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一見静かな住宅街に横浜らしい味やワイルドに遊べる公園などが隠れる、はま旅Vol.117「片倉町」編

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第117回は、横浜市営地下鉄のフィナーレを飾る「片倉町」駅。一見静かな住宅街には、横浜らしい味やワイルドに遊べる公園などが隠れていた。

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ライター:吉澤 由美子

梅雨ど真ん中の6月22日。奇跡的に雨が上がって、「はま旅チャンス!」と出かけた片倉町。地下鉄を降りて地上に出ると、ずっと雨続きで肌寒かった前日までとはがらりと変わって、ギラギラの日差しがまぶしい!
 


片倉町ははじめて降りた場所。駅周辺はわりあい平坦でまずはひと安心


地上に出てすぐ、はまれぽでもご紹介したロコ・サトシさんのペイントが施された公衆トイレを発見。梅雨の晴れ間にぴったりな雰囲気の絵に迎えてもらうなんて、幸先いいかも。
 


ロコ・サトシさんのアートを見ると元気になる


今回の片倉町には2つ、お目当ての場所がある。そこで、まずはそのうちの1つ、前々から行ってみたかったお店にGO!



キーワードは「横浜」

駅前から六角橋の方に向かって歩く。このあたりの住所を見ると、「神大寺前」とあった。神奈川大学が近くにあるのでつい「じんだいじ」と読みたくなるけど、実はこれ「かんだいじ」と読むのだ。
 


「神大寺」と書いて「かんだいじ」


ぽくぽく10分弱歩いたあたりに、「藤乃」という和菓子屋さんがある。そう、ここが目的の場所。胡麻あんが入った最中が名物で、和菓子好きにはちょっと有名なお店。以前からその噂を聞いてぜひ食べてみたかったのだ。
 


お店の前に名物の「胡麻最中」のノボリがあった


中に入ると、ショーケースには上生菓子の練りきりからお団子まで、バラエティ豊かな和菓子が並んでいた。
 


その季節だけにしか出会えない和菓子も


藤乃はこの場所で40年の歴史を重ねてきたお店。

ご主人の上野豊さんは、2代目。胡麻最中について伺うと、「うちの親父がここに店を出す時に、横浜らしい名物和菓子を作りたいと考えて、中華街のイメージから胡麻最中を作ったそうです。開店からの名物商品です」と教えてくれた。
 


「和菓子には物語やいわれがあって楽しいですよ」と上野さん


胡麻最中は、上品な白胡麻あんと、コクのある黒胡麻あんの2種類がある。うきうきと両方買って、ついでに上生菓子も1つ購入。
 


白い藤の絵が入っているのが白胡麻あん最中、紫の藤が黒胡麻あん最中(各155円)
 

ふんわりとしたグラデーションが優しい練りきり(210円)


「このあたりで面白い場所はありますか?」と伺うと、神奈川区の散歩マップをくださった。ほくほくしながらお店を出ると、どこからかコーヒーのいい香りが漂ってきた。