陸にあるのに海上? ナゾだらけの海上保安庁のマンホール、何のためにある?
ココがキニナル!
大さん橋のバス停近くに海上保安庁のマンホールがあります。これは何のためにあるのか気になります。場所はジョナサン山下公園店の向かい側です(Aloha.Rickyさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
謎のマンホールは、横浜海上保安部が管理する灯台の電力ケーブルを通す入口で、付近にケーブル関係の機械があるためジョナサン前に埋設された
ライター:クドー・シュンサク
日本名では人孔(じんこう)や潜孔(せんこう)と呼ばれるマンホール。必要最低限の大きさで作られたことから、人(man)が一人、入れる穴(hole)「マンホール」と名づけられた。
なぜか陸上に存在している「海の安全を守る海上保安庁」のマンホール。一体何のためにあるのか、伺いに行くことに。
投稿にあったマンホール
海とマンホールの関係
横浜市中区にある横浜海上保安部海上保安庁
受付で取材の旨を伝えると、海上保安庁交通課の課長である安徳弘幸(あんとくひろゆき)さんと主任航行援助管理官の尾形博幸(おがたひろゆき)さんとお話しする運びになり、交通課へ案内していただいた。
海のもしもは118番へ
まず、海上保安庁交通課の方々にマンホールが何のためにあるか、単刀直入に伺った。
回答は、海上保安庁が管理している灯台の電力ケーブルを中に通す入口として埋設されたとのこと。ケーブルは灯台18基分通っていて、マンホールは1982(昭和57)年に埋設されたという。
実際に現地で、マンホールを開けて中に入れてもらい、様子を見せていただくことはできるか尋ねてみた。
「それはちょっとぉ・・・無理ですねぇ」と写真(左)の安徳さんと無言の尾形さん
マンホールの開閉は海上保安庁で行っておらず、緊急時のみ工事業者に委託。定期的に電力ケーブルを点検する目的で作られたマンホールではなく、緊急時や故障、トラブルの際に開けるために作られたという。
投稿にあったジョナサン前に埋設された理由は、付近にある横浜第2港湾合同庁舎に、海上保安庁交通課が管理するケーブル関係の機械があるから、とのこと。
マンホールに入れないということで、少々残念な風が吹いたが、マンホールに通っているケーブルの灯台のひとつを見せていただけるとのこと。ありがたく案内していただくことに。
このあたりの灯台18基分のケーブルがマンホール下に通っているという
海上保安庁から眺める横浜港