ナス、ひき肉の上にホワイトソースを乗せて焼いたものだ。ジャガイモ、トマト、ナス、ひき肉の部分は、日本人に馴染みのあるところで言えばミートソースに近いのだろうか?ホワイトソースはチーズの味が程よく効いている。シンプルで素朴な料理だがしっかりとした味わいで、しかもボリュームも満点。

続いて、タラモサラダ。タラコとジャガイモをオリーブオイルで和えたものだ。


こちらの味、ボリュームともに文句なしの「タラモサラダ(900円)」


こちらは日本でも有名だが、なんと元々はギリシア料理で「タラモ」とは日本語で「魚卵」を意味するのだという。
どちらもとても美味しい。「日本人向けの味付けにしているんですか?」と尋ねてみたところ、すべて現地のレシピ通りだそうだ。ギリシア人シェフを呼んでの研修があり、またオリーブオイルなどの食材は極力ギリシア産のものにこだわって、直接輸入しているものが多数。系列全店でギリシアの味がそのまま味わえる。

最後にワインをいただいた。フルーティーでさっぱりしてとても飲みやすい。
今回いただいたのは白ワインだが、そのほかにはスパークリングワインや松ヤニのワインなど、品揃えはとても充実している。


見たことのないお酒がたくさん・・・


もちろんこれらもすべて、ジョージさんが直接輸入しているものだ。

ギリシア料理が珍しいということで、横浜だけでなく全国各地から客が訪れる。長くやっているお店ということもあり「10年ぶりに来たよ!」なんて方もいらっしゃるのだとか。「長い間が空いたとしても、お客様が再訪してくれるのは一番嬉しいことだね」とジョージさんは笑っていた。